本日のマーケットと来週の展望
4月3日の東京株式市場は反発しました。日経平均は5万3123円49銭で前日比660円22銭高、TOPIXは3645.19で33.52ポイント高。前日の急落の反動に加え、米ハイテク株高を受けた半導体関連への買い戻しが指数を押し上げました。
ただ、戻り一巡後は勢いが鈍りました。原油高はなお重く、ドル円は3日夕方に1ドル=159円台後半、新発10年国債利回りは2.368%。週明け4月6日の日本株は、3日夜の米3月雇用統計を受けた為替、金利、原油の反応をまず見極める展開になりそうです。
- 4月3日大引けの日経平均は5万3123円49銭、TOPIXは3645.19、東証グロース市場250指数は733.16
- 東証プライムの売買代金は5兆1384億円、値上がりは1189銘柄、値下がりは322銘柄
- 上昇を主導したのは半導体、電線、非鉄、資源株。33業種中32業種が上昇
- 次の焦点は、米3月雇用統計、原油の高止まり、ドル円の160円接近、日経225先物の夜間反応
4月3日の日本株を数字で確認
この日の反発は見た目ほど全面高一色ではありません。値上がり銘柄は多かった一方、指数の押し上げには値がさ株の寄与も目立ちました。
- 日経平均: 5万3123円49銭、前日比 +660円22銭(+1.26%)
- TOPIX: 3645.19、前日比 +33.52(+0.93%)
- 東証グロース市場250指数: 733.16、前日比 +9.26
- 東証プライム売買高: 16億8696万株
- 東証プライム売買代金: 5兆1384億円
- 東証プライム騰落: 値上がり1189、値下がり322
売買代金は高水準ですが、3月の地政学リスク局面で見られた極端な投げ売り日ほどではありません。ショートカバーを含む戻りという面が強く、地合いが完全に落ち着いたとまでは言いにくい1日でした。
ここがポイント: 4月3日の上昇は、相場全体の安心感が戻ったというより、急落後の買い戻しと半導体主導の反発が中心でした。週明けに原油と金利が再び上を試すなら、戻りの持続力はすぐ試されます。
どのセクターが相場を引っ張ったのか
主役は、米ハイテク株高を受けやすい半導体と電子部品でした。加えて、資源高を映す鉱業や石油関連、電力網投資やデータセンター需要の思惑を集めやすい電線株にも買いが入りました。
強かった領域
- 非鉄金属
- 鉱業
- 電気機器
- 石油・石炭
- 機械
個別では、アドバンテスト、東京エレクトロン、レーザーテック、ディスコ、村田製作所、太陽誘電、古河電工、フジクラなどがしっかり。日経平均へのプラス寄与上位5銘柄だけで約346円分を押し上げており、指数上昇が主力株にかなり依存していたことが分かります。
一方で、弱さが残ったところもあります。
重かった領域
- 医薬品は33業種で唯一の下落
- 保険、陸運、輸送用機器は上昇率が小さい
- 任天堂、トヨタ、東京海上、ニトリHD、中外製薬などには売り
この並びは重要です。半導体や電線の反発が目立つ一方、内需ディフェンシブや一部大型内需に売りが残っており、市場全体が一本調子で強気に傾いたわけではないからです。
背景にあった為替・金利・海外市場
日本株の戻りを支えたのは、4月2日の米株でナスダック総合指数が2万1879.18、S&P500種が6582.69と小幅高で終え、ハイテク株に買いが入った流れです。ダウ平均は4万6504.67ドルで小幅安でしたが、東京市場では半導体株高の影響のほうが大きく出ました。
ただし、外部環境はなお楽ではありません。
- 4月3日16時40分時点のドル円は159円50-60銭
- 東京市場でのドル円レンジは159円43銭-159円71銭
- 新発10年国債利回りは2.368%
- WTI原油は前日NY時間終値ベースで112ドル台まで急騰し、その後も111ドル前後の高水準
円安だけを見れば輸出株には追い風ですが、今回は話が単純ではありません。原油高と長期金利上昇が同時進行しているため、企業のコスト増、家計の負担、インフレ再燃への警戒が残ります。相場が半導体株だけで押し上がる日は、TOPIXや中小型株への波及が弱くなりがちです。
なお、4月3日夜の米国株はグッドフライデーで休場です。値動きの受け皿が薄いなかで、同日21時30分に米3月雇用統計が出るため、為替や先物に反応が集中しやすい日程です。
4月6日の東京市場でまず見るべき点
週明けの東京市場は、4月3日夜から4月6日朝にかけての先物と為替の反応がそのまま初動に出やすい局面です。
強気側の条件
- 米雇用統計が市場の過度なインフレ警戒を和らげる
- 米金利の上昇が一服する
- ドル円が160円手前で落ち着く
- 原油が一段高にならず、日経225先物が5万3000円台を維持する
この場合、4月3日に買われた半導体、電子部品、電線、機械の流れが続きやすく、日経平均は3日の高値圏を試しやすくなります。
弱気側の条件
- 米雇用統計が強く、金利高とドル高を再加速させる
- 中東情勢の悪化で原油が再び上を追う
- ドル円が160円接近でも株の押し上げ材料にならず、コスト増懸念が前面に出る
- 夜間先物が失速し、朝方から戻り売りが優勢になる
この場合は、4月3日の反発が短期の自律反発にとどまり、指数主導で上がった銘柄ほど利益確定売りを受けやすくなります。特に、TOPIXが日経平均ほど伸びない展開になれば、相場の広がり不足が改めて意識されそうです。
来週前半の材料整理
4月6日には、ネクステージ、アンドS、壱番屋、薬王堂HD、トーセイ、不二越、クリエイトSD、ウェザーニューズなどの決算発表予定があります。小売りや内需の数字は、円安とコスト高の影響を読む手掛かりになります。
また、4月3日大引け後にはリョーサン菱洋HDが、連結子会社で主要取引先から特約店契約終了の申し入れを受けたと開示しました。個別材料ではありますが、半導体商流や電子部品周辺の見直しにつながるかは週明けに確認が必要です。
来週前半に見る順番は、次の4点で十分です。
- 1つ目は、夜間の日経225先物が4月3日の現物終値近辺を保てるか
- 2つ目は、ドル円が160円を試すのか、それとも反落するのか
- 3つ目は、原油が110ドル台で高止まりするのか
- 4つ目は、半導体主導からTOPIX全体へ物色が広がるのか
4月3日の東京市場は確かに反発しました。ただ、来週の本当の分岐点は、原油高と金利高が少しでも和らぐのか、それとも企業収益への重荷として残るのかです。週明けは指数の上げ下げだけでなく、TOPIXの広がりと先物の持続力まで見ておきたいところです。
