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エヌビディア決算が半導体株を支えるか 8月27日の日本株は先物安との綱引き

寄り付き前の東京市場と株価チャートをイメージした朝の金融街。

エヌビディア決算が半導体株を支えるか 8月27日の日本株は先物安との綱引き

8月27日の日本株は、エヌビディアの好決算が半導体関連株を支える一方、日経平均先物の下落と米長期金利の上昇が上値を抑える展開が想定されます。

大阪取引所の日経225先物は夜間取引を6万6120円で終了。前日の現物終値を142.16円下回っており、寄り付きは売りが先行する可能性があります。ただし、エヌビディア株が時間外取引で上昇したため、指数寄与度の大きい半導体株が下値を支えるかが朝の焦点です。

  • 前日の日本株:日経平均とTOPIXは上昇、グロース250は小幅安
  • 前夜の米国株:主要3指数は小幅下落、米10年債利回りは上昇
  • 寄り付き前:日経225先物は現物終値を下回る
  • 当日の焦点:エヌビディア決算への反応、半導体株の広がり、金利と為替

※数値は原則として2026年8月27日午前8時までに確認できた情報に基づきます。

目次

8月26日の日本市場は朝安後に切り返す

前営業日の東京市場では、日経平均株価が前日比405.73円高の6万6262.16円で終了しました。朝方には6万5390.55円まで下げましたが、その後は半導体株や金融株への買いが指数を押し上げました。

主要指標は次の通りです。

  • 日経平均:6万6262.16円、前日比0.62%高
  • TOPIX:4111.02、同0.42%高
  • 東証グロース市場250指数:781.15、同0.15ポイント安
  • 東証プライム売買代金:概算6兆7057億円
  • プライム市場の騰落:値上がり978、値下がり518

日経平均とTOPIXは上昇しましたが、新興株指数はわずかに下落しました。大型株を中心とした上昇であり、市場全体が一様に強かったわけではありません。

また、東証プライムの売買代金は7兆円を割り込み、約4カ月ぶりの低水準でした。エヌビディアの決算を前に積極的な売買が控えられた面があり、前日の上昇幅だけで強い地合いと判断するのは早計です。

米国株は小幅安、決算後の時間外取引が焦点

前夜の米国市場では、主要株価指数がそろって小幅に下落しました。インフレ関連データを受けて米国債利回りが上昇し、株価の上値を抑えました。

  • S&P500:7675.70、前日比0.02%安
  • NYダウ:5万3463.88ドル、同0.21%安
  • ナスダック総合:2万6130.20、同0.08%安
  • 米10年債利回り:4.65%台へ上昇

指数の下落率は小さく、米国株全体が大きく崩れたわけではありません。一方、金利上昇は将来利益の評価に影響しやすいため、グロース株や高PER銘柄には重荷となります。

エヌビディアは市場予想を上回る

米国市場の取引終了後に発表されたエヌビディアの決算では、5~7月期の売上高が962億2000万ドル、調整後1株利益が2.22ドルとなり、ともに市場予想を上回りました。同社株は決算説明後の時間外取引で約4%上昇しています。

この反応は、東京市場の半導体製造装置株やAI関連株に追い風となり得ます。ただし、前日の日本市場では決算への期待を背景に一部半導体株がすでに上昇していました。寄り付き直後に買われても、利益確定売りで上げ幅を縮める可能性は残ります。

先物安と円安、金利上昇が交差する外部環境

寄り付き前の外部環境は、株式市場に対して強弱が入り交じっています。

日経平均先物

大阪取引所の日経225先物9月限は、夜間取引を前日清算値比290円安の6万6120円で終えました。現物の日経平均終値に対しては142.16円安です。

先物だけを見れば弱いスタートが意識されます。ただ、エヌビディアの決算を受けた米株先物や半導体株の時間外取引が、その後も堅調を保つかによって寄り付きの水準は変わります。

為替

ドル円は27日早朝に1ドル=159円台前半から半ばで推移しました。円安水準は輸出企業の採算には支援材料ですが、輸入コストを押し上げるため、小売、食品、電力・ガスなどには逆風となります。

一方向の円安が進む場合は、政府・日銀によるけん制への警戒も必要です。輸出株への買いが続くかだけでなく、内需株との明暗を確認したいところです。

金利と原油

米10年債利回りは4.65%台まで上昇しました。国内でも日銀の追加利上げ観測が意識されており、金利上昇は銀行・保険株には追い風となる一方、不動産や高PERの成長株には重荷です。

WTI原油先物は1バレル=82ドル台で上下しました。原油高が再加速すれば資源株には支援材料となりますが、運輸や化学、空運など燃料費の影響を受ける業種には負担が広がります。

ここがポイント: 27日は「好決算だから全面高」とは限りません。半導体株への買いがTOPIXやグロース株にも広がるか、先物安を吸収できるかが地合いを見分ける軸です。

8月27日のイベントと時間帯

東京市場の取引中から海外時間にかけて、複数の材料が予定されています。

  • 8時50分:日本の対外・対内証券売買契約等の状況
  • 10時30分:オーストラリアの民間設備投資
  • 15時00分:ドイツGfK消費者信頼感調査
  • 21時30分:米新規失業保険申請件数、米卸売在庫
  • 終日:米カンザスシティー連銀の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議、29日まで)

国内では、朝に発表される投資家別の証券売買動向が需給を見る手掛かりになります。海外投資家の買い越しが確認できれば、日本株の下値を支える材料です。

米国の雇用関連指標とジャクソンホール会議は東京市場の大引け後が中心です。このため、後場では新規の材料よりも、イベントを控えたポジション調整が相場を動かす可能性があります。

強気材料と弱気材料

強気材料

  • エヌビディアの売上高と利益が市場予想を上回り、時間外で株価が上昇
  • ドル円が159円台にあり、輸出企業の業績には円安効果が見込まれる
  • 前日の日本市場で、朝方の下落を吸収して日経平均が6万6000円台を回復
  • 金利上昇を収益機会につなげやすい銀行・保険株が相場を支える可能性

弱気材料

  • 日経225先物が現物終値を下回って夜間取引を終了
  • 米長期金利の上昇がグロース株や高PER銘柄の評価を圧迫
  • 前日の東証プライム売買代金が低水準で、上昇の勢いを確認しにくい
  • エヌビディア決算への期待が事前に織り込まれ、半導体株に利益確定売りが出る可能性
  • 原油や中東情勢の変化がインフレ・金利見通しを再び揺らすリスク

寄り付き・前場・後場で見るポイント

寄り付き:6万6000円を保てるか

まず確認したいのは、日経平均が6万6000円台を維持できるかです。先物安を反映してこの水準を割り込んでも、半導体株への買いで早期に回復できれば底堅さが示されます。

反対に、エヌビディア決算後も半導体株が売られ、6万6000円を明確に下回る場合は、材料出尽くしによる調整を警戒する必要があります。

前場:半導体以外へ買いが広がるか

日経平均だけでなく、TOPIXと東証グロース市場250指数を並べて確認します。

  • 日経平均主導でTOPIXが伸びない:指数寄与度の高い一部銘柄に偏った上昇
  • TOPIXも上昇:銀行、輸出、内需などへ買いが広がる展開
  • グロース250が弱い:金利上昇への警戒が継続
  • 値上がり銘柄数が増加:地合い改善の裾野が広がっている可能性

前日と同じく日経平均だけが強く、売買代金が膨らまない場合は、上値追いの持続力に注意が必要です。

後場:利益確定売りとイベント待ち

後場は、朝に買われた半導体株が高値を維持できるかが焦点です。寄り付き直後の上昇を失うようなら、短期筋の利益確定が優勢になったと判断しやすくなります。

また、ジャクソンホール会議や翌28日の東京都区部消費者物価指数を控え、金利に敏感な銘柄では持ち高調整が出る可能性があります。銀行株と不動産株、グロース株の相対的な強弱が、金利観測を映す指標になります。

想定しておきたい3つの展開

強めの展開は、半導体株がエヌビディア決算を素直に好感し、日経平均が6万6000円台を維持するケースです。TOPIXにも買いが広がれば、前日の高値6万6442.34円を試す動きが焦点になります。

中立的な展開は、半導体株が上昇しても他業種が伸びず、先物安と相殺されるケースです。日経平均は6万6000円を挟み、イベント待ちの値動きになりやすいでしょう。

弱めの展開は、エヌビディア決算が材料出尽くしと受け止められ、米金利上昇への警戒が強まるケースです。日経平均が6万6000円を回復できず、TOPIXやグロース250も下落する場合は、前日の反発分を縮める可能性があります。

27日に最も重視したいのは、寄り付きの方向そのものではありません。半導体株への買いが午前10時以降も続くか、そしてTOPIXと値上がり銘柄数に広がるかです。午後は米金利とドル円の変化、翌朝の東京都区部CPIを控えた金利敏感株の動きまで確認したいところです。

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