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米株高と先物上昇が追い風、円高が上値を試す朝――9月4日の日本株展望

東京市場の寄り付き前に先物、為替、海外株を確認する朝のイメージ。

米株高と先物上昇が追い風、円高が上値を試す朝――9月4日の日本株展望

9月4日の東京市場は、米国株高と日経225先物の上昇を受け、買い先行で始まる可能性が高い。大阪取引所の日経225先物は夜間取引を6万4,660円で終え、3日の日経平均終値を約446円上回った。

ただし、ドル円は155円台後半まで円高・ドル安が進んでいる。寄り付き後は、米ハイテク株高を映す半導体・成長株への買いと、円高が輸出株の重荷になる展開の綱引きが焦点となる。

  • 前営業日:日経平均は4日続落、TOPIXは反発
  • 海外市場:米主要3指数がそろって上昇
  • 先物:大阪夜間の日経225先物は現物終値を約446円上回る
  • 本日の焦点:8時30分の家計調査、円相場、米雇用統計を控えた後場の持ち高調整

※市場データは原則として2026年9月4日午前8時までに確認できた情報に基づく。

目次

前営業日は「指数まちまち」、中身は値上がり優勢

3日の東京市場では、日経平均が前日比111.16円安の6万4,214.48円と小幅ながら4日続落した。一方、TOPIXは20.44ポイント高の4,102.04と反発。東証グロース市場250指数は1.39ポイント安の776.09だった。

指数の方向は分かれたが、東証プライム市場では値上がり1,030銘柄、値下がり458銘柄、変わらず66銘柄。日経平均の下落だけでは捉えにくい、幅広い銘柄への買いが確認された。

  • 日経平均:6万4,214.48円(前日比111.16円安、0.17%安)
  • TOPIX:4,102.04(20.44ポイント高、0.50%高)
  • 東証グロース市場250指数:776.09(1.39ポイント安、0.18%安)
  • 東証プライム市場売買代金:約3兆4,424億円

日経平均は朝方の上昇を維持できなかったものの、TOPIXの反発と値上がり銘柄の多さは、相場全体が一方向に崩れたわけではないことを示す。4日は先物主導で日経平均が反発しても、TOPIXや騰落銘柄数が追随するかを確認したい。

米国株は金利低下を好感、ハイテク株が主導

3日の米国市場では、S&P500が1.1%、ダウ工業株30種平均が1.2%、ナスダック総合指数が1.4%上昇した。米国債利回りの低下を受け、大型ハイテク株を中心に買いが広がった。

日本時間4日午前3時20分時点では、米10年債利回りが4.752%と前日から0.026ポイント低下。金利低下は、将来利益の現在価値が意識されやすい成長株に追い風となる。

東京市場でも、米ハイテク株高を受けて半導体や電子部品などが日経平均を押し上げる可能性がある。ただし、前日の日本市場では日経平均とTOPIXが逆方向に動いた。寄り付き直後の指数上昇が一部の値がさ株に偏る場合、地合いの強さは割り引いて見る必要がある。

先物は上昇、為替と原油には注意

寄り付き前の外部環境は、株価指数先物が強い一方、円高と高水準の原油価格が注意材料だ。

日経225先物

大阪取引所の日経225先物9月限は、4日午前6時に前日比430円高の6万4,660円で夜間取引を終了した。TOPIX先物は4,113.5と前日比7.5ポイント高、グロース指数先物も785と9ポイント高だった。

現物市場には幅広く買いが先行しやすい形だが、先物と現物の価格差が大きいぶん、寄り付き後に利益確定売りが出る可能性も残る。

為替

ドル円は4日午前5時55分時点で1ドル=155.79円付近。前日から円高・ドル安方向へ大きく動いた。

円高は輸入コストの低下が期待される内需株には支えとなる半面、自動車や機械など輸出企業には逆風となりやすい。朝方にドル円が155円台を維持するか、156円台へ戻すかで、TOPIXの上昇幅や輸出株の反応が変わりそうだ。

金利と原油

米10年債利回りの低下は株式市場にプラスだが、4.7%台という水準自体はなお高い。日本の10年債利回りも日本時間4日午前3時20分時点で2.947%とされ、銀行・保険など金融株には金利水準を意識した物色が続く可能性がある。

WTI原油先物は同時点で1バレル=91.06ドル。高止まりが続けば、資源関連には支援材料となる一方、運輸、化学、電力・ガスなどコスト負担の大きい業種には重荷となる。

ここがポイント: 先物上昇だけなら強い寄り付きが見込まれるが、円高と原油高が業種ごとの明暗を分ける。日経平均の値幅だけでなく、輸出株、内需株、金融株の相対的な動きを見たい。

本日のイベントは家計調査と米雇用統計

国内では午前8時30分に7月の家計調査が発表される。寄り付き前の数字となるため、個人消費の強弱が小売、外食、サービスなど内需関連の初動に影響する可能性がある。

午前8時50分には7~9月期の法人企業景気予測調査も予定されている。企業の景況感や設備投資に関する内容が、機械や設備投資関連株の材料になるかを確認したい。

海外では、日本時間夜に米8月雇用統計が予定される。東京市場の取引時間後に発表されるため結果は4日の株価に直接反映されないが、後場にポジションを軽くする動きが出る可能性がある。

  • 8時30分:日本・7月家計調査
  • 8時50分:日本・7~9月期法人企業景気予測調査
  • 取引時間中:ドル円、長期金利、原油価格の変化
  • 日本時間夜:米国・8月雇用統計

米雇用統計は米金融政策と金利見通しを左右しやすい。強すぎる結果なら米金利上昇への警戒、弱すぎる結果なら景気不安につながるため、発表前に一方向へ大きく傾けにくい一日となる。

強気材料と弱気材料

朝の条件は買い優勢だが、終日高値を維持できるかは別の問題だ。

強気材料

  • 米主要3指数が上昇し、特にナスダックが強い
  • 米長期金利が低下し、ハイテク・成長株への圧力が和らいだ
  • 日経225先物、TOPIX先物、グロース指数先物がそろって上昇
  • 前日の東証プライム市場では値上がり銘柄が値下がり銘柄を大きく上回った

弱気材料

  • 日経平均は前日まで4日続落し、戻り売りが出やすい
  • 円高進行が輸出株の上値を抑える可能性がある
  • WTI原油が1バレル=91ドル台と高く、コスト増への警戒が残る
  • 米雇用統計を夜に控え、後場は積極的な買いが続きにくい

基本シナリオは買い先行だ。日経平均が6万4,600円前後で始まり、TOPIXと騰落銘柄数もそろって改善すれば、前日の物色の広がりを引き継ぐ展開が見込める。

一方、寄り付き後に日経平均が先物終値の6万4,660円を維持できず、ドル円が155円台前半へ円高に振れれば、輸出株を中心に上げ幅を縮める可能性がある。

寄り付き・前場・後場で見るポイント

寄り付き

まず確認したいのは、先物が示した上昇幅を現物市場が受け止められるかだ。半導体株だけでなく、TOPIX型の大型株やグロース株にも買いが広がれば、地合いの改善に厚みが出る。

前場

家計調査と法人企業景気予測調査を受けた内需株、設備投資関連株の反応が焦点となる。同時に、ドル円が155円台後半で安定するかを確認したい。

  • 日経平均とTOPIXが同じ方向に動くか
  • 値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を上回るか
  • 輸出株の下落を内需・金融・資源株が補えるか
  • 東証グロース市場250指数が前日の下落から反発できるか

後場

米雇用統計を控え、上昇局面では利益確定売りが出やすい。前場高値を更新できるか、売買代金を伴って買いが続くかが重要になる。

日経平均が高くても、騰落銘柄数が悪化するなら強さは限定的だ。反対に、日経平均が伸び悩んでもTOPIXが堅調で値上がり銘柄が多ければ、相場の土台は崩れていない。

本日の実践的な確認点は、6万4,660円近辺での日経平均の値持ち、ドル円の155円台、そして後場の売買代金の3つ。米株高を素直に引き継げるかは、寄り付きの高さではなく、これらを保ったまま大引けを迎えられるかで判断したい。

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