日経平均1378円高、半導体主導の上昇は広がるか【9月7日】
9月7日の東京株式市場は、日経平均が前週末比1,378.90円高の66,399.84円と大幅に続伸した。一方、TOPIXの上昇率は0.55%にとどまり、東証グロース市場250指数は下落。日経平均の強さと、市場全体への買いの広がりには差が残った。 日経平均の大引け速報
次の立会日は9月8日。半導体関連への買いが続くかに加え、銀行株や中小型株にも資金が向かうかが焦点になる。7日の米国株市場はレーバーデーで休場のため、翌朝は新たな米国現物株の終値がない状態で取引を迎える。
- 日経平均は2.12%高。6万6,000円台で取引を終えた。
- TOPIXは0.55%高、グロース250は0.65%安と明暗が分かれた。
- 半導体・AI関連が買われる一方、取引途中には大手銀行株が軟調だった。
- 8日は半導体株の値持ち、騰落銘柄数、円相場と国内金利を確認したい。
主要指数は上昇率に差、グロース250は反落
以下は9月7日16時を基準に確認できた市場データ。指数の終値と、前場までの集計を分けて示す。
- 日経平均:66,399.84円、前週末比+1,378.90円(+2.12%)。15時30分終値。日中高値は66,668.71円、安値は寄り付きの65,600.42円だった。指数データ
- TOPIX:4,125.80、同+22.57(+0.55%)。15時30分終値。指数データ
- 東証グロース市場250指数:791.61、同-5.21(-0.65%)。15時30分終値。指数データ
日経平均は高値から約269円下で引けたが、前週末からの上げ幅は1,300円を超えた。大型株の一角には強い買いが入った一方、新興株まで一斉に買われた相場ではない。
売買の広がりを見る補助データとして、東証プライムの前場売買代金は概算3兆9,500億円だった。11時31分の集計では値上がり681銘柄、値下がり826銘柄、変わらずなど42銘柄。日経平均が大幅高となった午前中も、下落銘柄の方が多かった。前場の売買代金、前引けの騰落集計
なお、プライム市場の全日売買代金と大引け時点の騰落数は、今回確認できた情報では確定値を取得できていない。前場の数字を全日の結果として扱うことはできない。
半導体・AI関連に買い、大手銀行株には波及せず
買いの中心は半導体・AI関連だった。
前引け時点では、アドバンテストとソフトバンクグループの2銘柄で日経平均を約757円押し上げた。午前の上げ幅1,439円の半分強を占めており、指数への影響が大きい銘柄に買いが集中したことが分かる。フィスコの寄与度解説
後場寄り付きの報道でも、キオクシアホールディングス、東京エレクトロン、レーザーテックなどが上昇する一方、三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループは下落していた。これは取引途中の動向であり、各銘柄の終値ベースの騰落とは区別が必要だ。後場寄り付きの市況
この組み合わせからは、地合いを「全面高」と評価するより、半導体関連を軸にした選別的な買いと見るのが自然だ。8日に銀行株や内需株が持ち直せば、日経平均以外にも上昇が広がる兆しになる。反対に主導株が売られた際、ほかの業種が支えられるかはまだ見極めが必要だ。
米半導体株高が支え、円高と金利警戒は残る
海外材料も強弱が混在している。
前週末4日の米国市場では、NYダウが271.86ドル安の53,414.25ドル、ナスダック総合指数が77.07ポイント安の26,506.99だった。一方で半導体・AI関連株は上昇し、シカゴ日経225先物は65,830円と大阪の日中取引を上回った。日本株には、米国株全体の方向よりも半導体株の強さが追い風となった。フィスコの海外市場整理
為替は7日10時時点で1ドル=155円89銭前後と、前週末17時より約40銭の円高だった。半導体関連が買われた背景を、円安だけで説明できる日でもなかった。東京外為市場の午前市況
金利については、4日の米雇用統計を受けた米長期金利の上昇が警戒材料となった。7日午前の東京市場では、時間外の米長期金利の上昇一服が報じられている。ただし、国内10年国債利回りの7日引け時点の数値は確認できておらず、金利低下が一日の株高を支えたとは断定できない。午前の債券市況
8日に向けては、円高が進んだときに輸出関連株が耐えられるか、国内金利が上昇したときにグロース株の売りが強まらないかを併せて見たい。
大引け後は米休場、決算材料は翌日の反応と分けて見る
7日は米国のレーバーデーに当たり、NYSEは休場する。8日の東京市場は、7日夜の米国現物株による半導体株高の追認を得られないまま始まる。NYSEの休場日程
国内企業の大引け後の決算・適時開示については、16時を基準とした確認で、内容を検証できた個別案件を本稿には掲載していない。これは開示がなかったことを意味しない。また、7日の日経225先物の日中終値も未確認のため、現物引け後の先物が上昇を示したという評価は置かない。
翌朝に新たな業績修正や設備投資計画が確認された場合は、7日の株高を説明する材料にさかのぼって加えず、8日の新しい材料として見る必要がある。
9月8日は6万6,000円台の維持と買いの広がりを確認
次の立会いは9月8日9時から15時30分。上昇継続の判断では、日経平均の水準と市場の中身をセットで確認したい。
強い展開の条件は、半導体関連が上昇分を保ち、TOPIXと値上がり銘柄数が改善することだ。日経平均が7日高値の66,668.71円を再び試す場合も、幅広い銘柄が伴うかで上昇の評価は変わる。
反対に、半導体関連の利益確定売りに円高や金利上昇が重なれば、日経平均の上げ幅が大きかった分だけ反動も警戒される。6万6,000円は心理的な節目として確認できるが、下値支持が実証された水準ではない。
8日の確認点は次の3つだ。
- 寄り付き後の半導体株:高く始まった後も買いが続くか。
- TOPIXと騰落数:銀行株や内需株に買いが広がり、値上がり銘柄が増えるか。
- グロース250と円・金利:新興株の下落が止まるか。円高や金利上昇が重荷になっていないか。
日経平均が6万6,000円台を保っても、TOPIXが伸びずグロース250が続落するなら、買いの偏りは残る。翌日は指数の上げ幅だけでなく、上昇する銘柄が増えたかを確かめたい。
