4月20日の日本株は反発も値下がり優勢、4月21日は5万9000円台定着と中東・為替が焦点
日経平均は2026年4月20日に5万8824円89銭で引け、前営業日比348円99銭高でした。見た目はしっかりした反発ですが、相場の中身はそれほど一方向ではありません。東証プライムの値下がり銘柄数は862と、値上がりの647を上回りました。
つまり、指数は大型株に支えられた一方で、相場全体では戻り売りや持ち高調整も残っていたということです。4月21日の東京市場は、前夜のCME日経平均先物が大阪終値比プラス圏を維持しているため上値を試しやすい一方、原油反発とドル円158円台後半、中東情勢のヘッドラインが重荷になりやすい地合いです。
- 日経平均は反発、TOPIXも上昇したが、東証プライムは値下がり銘柄が過半
- 強かったのは機械、空運、情報・通信、輸送用機器。弱かったのは鉱業、海運、石油・石炭
- 東証グロース市場250指数は802.63まで上昇し、相対的な強さが目立った
- 4月21日は5万9000円前後での値固めができるかと、中東情勢を受けた原油・為替の再変動が焦点
4月20日大引けの主要指標
まずは、直近で終わった2026年4月20日の東京市場を整理します。
- 日経平均:58,824.89(前営業日比 +348.99、+0.60%)
- TOPIX:3,777.02(+16.21、+0.43%)
- 東証グロース市場250指数:802.63(+12.35、+1.56%)
- 東証プライム売買代金概算:6兆5727億円
- 東証プライム売買高概算:18億8764万株
- 東証プライム騰落数:値上がり647、値下がり862、変わらずは少数
ここがポイント: 指数は上がったものの、個別株ベースでは下げ銘柄の方が多く、全面高の戻り相場ではありませんでした。
日経平均は取引時間中に5万9000円台を回復する場面がありました。ただ、後場は伸び悩みました。売買代金も6兆円台にとどまり、短期筋の買い戻しだけで一段高に進むほどの勢いはまだ確認しにくい一日でした。
何が買われて、何が売られたのか
4月20日の東京市場は、指数寄与度の高い主力株が日経平均を押し上げました。一方で、資源や市況敏感の一角には売りが残り、物色の偏りがはっきり出ています。
上昇を主導したセクター
業種別では次の順で強さが目立ちました。
- 機械:+2.04%
- 空運:+1.88%
- 繊維製品:+1.63%
- 情報・通信:+1.54%
- ゴム製品:+1.47%
- 輸送用機器:+1.46%
半導体関連や電機の一角、自動車、主力ハイテクに買いが入りました。欧米株高を受けたリスク選好がまず大型株に向かい、その恩恵が日経平均に強く出た形です。
弱かったセクター
逆に下落率が大きかったのは次の業種です。
- 鉱業:-3.89%
- 海運:-3.27%
- 石油・石炭製品:-2.65%
- 電力・ガス:-2.54%
- 非鉄金属:-2.15%
指数高と値下がり銘柄の多さが同時に出た理由はここにあります。資源関連や景気敏感の一角が弱く、東証プライム全体でみると買いが広く波及しませんでした。
グロース市場は別の強さ
東証グロース市場250指数は1.56%高の802.63でした。先物市場でも年初来高値更新が伝えられており、プライム市場で上値の重さが出るなか、相対的に資金が向かった構図が見えます。
外部環境の影響を受けやすい大型外需がやや失速する一方、内需寄りや成長株に短期資金が流れた点は、4月21日も見ておきたい変化です。
外部環境は追い風だけではない
4月20日の東京市場が朝方強かった背景には、前営業日4月17日の米国株高がありました。
- NYダウ:49,447.43(+868.71)
- S&P500:7,126.06(+84.78)
- NASDAQ:24,468.48(+365.78)
- 米10年債利回り:4.254%
中東情勢の緩和期待で原油が急落し、17日の米国株は大きく買い戻されました。これが4月20日朝の東京市場の支えになりました。
ただし、4月21日早朝の海外時間では流れが少し変わっています。
- CME日経平均先物:59,265円(大阪終値比 +365円)
- NYダウ:49,415.54(日本時間4:15時点で -31.89)
- ナスダック:24,390.88(同 -77.60)
- 米10年債利回り:4.247%
- ドル円:158.81円(4月20日NY終値)
- WTI原油:88.96ドル(日本時間4:15時点、+6.09%)
ここで重要なのは、株価指数先物はまだプラス圏でも、原油が反発していることです。中東を巡る見方が再び揺れており、4月20日に東京市場で売られた海運や資源関連だけでなく、輸送コストやインフレ再加速への警戒も再燃しやすくなっています。
4月21日の東京市場で見るポイント
次に開く2026年4月21日の東京市場では、4月20日の反発が続くかどうかを次の順番で見たいところです。
1. 日経平均が5万9000円前後に乗せ直して保てるか
4月20日は場中で5万9000円台を回復しながら、大引けでは届きませんでした。4月21日に先物高を受けて再びこの水準を試す可能性はあります。
ただ、寄り付きだけ高くて後場に失速するなら、まだ上値追いは短期筋中心です。寄り後の値持ちが最初の確認ポイントになります。
2. TOPIXと騰落数が改善するか
指数の見た目以上に大事なのは、相場の広がりです。4月20日はTOPIXも上昇しましたが、東証プライムでは値下がり銘柄が多いままでした。
4月21日に見るべきなのは次の点です。
- 値上がり銘柄が値下がり銘柄を上回るか
- 銀行、非鉄、海運など4月20日に弱かった業種が下げ止まるか
- 日経平均だけでなくTOPIXも同時に上値を伸ばせるか
ここが改善しないまま日経平均だけ上がるなら、地合いはまだ不安定です。
3. ドル円158円台後半と原油高の組み合わせ
ドル円は158円台後半です。円安そのものは輸出株に追い風ですが、同時に原油が戻ると話は単純ではありません。
- 円安は自動車や一部外需に追い風
- 原油高は空運、物流、内需コストに逆風
- 中東ヘッドライン次第で、円安メリットよりリスク回避の方が前に出る可能性もある
4月20日に強かった空運株が、4月21日も買いを維持できるかは見どころです。原油高が続くなら、前日の上昇が一服しやすくなります。
4. 今週本格化する決算シーズンの入り口
4月20日引け後には、コーエーテクモホールディングスの上方修正など個別の前向き材料が出ました。一方、指数全体をすぐ大きく動かすほどの大型決算が一気に並んだ日ではありません。
むしろ4月21日は、
- OBCの決算発表
- オービックの引け後発表予定
- 24日以降に本格化する3月期本決算への先回り
といった流れを意識しやすい局面です。相場全体としては、足元の地合い確認に加え、好業績銘柄へ資金が寄る準備段階とみる方が自然です。
強気材料と弱気材料を分けて整理
最後に、4月21日時点での見方を混ぜずに整理します。
強気材料
- 4月20日の東京市場は日経平均、TOPIX、グロース250がそろって上昇
- CME日経平均先物は大阪終値を上回って推移
- 米10年債利回りは4.2%台で大きく跳ね上がっていない
- グロース市場に資金流入が続き、相場の逃げ場が残っている
弱気材料
- 4月20日は東証プライムで値下がり銘柄が過半を占めた
- 原油が再び上昇し、中東情勢の不透明感が戻っている
- ドル円は158円台後半で、160円接近なら政策警戒も意識されやすい
- 4月20日は5万9000円台を維持できず、上値の重さが残った
4月21日の実務的な見どころ
4月21日の東京市場は、寄り付きの強さそのものよりも、その後に買いが広がるかが重要です。
見る順番を絞るなら次の3点です。
- 日経平均が5万9000円前後を保てるか
- TOPIXと騰落数が改善し、相場全体の底上げが起きるか
- 原油とドル円が再び荒れず、半導体・機械・輸送用機器の買いが続くか
4月20日の反発は、相場の雰囲気を持ち直すには十分でした。ただ、全面高ではありません。4月21日に必要なのは、指数の続伸よりも地合いの中身が良くなることです。そこが伴えば上昇の質は変わります。伴わなければ、5万9000円近辺ではまだ売りが出やすいままです。
