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5月13日の日本株見通し 指数は反発したが、次の焦点は金利上昇と先物安をどうこなすか

5月13日の日本株見通し 指数は反発したが、次の焦点は金利上昇と先物安をどうこなすか

5月13日の東京株は、12日の現物反発をそのまま強気に引き継ぐ形にはなりにくいと見ておきたい局面です。5月12日の日本株は日経平均とTOPIXがそろって上昇しましたが、米国で4月CPIが市場予想を上回り、米長期金利が上昇。夜間の日経225先物も現物終値を下回って終えており、13日はまず金利高とハイテク株の重さを織り込む流れになりそうです。

強かったのはTOPIX型の大型株と資源・金融寄りの一角で、グロース株は逆に売られました。したがって、13日の焦点は「指数が上がるか下がるか」だけではなく、どのセクターが下値を支えるか、値下がり銘柄の多さが続くかにあります。

  • 5月12日の日経平均は62,742.57円で前日比324.69円高、TOPIXは3,872.90で31.97ポイント高
  • 一方で東証グロース市場250指数は818.64で24.02ポイント安。値上がり一色ではなかった
  • 東証プライムの売買代金は概算10兆4,300億円台。商いは大きく、決算発表銘柄への物色も目立った
  • 5月13日朝までに米CPI上振れ、米10年債利回り上昇、夜間の日経225先物安が重なった

ここがポイント: 5月12日は「指数反発の日」ではあっても、「市場全体が素直に強かった日」ではない。13日は外部環境の悪化で、その歪みが出やすい。

目次

5月12日の日本株は何が起きたか

まず事実を整理すると、5月12日の東京市場は指数では反発でした。

  • 日経平均: 62,742.57円、前日比+324.69円(+0.52%)
  • TOPIX: 3,872.90、前日比+31.97(+0.83%)
  • 東証グロース市場250指数: 818.64、前日比-24.02(-2.85%)
  • 東証プライム売買代金: 概算10兆4,300億円台
  • 東証プライム騰落数: 値上がり674、値下がり849

日経平均は一時6万3,200円台まで上げましたが、高値引けではありません。しかも東証プライムでは値下がり銘柄の方が多く、見た目の指数ほど地合いは広がっていませんでした。TOPIXが日経平均より強かった一方で、グロース250は大きく下げており、資金が市場全体に均等に入った日ではなく、大型株と材料株に偏った相場だったことが分かります。

指数を押し上げたもの

12日の上昇を引っ張ったのは、米ハイテク株高を受けた大型株物色と、決算を受けた個別の急騰です。

  • ソフトバンクグループが買われ、日経平均の押し上げに寄与
  • 決算が好感されたイビデンが上昇
  • 古河電工は決算と株式分割発表を受けてストップ高
  • 川崎重工、清水建設、オリックスなど、決算をきっかけに強く買われた銘柄も目立った

ただし、半導体でも一枚岩ではありません。アドバンテストやレーザーテックは安く、グロース株にも利益確定売りが出ました。指数寄与度の高い大型株が上がる一方、個別では下落が広がる場面があったため、13日に外部環境が崩れると、指数以上に個別が弱く見える可能性があります。

強弱を分けたセクター

業種別では、金利や資源価格の影響を受けやすいセクターが前面に出ました。

上昇が目立った業種

  • その他金融業: +4.78%
  • 非鉄金属: +4.28%
  • 石油・石炭製品: +4.01%

この並びは分かりやすいです。金融は金利上昇局面で利ざや期待が意識されやすく、非鉄と石油関連は資源価格やインフレ再加速観測と結びつきやすい。12日の東京市場は、単純な景気敏感全面高というより、インフレ耐性のある領域へ資金が寄った面がありました。

弱かった業種

  • 水産・農林業: -2.34%
  • 小売業: -1.83%
  • 食料品: -1.29%

内需ディフェンシブや消費関連が弱かったのは、指数反発の裏で投資家がかなり選別的に動いていたことを示します。13日もこの傾向が続くなら、TOPIXが底堅く見えても、消費や中小型の戻りは鈍いままになりやすいでしょう。

5月13日朝時点の外部環境

13日の東京市場を見るうえで、いちばん重要なのは米国側で材料が変わったことです。

米CPIが上振れし、金利が上昇

米労働省によると、4月の米CPIは前年比3.8%、前月比0.6%でした。コアCPIは前年比2.8%、前月比0.4%で、いずれも市場予想をやや上回りました。これを受けて米長期金利は上昇し、米10年債利回りは4.4%台半ばまで切り上がりました。

日本株にとってこれは無視しにくい変化です。前日まで追い風だったハイテク株物色にブレーキがかかりやすく、PERの高いグロース株や半導体の一角には逆風になります。

米国株は高安まちまち

5月12日の米国市場は、ダウ平均が49,760.56ドルで小幅高となった一方、S&P500は7,400.96で0.2%安、ナスダック総合は26,088.20で0.7%安でした。

日本株に引き直すと、金融や資源の一角には追い風が残っても、前日に東京市場で支え役だった大型グロースには重しになりやすい組み合わせです。指数全体が崩れなくても、日経平均寄与度の大きい銘柄の失速で見た目以上に伸び悩む展開は十分あります。

為替と先物

東京市場の5月12日大引け後にドル円は157円台後半で推移し、同日15時58分時点では157.46円でした。13日朝8時時点でも157円60銭前後と、円安水準自体は大きく崩れていません。

円安そのものは輸出株の支えになりますが、今回は同時に米金利上昇とインフレ懸念が走っています。円安だけを好感するより、金利上昇の悪影響をどこまで相殺できるかを見る局面です。

日経225先物の夜間取引終値は62,510円で、12日の現物終値62,742.57円を下回りました。現物より約230円低い水準で終えており、13日の寄り付きは売り先行を警戒しやすい状態です。

5月13日の注目点

13日は、前日までの上昇基調が続くかどうかより、反発相場の中身が本物か試される日になります。

1. 日経平均は6万2,700円前後を維持できるか

夜間先物終値の62,510円は、12日時点の5日移動平均62,708円を下回っています。短期的には、前日の現物終値近辺を早い段階で取り戻せるかが最初の焦点です。

見るべき水準は次の通りです。

  • 上: 12日の高値63,218.51円を試せるか
  • 中: 12日の終値62,742.57円を維持できるか
  • 下: 夜間先物終値62,510円近辺で踏みとどまれるか

寄り後に62,500円前後で下げ渋るなら、大型株中心に押し目買いが入りやすいでしょう。反対にそこをあっさり割ると、12日の反発は短期の戻りだったという見方が強まりやすくなります。

2. TOPIX優位が続くか、グロースの弱さが続くか

12日はTOPIXが日経平均より強く、グロース250は大幅安でした。この構図が13日も続くなら、金融、資源、大型バリューが相対優位で、グロースや高PER銘柄は戻り売りに押されやすいままです。

特に確認したいのは次の点です。

  • 銀行・保険・その他金融が米金利高を追い風に維持できるか
  • 非鉄、石油関連が資源高を材料に底堅いか
  • 半導体主力が米ナスダック安を受けてどこまで崩れるか
  • 東証グロース市場250指数が800ポイント近辺で下げ止まるか

3. 決算シーズン後半の反応

5月13日はソフトバンクグループ、三井住友フィナンシャルグループ、武田薬品工業、INPEX、三井不動産、日本製鉄、SCREENホールディングス、KOKUSAI ELECTRIC、東京エレクトロン系周辺の製造装置関連など、注目度の高い決算発表が並びます。

この日の値動きは、単に数字の良し悪しだけでは決まりません。

  • 自社株買い、分割、増配など株主還元があるか
  • 来期見通しが市場期待を上回るか
  • 円安や資源高を業績にどう織り込むか
  • 半導体や設備投資関連で受注の勢いが続くか

12日大引け後のPTSでは、東証終値比で下落銘柄が上昇銘柄を上回りました。決算発表後の反応はかなり厳選されており、13日も「好決算なら何でも上がる」地合いではなさそうです。

13日の見方を強気材料と弱気材料に分ける

強気材料

  • 12日の現物市場で日経平均とTOPIXがそろって反発した
  • 売買代金が10兆円を超え、商いは細っていない
  • ドル円が157円台後半で、輸出株にはなお追い風
  • 金融、資源、大型株に資金の受け皿がある

弱気材料

  • 東証プライムでは値下がり銘柄が値上がり銘柄を上回った
  • グロース250が2.85%安と中小型の地合いは弱い
  • 米CPI上振れで米長期金利が上昇し、ハイテク株に逆風
  • 夜間の日経225先物が現物終値を下回って終えた
  • PTSでも15時30分以降は下落銘柄優勢だった

5月13日の実務的な見どころ

最後に、次の立会日で短時間で確認したいポイントを絞るとこうなります。

  • 寄り付き直後の日経平均が62,500円台を保てるか
  • TOPIXがプラス圏を維持しても、騰落数が改善するか
  • ソフトバンクグループ、半導体主力、銀行株のどこが主導役になるか
  • グロース250の下げ止まりが見えるか
  • 決算後銘柄に買いが続くのか、寄り天で終わるのか

12日は指数だけ見れば反発でした。ただ、13日はその反発の中身が問われます。大型株が支えても、金利高でグロースと半導体が崩れるなら、相場の体感は数字より弱い。 まずは寄り付き後の62,500円近辺と、TOPIX優位が続くかどうかを見たいところです。

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