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5月19日の日本株見通し 日経平均急落後の反発余地はあるか、焦点は金利と先物

5月19日の日本株見通し 日経平均急落後の反発余地はあるか、焦点は金利と先物

5月19日の東京市場は、反発スタートの公算が大きいです。5月18日の日本株は長期金利上昇を嫌気して大きく崩れましたが、18日夜の米国市場はダウが上昇し、シンガポール日経平均先物も朝方に現物終値を上回って始まりました。

ただし、戻りがそのまま持続するかは別です。5月18日に日経平均は一時1000円超安まで売られており、「押し目買いの強さ」と「金利高への警戒」の綱引きが続いています。寄り付きが高くても、米長期金利と国内金利が再び上向けば、値がさの半導体株や主力グロース株は戻り売りを受けやすい地合いです。

  • 5月18日の日経平均は6万0815円95銭、TOPIXは3826.51でともに3日続落
  • 一方で東証グロース市場250指数は798.210.30%上昇し、全面安ではなかった
  • 5月19日朝のシンガポール日経平均先物6月物は6万1630円で寄り付き、前営業日清算値比755円高
  • 5月19日8時43分時点のドル円は158円83銭前後
  • 5月19日8時50分公表の1-3月期GDP速報は、寄り付き直後の相場の温度を左右しやすい
目次

まず5月18日の相場を整理

5月18日の東京市場は、指数の下げ幅以上に「金利高に弱い銘柄が売られた日」でした。日経平均もTOPIXも下落しましたが、グロース250は小幅高で引けており、資金が完全に逃げたというより、大型の主力株から一部のテーマ株や好決算株へ資金が移った面があります。

主要指標

  • 日経平均株価: 6万0815円95銭(前営業日比593円34銭安、-0.97%)
  • TOPIX: 3826.51(前営業日比37.46ポイント安、-0.97%)
  • 東証グロース市場250指数: 798.21(前営業日比2.37ポイント高、+0.30%)
  • 東証プライム売買代金: 8兆1166億円
  • 東証プライム売買高: 26億7520万株
  • 東証プライム騰落数: 値上がり441、値下がり1106、変わらず23

売買代金は高水準で、下げをこなすだけの商いはありました。裏を返せば、短期筋の利食いだけでなく、主力株で持ち高調整がしっかり出た一日でもあります。

何が売られ、何が買われたのか

業種別では、下げの中心がかなりはっきりしていました。

  • 上昇率上位はサービス業、精密機器、海運業
  • 下落率上位は輸送用機器、繊維製品、卸売業
  • 不動産業も-2.96%と弱く、金利上昇が逆風になった
  • 電気機器は+0.11%と小幅ながらプラス圏を維持した

個別では、指数寄与度の大きい値がさ株に売りが出て日経平均を押し下げる一方、好決算や評価見直しが入った銘柄には資金が向かいました。

  • ソフトバンクグループとファーストリテイリングの2銘柄で、日経平均を約238円押し下げた
  • 一方でキオクシアHD、リクルートHD、テルモは強く、下げ一辺倒ではなかった

ここがポイント: 5月18日は「日本株全体が崩れた」というより、長期金利上昇で大型主力株のバリュエーションが圧迫され、資金が選別的に動いた日だった。

下落の主因は金利上昇

5月18日の日本株で最も重かった材料は、国内外の長期金利でした。トレーダーズ・ウェブの引け後データでは、日本の10年国債利回りは2.73%。報道ベースでは取引時間中に2.80%まで上昇する場面もあり、1990年代後半以来の高水準が意識されました。

金利が上がると、将来の成長期待を先に織り込んできた半導体やAI関連は評価が切り下がりやすくなります。5月18日に日経平均がTOPIX以上に重く見えたのも、値がさのハイテク主力に売りが集中しやすかったためです。

背景には、日銀が4月会合で政策金利を0.75%に据え置きつつ、物価見通しを引き上げたことがあります。市場では、利上げ再開の時期を探る見方が残っており、債券市場が落ち着かない限り、株式市場も大型グロース株を積極的には追いにくい状態です。

5月19日寄り前の外部環境

5月19日朝の材料は、強弱が混じっています。日本株にとって追い風なのは先物高とダウ高、重しなのは高止まりした金利と原油です。

米国市場

5月18日の米国株はまちまちでした。

  • ダウ工業株30種平均: 4万9686.12ドル(+159.95ドル、+0.32%)
  • S&P500: 7403.05(-5.45、-0.07%)
  • ナスダック総合: 2万6090.73(-134.41、-0.51%)

ソフトウェアや一部景気株は買われましたが、半導体などテックの一角には利益確定売りが出ました。日本市場でも半導体関連が再び主役に戻れるかどうかは、米ハイテク株の戻りの強さを確認してからになりそうです。

為替と金利

  • ドル円は5月18日17時時点で158円92-93銭
  • 5月19日8時43分時点では158円83銭前後
  • 米10年債利回りは5月18日に一時4.631%まで上昇し、その後は4.573%前後へやや低下

円安自体は輸出株に追い風ですが、今回は「円安だから自動車全面高」となっていません。実際に5月18日は輸送用機器が東証業種別で下落率トップでした。いまは為替よりも、金利が株価収益率をどこまで圧迫するかの方が効いています。

原油

原油は中東情勢を背景に値動きが荒く、ロイターによると5月18日のBrent原油は約3%上昇して2週間ぶり高値圏で引けました。原油高は日本にとって企業収益と家計の両面でコスト増につながりやすく、金利上昇と組み合わさると株には二重の重荷です。

5月19日の注目点

5月19日の東京市場では、寄り付きの高さそのものより、そこから何が続くかを見た方がいい局面です。

1. 1-3月期GDP速報

5月19日8時50分に1-3月期GDP速報が出ます。これは市場セッション直前の材料で、景気の減速感が強ければ金利上昇観測をやや冷ます一方、景気の弱さそのものが景気敏感株には逆風になります。

重要なのは、GDPの強弱よりも市場がそれを「日銀の追加利上げを後押しする材料」と読むかどうかです。

2. 日経平均が6万1000円台を定着できるか

先物は朝方に6万1600円台へ戻しています。ただ、5月18日の現物市場では6万1000円を割り込み、下値では押し目買いが入ったものの、戻り切れませんでした。

5月19日に見るべき価格帯は次の通りです。

  • 上方向: 6万1000円台を保てるか
  • さらに強い場合: 5月18日の始値に近い6万1300円前後を回復できるか
  • 下方向: 現物の安値だった6万0376円近辺を再び試すか

3. 半導体・AI関連に買い戻しが入るか

前日は大型テックの利食いが強く、日経平均の重しになりました。5月19日に指数がしっかり戻るには、ソフトバンクグループ、東京エレクトロン、アドバンテストなど主力の値がさ株に買い戻しが入る必要があります。

逆にここが鈍いままだと、指数は反発してもTOPIX優位、あるいは個別物色中心にとどまりやすいです。

4. 好決算・材料株への資金集中が続くか

5月18日は指数が弱い中でも、キオクシアHDやリクルートHD、テルモのように個別材料で買われる銘柄が目立ちました。地合いが完全回復していない局面では、全面高よりも選別色の強い相場の方が起きやすいです。

大引け後の開示や決算が、19日も個別株の値動きをかなり左右しそうです。指数だけでなく、売買代金上位にどのテーマが並ぶかも確認したいところです。

5月19日のシナリオ

現時点では、メインシナリオは「反発スタート。ただし上値は金利次第」です。

  • 強気シナリオ: 先物高の流れを保ち、米金利が落ち着き、半導体株に買い戻しが入る
  • 中立シナリオ: 寄り付きは高いが、6万1000円台前半で戻り売りに押される
  • 弱気シナリオ: GDPや金利の受け止めが悪く、主力株が再び売られて6万0376円近辺を試す

5月19日の相場で一番見たいのは、単なる自律反発ではなく、5月18日に崩れた大型主力株へ資金が戻るかです。そこが戻らないなら、指数の反発は見た目ほど強くありません。

次に見るべきポイント

  • 米10年債利回りが4.5%台後半で落ち着くか
  • 日本の10年国債利回りが2.7%台後半からさらに上がるか
  • 日経平均が6万1000円台を維持できるか
  • 半導体・AI関連に買い戻しが広がるか
  • GDP公表後に、日銀の追加利上げ観測が強まるか弱まるか

5月19日は、前日の急落に対する反発余地はあります。ただ、本当に地合いが持ち直したかを判断するには、金利が落ち着くか、主力株が戻るかの2点を見極める必要があります。寄り付きの高さより、前場後半から後場にかけて買いが残るかどうかが勝負です。

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