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【2026年6月18日】日本株の朝展望 タカ派FOMCを受け軟調スタート想定、70,000円とドル円が試金石

前日(6月17日)の東京市場は日経平均が497円高と反発し、7万円の大台が目前に迫った。ところが、その後の流れを変えたのは日本時間18日未明のFOMCだ。米連邦準備理事会(FRB)が政策金利を据え置きながらも年内追加利上げを見込む当局者が増え、ニューヨーク株式はダウ・ナスダック・S&P500がそろって下落した。

つまり18日の東京市場は、前日の上昇基調と一転して重い地合いでのスタートが想定される。寄り付きでまず確認したいのは、米株安をどこまで織り込むか、そして7万円という心理的な節目を維持できるかどうかだ。

半導体株は前日に強く、米市場でもAIインフラ・半導体の一角は逆行高だった。下値の堅さがどこまで残るかが、軟調地合いの中での支えになるかを左右する。

ここがポイント:前日の戻りは大きかったが、材料の主役は「日本の好地合い」から「タカ派FOMC後の米金利上昇」へ移った。18日は外部環境が重しになりやすい一日になる。

目次

今朝おさえておく要点

  • 前日終値:日経平均は69,902.25円(+497.75円、6月17日大引け)。7万円目前で着地。
  • 米国市場(17日・現地):ダウ▲0.98%・ナスダック▲1.34%・S&P500▲1.21%。タカ派FOMCで主要3指数が下落。
  • 金融政策:日銀は6月会合で0.25%利上げし政策金利は1.0%程度へ。FRBは据え置きもドットチャートがタカ派化。
  • 当日の焦点:70,000円の攻防、ドル円の方向、半導体株の値持ち、グロース市場の金利感応度。

前営業日の東京市場と前夜の海外市場

6月17日の東京市場(事実)

前日の東京市場で日経平均は497.75円高の69,902.25円と反発した。半導体関連が相場を押し上げる一方、海運株は中東情勢の沈静化観測を背景に軟調。新興市場では東証グロース市場250指数が後場に値を消す展開となり、主力大型株と中小型株で温度差が出た。

この週の地合いを語るうえで外せないのが日銀の利上げだ。日銀は6月の金融政策決定会合で政策金利を0.25%引き上げ、誘導目標は1.0%程度となった。ただ次回利上げのタイミングについて明確な示唆がなく、早期の追加利上げ期待がやや後退。これが円売り圧力につながった。

前夜の米国市場(事実)

注目を集めたFOMCは、政策金利を3.50〜3.75%に据え置いた。市場の関心は声明よりも、当局者の金利見通し(ドットチャート)と新議長ケビン・ウォーシュ氏の会見に集まった。

  • ダウ平均:51,492.55ポイント(▲0.98%)
  • ナスダック総合:26,021.66ポイント(▲1.34%)
  • S&P500:74,201.10ポイント(▲1.21%)

据え置き自体は想定どおりでも、年内の追加利上げを見込む当局者が増えたことが嫌気され、主要3指数はそろって下落した。利上げ観測の再燃で金利上昇に弱いハイテク・グロースが特に売られた一方、AIインフラや半導体の一部は逆行高となり、すべてが一律に売られたわけではない点は押さえておきたい。

寄り付き前の外部環境

東京市場が開く前に確認しておきたい外部材料を整理する。数字は時間とともに動くため、寄り付き直前に最新値を取り直してほしい。

  • 日経平均先物:米株安を受け、夜間取引は前日の現物終値より重い水準が想定される。CME・大阪夜間の終値は寄り前に要確認。
  • ドル円:日銀利上げ後も方向感が定まらない。早期追加利上げ期待の後退で円売りが出やすい一方、政府・日銀の介入警戒や原油安に伴う米長期金利の低下が円安を抑えてきた経緯がある。報道では一時155円台への振れも伝えられており、朝方の水準は確認が必要だ。
  • 米長期金利:タカ派FOMCを受けて上昇圧力。金利上昇はグロース株や金利敏感株の重しになりやすい。
  • 原油(WTI):中東情勢の沈静化観測から大きく下落する場面があった。原油安はインフレ面では追い風だが、海運や資源関連には逆風となる。

数字の方向だけでなく、「金利上昇 → グロース逆風」「円安 → 輸出株の支え」「原油安 → 資源・海運の重し」というつながりで見ると、当日のセクター物色を読みやすい。

当日の注目イベントと消化材料

18日の東京市場は、新しい経済指標よりも未明に出た材料の消化が中心になりやすい。

  • FOMCとウォーシュ新議長会見の解釈:ドットチャートのタカ派化と会見トーンを、東京勢が改めてどう咀嚼するか。米金利の落ち着きどころが焦点。
  • 日銀メッセージの余韻:利上げ後の追加利上げ観測と円相場の反応。要人発言が出れば為替が振れやすい。
  • 為替介入への警戒:円安が進む局面では、政府・日銀の動きに関する報道が断続的に相場を揺らす可能性がある。

これらは寄り付き前に値が固まっていないものも多い。確定値や発言内容は、取引時間中に随時アップデートして判断したい。

強気材料と弱気材料、想定シナリオ

事実の整理と分けて、当日の見方を条件付きで示す。断定的な予想ではなく、「この条件ならこう動きやすい」という整理として読んでほしい。

弱気材料

  • タカ派FOMCによる米株安と米長期金利の上昇。
  • 金利上昇局面でのグロース株・新興市場(東証グロース市場250)の重さ。
  • 7万円目前まで戻した後だけに、戻り待ちの売りが出やすい価格帯。

強気材料

  • 前日に強かった半導体関連の値持ち。米市場でも半導体・AIインフラの一角が逆行高だった。
  • 円安方向の為替が輸出関連の支えになりやすい。
  • 原油安によるインフレ・コスト面での緩和。

想定シナリオ(条件付き)

  • 米金利の上昇が一服する場合:寄り付きの下げを半導体や輸出株が吸収し、下値を固める展開もあり得る。7万円台回復を試す動きが出るか。
  • 米金利上昇が続く場合:グロースと金利敏感株が重く、戻りの鈍い軟調地合いが続きやすい。70,000円を割り込んだ後の下値メドが焦点になる。
  • 円安が加速する場合:輸出株には追い風だが、介入警戒の報道が出れば為替・株とも振れ幅が大きくなりやすい。

寄り付き・前場・後場で見るべきポイント

時間帯ごとに、相場を見る軸を整理しておく。

寄り付き(9:00〜)

  • 米3指数安をどこまで織り込むか。ギャップダウンの幅と、その後の戻りの速さ。
  • 70,000円(および前日終値69,902円近辺)を維持できるか、すぐ割れるか。
  • ドル円の朝方水準と先物のサヤ寄せ。

前場

  • 半導体関連が前日の強さを保てるか。ここが崩れると地合い全体が重くなりやすい。
  • 海運・資源など、原油安・中東沈静化の影響を受けやすいセクターの動き。

後場

  • 東証グロース市場250指数の値動き。米金利上昇が続けば新興・グロースに重しが残りやすい。
  • 為替(特に介入警戒の有無)と、引けにかけての売買代金の伸び。

最後に。18日のカギは「7万円を守れるか」と「半導体の値持ち」に集約される。米金利の落ち着きどころ、ドル円の振れ、グロース市場の金利感応度を合わせて見れば、軟調スタートが一段安に向かうのか、下値を固めて戻りを試すのかの分岐が見えてくる。寄り付き前時点で未確定の先物・為替・金利の水準は、取引開始直前に最新値で取り直したうえで判断したい。

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