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2026年3月23日の日本株見通し 原油高と日米中銀据え置きで見る注目5銘柄

2026年3月23日の日本株見通し 原油高と日米中銀据え置きで見る注目5銘柄

市場の星評価: ★★★☆☆(やや買い寄り)

2026年3月22日(日)時点で東京市場は休場です。したがって、この記事は3月23日(月)の東京市場を対象にしています。結論から言うと、米株安と中東情勢を受けた原油高は重しですが、日銀据え置き、円安圏、国内金利の高止まりは日本株全体の下支え要因です。特に金融とエネルギーは選びやすい一方、半導体など高PERグロースは値幅が大きくなりやすいと見ます。

確認時点: 2026年3月23日 7:55ごろ(日本時間換算)

目次

まず押さえたい外部環境

項目最新確認内容日本株への見方
米国株3月20日のS&P500は6,506.48で前日比-1.5%、NASDAQは21,647.61で-2.0%日本のハイテク・半導体には逆風
FRB3月18日のFOMCは据え置き。中東情勢の米経済への影響は不確実と明記早期利下げ期待は後退しやすい
日銀3月会合は据え置き継続銀行・保険には追い風、急激な円高圧力は限定的
為替USD/JPYは154円台後半中心の推移を確認自動車・輸出株には支え
原油Brentは90ドル台中盤まで上昇する場面を確認エネルギー株に追い風、素材・運輸には逆風

事実

  • 米国では原油高とインフレ再燃懸念が意識され、3月20日の主要3指数はそろって下落しました。
  • FRBは3月18日に政策金利を据え置き、経済見通しの不確実性、とくに中東情勢の影響に注意を促しています。
  • 日銀は3月会合でも据え置き姿勢を維持しており、国内金利は極端には低下しにくい環境です。

解釈

  • 日本株全体では、指数主導で一方向に強いというより、金融・エネルギーに資金が向かい、半導体・高PER銘柄は選別が厳しい地合いになりやすいです。
  • 円安が続くなら輸出株は支えられますが、米株が弱いと日本の大型テックには上値の重さが残ります。

見通し

  • 3月23日の東京市場は、寄り付きはやや警戒感が出やすい一方、銀行、保険、資源、自動車の一角が指数を下支えする展開を想定します。
  • 日経平均は上値追いよりもセクター物色色が強く、TOPIX優位を見ています。

注目5銘柄の結論

銘柄判断星評価注目理由
三菱UFJFG(8306)買い★★★★☆金利環境と株主還元の組み合わせが強い
トヨタ自動車(7203)買い★★★★☆円安耐性と高水準の利益体質が残る
NTT(9432)買い★★★★☆ディフェンシブ性と増益・還元が安定
INPEX(1605)買い★★★☆☆原油高の恩恵が大きいが市況依存も強い
東京エレクトロン(8035)売り寄り★★☆☆☆中長期は有望でも短期は高PER負担が重い

1. 三菱UFJFG(8306)

評価: ★★★★☆ / 買い

主な指標

指標内容
株価2,654円(2026年3月12日時点表示)
PER22.96倍、予想PER 13.21倍
PBR1.31倍
ROE6.11%
9カ月純利益1兆8,135億円(前年同期比+3.7%)
通期利益目標2.1兆円
年間配当予想74円

事実

  • 2025年4-12月の親会社株主帰属利益は1兆8,135億円でした。
  • 年間配当予想は74円で、前期の64円から増配です。
  • CET1比率はFAQ上で14.00%とされ、資本余力もなお厚めです。

強気材料

  • 日銀の据え置きでも、日本の金利水準がゼロ近辺に戻るわけではなく、銀行には依然追い風です。
  • 業績の絶対額が大きく、配当と自己株取得の継続期待を持ちやすいです。

弱気材料

  • 米景気減速や信用コスト増加が出ると、銀行株は見直しが早いです。
  • すでに株価が大きく上昇しており、短期的には利食いも出やすい水準です。

ひと言

日本市場でまず軸にしやすいのはMUFGです。 相場全体が不安定でも、金利・還元・利益水準の3点で説明しやすい銘柄です。

2. トヨタ自動車(7203)

評価: ★★★★☆ / 買い

主な指標

指標内容
PER12.39倍
PBR1.14倍
ROE10.03%
9カ月売上収益38兆877億円(前年同期比+6.8%)
9カ月営業利益3兆1,967億円(前年同期比-13.1%)
9カ月純利益3兆308億円
FY2026会社予想営業利益3兆8,000億円
年間配当予想95円

事実

  • 2025年4-12月の売上は増加し、販売台数も前年を上回りました。
  • 一方で営業利益は減少しており、会社資料では米国関税の新たなマイナス影響も示されています。
  • それでも利益水準自体は依然として非常に大きいです。

強気材料

  • 円安圏は引き続き輸出採算を支えやすいです。
  • PER12倍台、PBR1倍台前半は、世界的製造業の中ではまだ説明可能な水準です。
  • 高い商品競争力と販売ボリュームが残っています。

弱気材料

  • 関税や北米採算悪化が続けば、今後の利益見通しの引き下げリスクがあります。
  • 自動車株はマクロと政策の影響を強く受けます。

ひと言

円安メリットを取りに行く大型株の本命候補です。 ただし、関税関連ヘッドラインで振られやすいため、押し目前提で見たい銘柄です。

3. NTT(9432)

評価: ★★★★☆ / 買い

主な指標

指標内容
株価152.30円(2026年3月2日時点表示)
PER11.70倍
PBR1.24倍
ROE10.72%
9カ月売上高10兆4,210億円(前年同期比+3.7%)
9カ月営業利益1兆4,571億円(前年同期比+4.1%)
9カ月純利益9,260億円(前年同期比+8.9%)
配当利回り約3.4%台

事実

  • 2025年4-12月は増収増益でした。
  • 2月18日には自己株取得の完了も開示されています。
  • 通信株らしく景気敏感度が比較的低く、地合い悪化時の逃避先にもなりやすいです。

強気材料

  • 低PER、3%台の配当、自己株買いで総還元の見通しが立てやすいです。
  • 米株が重い局面では、ディフェンシブ大型株として相対優位を取りやすいです。

弱気材料

  • 大きな成長ストーリーを期待しにくく、強い上昇相場では出遅れやすいです。
  • 通信行政や設備投資負担は常に確認が必要です。

ひと言

相場が読みにくい日に持ちやすい買い候補です。 値上がり益一点狙いではなく、守りも重視する読者向きです。

4. INPEX(1605)

評価: ★★★☆☆ / 買い

主な指標

指標内容
株価3,473円(2026年2月13日時点表示)
PER10.28倍
予想PER10.82倍
2025年12月期売上高2兆113億円
2025年12月期純利益3,938億円
2026年12月期純利益予想3,300億円
2025年配当年100円
2026年配当予想年108円

事実

  • 会社計画では2026年12月期は減収減益予想です。
  • ただし前提はBrent 63ドル、為替151円で、足元の原油はそれよりかなり高い水準で推移しています。
  • 株主還元方針として、2025年から2027年は総還元性向50%以上を掲げています。

強気材料

  • 原油高が続くなら、会社前提より上振れ余地があります。
  • 資源株としては還元方針が見えやすく、今の地政学リスク局面に合っています。

弱気材料

  • 原油市況次第で見通しが大きく変わる典型的な市況株です。
  • 地政学リスクが和らぐと、原油反落とともに株価も巻き戻しやすいです。

ひと言

短中期の市況テーマとしては有力です。 ただし長期保有の中核より、原油高シナリオを取りに行く位置づけが合います。

5. 東京エレクトロン(8035)

評価: ★★☆☆☆ / 売り寄り

主な指標

指標内容
株価39,750円(2026年3月12日時点表示)
PER36.32倍
PBR9.05倍
ROE26.46%
9カ月売上高1兆7,317億円(前年同期比-2.5%)
9カ月営業利益4,192億円(前年同期比-18.3%)
通期純利益予想5,500億円
年間配当予想601円

事実

  • 2025年4-12月は減収減益でした。
  • 2月6日に自己株取得と業績・配当予想の修正を発表しています。
  • ROEは高い一方、PERとPBRはかなり高い水準です。

強気材料

  • 半導体製造装置の中長期需要そのものは引き続き強いです。
  • 財務体質は良好で、長期の競争力も高いです。

弱気材料

  • 米株安、金利高止まり、リスクオフ局面では高PERが最も売られやすい条件です。
  • 足元の実績は減収減益で、短期的にはバリュエーションが先行しています。

ひと言

中長期の企業力は高くても、足元は新規買いより利益確定や様子見が優勢と見ます。3月23日の地合いでは買い急ぎにくい銘柄です。

3月23日に強気で見たい材料と弱気で見たい材料

強気材料

  • 日銀据え置きで国内景気敏感株への急ブレーキがかかっていない
  • 円安圏が続き、輸出株の採算悪化懸念が限定的
  • 原油高でエネルギー株にテーマ性がある
  • 銀行・通信など、割高感の薄い大型株に逃げ場がある

弱気材料

  • 米株が3月20日に明確に下落しており、日本のハイテク心理に悪影響
  • 原油高はインフレ再燃を通じて、世界株全体には逆風
  • 中東情勢次第で先物主導の荒い値動きになりやすい
  • 高PER銘柄は業績が悪くなくても売られやすい

最後に 何を確認してから入るべきか

3月23日の寄り前に特に見たいのは次の3点です。

  1. USD/JPYが154円台を維持できるか
  2. Brent原油が90ドル台を保つか、それとも急反落するか
  3. 日経平均よりTOPIXがしっかりしているか

この3つが維持されるなら、買いはMUFG、トヨタ、NTT、INPEXの順で考えやすいです。逆に、米株安を受けてハイテクに売りが先行するなら、東京エレクトロンは短期で売り寄り判断を維持します。

星評価は投資判断材料を整理したもので、将来の株価を保証するものではありません。実際に売買するなら、寄り付き前の為替、原油、先物、会社の追加開示を必ず確認したいところです。

参照リンク

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