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日経平均647円安で反落、2日で3000円超上げた反動と米雇用統計待ち 10月5日は6万8000円を保てるか

急伸後に一服した東京株式市場をイメージした夕暮れの金融街

日経平均647円安で反落 急伸の反動と米雇用統計待ちで全面安、10月5日は6万8000円が試金石

10月2日(金)の東京株式市場は、前日までの急伸に対する利益確定売りが中心の反落でした。日経平均株価の終値は前日比647円26銭安の6万8309円46銭。TOPIXも40.98ポイント安の4091.00で取引を終えています。

日経平均は10月1日に2203円高と大きく上げ、前日までの2日間で3000円を超える上昇となっていました。2日はその反動に加え、日本時間の今夜に米国の9月雇用統計の発表を控え、積極的に買い上がる投資家が少ない一日になりました。

次の立会日は10月5日(月)です。焦点は、雇用統計を受けた米金利とドル円の動き、そして2日の取引中に下げ止まった6万8000円近辺を維持できるかどうかです。

この記事の要点

  • 日経平均は647円安の6万8309円46銭、TOPIXは4091.00(いずれも10月2日大引け)
  • 前場の時点で東証プライムの約85%の銘柄が値下がりし、ほぼ全面安
  • 非鉄金属・鉱業・石油石炭・海運は上昇し、原油高を受けて資源関連に買いが入った
  • 10月5日は米雇用統計の結果、6万8000円の下値、半導体主力株の方向感を確認したい
目次

主要指標:下げ幅は前日上昇分の3割弱にとどまった

まずは数字を確認します。下げ自体は広範囲に及びましたが、指数の下げ幅は前日の上昇分と比べると小さめです。

指標10月2日の値前日比確認時点
日経平均株価68,309.46円-647.26円(-0.94%)大引け
日経平均 日中安値68,132.16円―大引け後確認
TOPIX4,091.00-40.98大引け
東証グロース市場250指数反落―前場時点
プライム売買代金約4兆987億円―前場時点
プライム騰落値下がり約85%/値上がり約13%―前場時点

寄り付きで大きく下げ、その後は安値圏で横ばい

日経平均は寄り付きが6万8313円46銭と、いきなり643円安で始まりました。その後も戻りは鈍く、後場も安値圏で推移しています。

ただ、下値も限られました。日中安値は6万8132円16銭で、6万8000円の手前では買いが入っています。後場の市況でも、6万8000円近辺での押し目買いから「下値は比較的堅い」とする見方が出ていました。

下落は「広く浅く」

午前10時時点の東証プライムは値下がり1202銘柄、値上がり322銘柄。東証33業種のうち上昇はわずか4業種でした。

前場の売買代金は約4.1兆円と、前場だけでも膨らんでいます。急伸した前日の買いを一部手じまう売りが幅広い銘柄に出た形で、悪材料が出て一斉に投げ売られたというより、利益確定の性格が強い下げです。

グロース250もグロースCore指数とあわせて前場で反落しました。前日(10月1日)の東証グロース指数は小幅続伸でしたが、資金はプライムの大型株に向かう流れが続いており、新興株が独自に買われる場面は乏しくなっています。

セクターと主導株:AI・半導体株は上下に割れた

この日の値動きは、業種別の明暗よりも、指数寄与度の大きい一部銘柄の動きで説明できる部分が大きくなりました。

下落をけん引した銘柄・業種

  • ソフトバンクグループ:後場の時点で5%を超える下落。午前10時時点で日経平均を約269円押し下げ、最大の下げ要因に
  • 東京エレクトロン:約3.8%安。10時時点の押し下げは約212円
  • ファーストリテイリング、トヨタ自動車も下落
  • 業種別では証券・商品先物、不動産、情報・通信、輸送用機器、その他金融、精密機器が下位

逆行高となった銘柄・業種

  • アドバンテスト:2%を超える上昇で、10時時点で日経平均を約332円押し上げ
  • フジクラ:4%を超える上昇
  • ベイカレント、レゾナック、コナミグループなども上昇
  • 業種別では非鉄金属、鉱業、石油・石炭製品、海運が上昇

東京エレクトロンが売られる一方でアドバンテストが買われたように、AI・半導体関連の内部でも方向が割れました。日経平均の上げ下げの両方をAI関連株が主導した一日です。

この「割れ方」は、半導体株全体への見方が崩れたわけではないことを示しています。一方で、指数が少数の値がさ株に左右されやすい状態は続いています。

外部環境:原油高、長期金利3%台、円は157円台

国内に大きな悪材料が出たわけではありません。2日の重しになったのは、主に海外発の材料と、イベント前のポジション調整です。

米国市場:ハイテクは底堅いが、ダウは伸び悩み

  • 9月30日の米国市場では、コアPCE価格指数が落ち着き、年内追加利上げへの警戒がやわらいだ。ナスダック総合は63.53ポイント高の2万6861.07、一方でNYダウは原油高による長期金利上昇で443.87ドル安の5万906.05ドル
  • 10月1日の米国市場は、NYダウが20.51ドル高の5万926.56ドルと小動き

米国のハイテク株が崩れていないことは、日本の半導体株にとって下支えです。ただ、10月1日の米市場は方向感に乏しく、2日の東京市場に追い風を送るほどではありませんでした。

原油と中東情勢

中東情勢の先行き懸念から原油価格が上昇し、相場の重しになりました。非鉄金属・鉱業・石油関連が逆行高となったのは、この資源高の裏返しです。

為替と金利

  • ドル円は1ドル=157円70〜80銭台と、前日夕方に比べやや円高
  • 10年国債利回りは3.086%、2年債は1.905%、20年債は3.941%
  • 長期国債先物(12月限)は124円39銭で取引を終え、始値の124円66銭から下落

為替は大きく振れず、日本株の下げの主因にはなっていません。一方、国債先物は米雇用統計を前に軟調で、長期金利は3%台を維持しています。長期金利の高止まりは、不動産やグロース株にとって引き続き逆風です。2日に不動産株が下位に沈んだこととも符合します。

大引け後〜週末の重要イベント:米9月雇用統計

大引け後の最大の材料は、日本時間2日夜に発表される米国の9月雇用統計です。2日の東京市場はこの結果を見極めたいという手控えムードが強く、まだ織り込まれていない材料と言えます。

結果によって想定される経路は、おおむね次の2つです。

  • 雇用が強い場合:米長期金利の上昇とドル高・円安が進みやすい。円安は輸出株の支えになる一方、金利上昇はハイテク株やグロース株の重しになりうる
  • 雇用が弱い場合:米金利低下で米ハイテク株には追い風。ただし円高が進めば自動車など輸出株には逆風

週末をはさむため、中東情勢と原油価格が土日にどう動くかも、5日の寄り付きに影響します。

ここがポイント:2日の下げは「悪材料による投げ」ではなく「急伸後の利益確定と様子見」。5日の方向は、週末の米雇用統計と原油が決める部分が大きい。

10月5日(月)に向けた注目点とシナリオ

ここからは見通しです。断定はできないため、条件ごとに整理します。

強気シナリオ:6万8000円を保ち、前日高値圏を再び試す

  • 雇用統計が米金利の急上昇を招かず、米ハイテク株が堅調を維持
  • ソフトバンクグループや東京エレクトロンに買い戻しが入る
  • この場合、10月1日終値の6万8956円台、6万9000円が上値の目安になる

弱気シナリオ:6万8000円を割り込み、調整が長引く

  • 雇用統計を受けて米長期金利が上昇し、ハイテク株が売られる
  • 中東情勢の緊迫で原油高がさらに進み、インフレと金利への警戒が強まる
  • 2日の取引で下値を支えた6万8000円を割ると、2日間の急伸分をさらに吐き出す展開も考えられる

中立シナリオ:指数は小動き、業種間の入れ替えが続く

雇用統計が市場予想並みなら、指数は方向感を欠きやすくなります。その場合も、資源株と半導体株の一部が買われ、内需・金融が売られるといった業種間の資金移動に注目です。

10月5日に確認したいポイント

  • 米9月雇用統計の結果と、それを受けた米10年債利回り・ナスダックの反応
  • 日経平均先物の夜間取引の終値と、5日寄り付きの水準
  • 6万8000円(下値の目安)と6万9000円(上値の目安)
  • ドル円157〜158円台から円安・円高のどちらに振れるか
  • ソフトバンクグループ・東京エレクトロン・アドバンテストの動き。指数寄与が大きく、日経平均の方向を左右しやすい
  • 原油価格と中東情勢。資源株の逆行高が続くか、全体の重しになるか
  • 国内長期金利の3.1%前後での推移と、不動産・グロース株への影響

2日の下げは幅広い銘柄に及びましたが、指数の下げ幅は前日上昇分の3割弱にとどまりました。5日は、週末の米雇用統計を受けても6万8000円で踏みとどまれるかどうか。これが、急伸後の一服で済むのか、調整入りなのかを見分ける最初の材料になります。

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