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8月24日の日本株は反発スタートか 米株高の一方で金利・原油高を警戒

朝日が差す東京の金融街と市場チャートのイメージ。

8月24日の日本株は反発スタートか 米株高の一方で金利・原油高を警戒

8月24日の東京市場は、前週末の米国株高が支えとなる一方、米長期金利と原油価格の高止まりが上値を抑える展開が想定されます。

日経平均先物は現物終値に近い水準で週末を終えており、寄り付きから全面高になるほど強いシグナルは出ていません。まずは日経平均が6万6000円台を維持できるか、TOPIXの底堅さが続くかを確認したい朝です。

  • 前営業日の日経平均は6万6016.36円、前日比200.43円安
  • TOPIXは0.19%高で、プライム市場では値上がり銘柄が値下がり銘柄を上回った
  • 米国市場は主要3指数がそろって反発
  • 米10年債利回りは4.7%台、WTI原油は87ドル台と高水準
  • 24日は10年物クライメート・トランジション国債の入札を確認

※数値は原則として8月21日の各市場終値、予定は8月24日午前8時時点の公表情報に基づきます。

目次

前営業日の日本市場は指数以上に底堅い

8月21日の日経平均は反落しましたが、相場全体が売られた一日ではありません。

株探の市場概況によると、主要指標は次のとおりでした。

  • 日経平均:6万6016.36円(前日比200.43円安、0.30%安)
  • TOPIX:4067.29(同7.56ポイント高、0.19%高)
  • 東証グロース市場250指数:768.47(同8.51ポイント安)
  • 東証プライム売買代金:概算7兆9134億円
  • プライム市場の騰落:値上がり883銘柄、値下がり622銘柄

日経平均を押し下げたのは、一部の値がさ株です。ファーストリテイリングとソフトバンクグループだけで、指数を合計329円程度押し下げました。一方、プライム市場では値上がり銘柄が全体の過半を占め、TOPIXも上昇しています。

日経平均の下落だけを見て、地合い全体が弱かったと判断するのは早い内容です。8月24日も、日経平均とTOPIXの方向が分かれるかが市場の広がりを測る手掛かりになります。

セクターには明確な濃淡

21日は東証33業種のうち18業種が上昇しました。海運、鉱業、石油・石炭、保険が上位に入り、原油高や金利高の恩恵を受けやすい業種へ資金が向かいました。

反対に、その他製品、医薬品、精密機器などは軟調でした。東証グロース市場250指数も下落しており、高い金利の影響を受けやすい成長株には慎重な姿勢が残っています。

前夜の米国株は反発、ただし週では下落

8月21日の米国市場では主要株価指数がそろって上昇しました。APの集計では、終値は次のとおりです。

  • ダウ工業株30種平均:5万3277.01ドル(517.80ドル高、約1.0%高)
  • S&P500:7674.37(33.21ポイント高、約0.4%高)
  • ナスダック総合:2万6180.45(113.29ポイント高、約0.4%高)
  • ラッセル2000:3017.87(25.44ポイント高、約0.9%高)

ダウだけでなく小型株指数も上昇し、買い戻しは比較的広い範囲に及びました。東京市場では景気敏感株や内需株の下支え材料になります。

ただし、週間ではS&P500が1.4%安、ナスダック総合が2.1%安でした。金曜日の反発は一週間の下落を埋め切っておらず、米国株が明確な上昇基調へ戻ったとはまだ言い切れません。

先物は横ばい圏、為替・金利・原油が焦点

寄り付き前に重要なのは、米国株の上昇幅よりも、先物と外部環境が日本株にどこまで追い風になるかです。

日経平均先物

大阪取引所のナイトセッションで日経225先物9月限は6万6010円、前日清算値比80円安で終了しました。CME円建て先物は6万5915円でした。

現物の日経平均終値6万6016.36円と比べると、大阪の夜間先物はほぼ同水準です。米国株高を受けても先物が大きく上振れしていないため、寄り付き後の買いが続くかは現物市場で確認する必要があります。

為替

ドル円は前週末のニューヨーク市場で1ドル=159円前後でした。21日の東京市場終了時よりやや円安寄りで、輸出企業の採算には支援材料です。

一方、159円台で円安が加速すれば、輸入物価や国内金利への警戒が強まります。自動車や機械など輸出株には追い風でも、小売、食品、空運など輸入コストの影響を受ける業種には負担となるため、円安を市場全体の強材料とは捉えにくい局面です。

米長期金利

米10年債利回りは8月21日に4.73%前後まで上昇しました。米連邦準備制度理事会のH.15統計でも、20日時点の10年債利回りは4.69%でした。

4.7%台の金利が続けば、将来利益の現在価値が下がるため、高PERの半導体株やグロース株には重荷になります。米国株が上昇しても、日本の成長株が同じように買われるとは限りません。

原油

WTI原油は8月21日に1バレル=87ドル台で取引を終え、週間でも大幅に上昇しました。原油高は資源、石油関連株を支える一方、運輸、化学、消費関連企業にはコスト増加要因となります。

日本はエネルギー輸入国です。原油高が長引けば、企業収益だけでなく円相場や国内物価にも影響が広がるため、株価指数への効果は単純なプラスではありません。

ここがポイント: 米国株高は寄り付きの支えになりますが、米金利4.7%台とWTI原油87ドル台が続く限り、上昇は業種を選ぶ展開になりやすいでしょう。

8月24日の注目イベント

国内では大型の経済指標が少なく、債券市場と海外材料の影響が相対的に大きくなります。

国内の予定

日本銀行の公表予定では、次の資料が予定されています。

  • 8時50分:FSBレポ統計の日本分集計結果(7月)
  • 10時:営業毎旬報告(8月20日現在)
  • 10時30分:10年物クライメート・トランジション国債入札
  • 17時ごろ:日銀保有国債の銘柄別残高など

株式市場への直接的な影響が最も考えられるのは、10時30分の国債入札です。入札結果が弱く国内長期金利が上昇すれば、銀行や保険には買い材料となる半面、不動産やグロース株には逆風となります。

海外の予定

8月24日は米国の主要経済指標が限られています。市場の関心は週後半へ移りやすく、米ミシガン大学消費者態度指数の確報値、エヌビディア決算、ジャクソンホール会議などが控えます。

24日の東京市場では、これらを前にした持ち高調整が値動きを左右する可能性があります。特に半導体株は、米金利と米ハイテク株先物の変化に反応しやすい点に注意が必要です。

強気材料と弱気材料

朝の時点では強弱が拮抗しています。どちらか一方向を決め打ちするより、条件ごとに見る方が実用的です。

強気材料

  • 米国の主要3指数がそろって上昇した
  • ダウと小型株の上昇が大きく、買いが一部の大型ハイテク株に限られていない
  • 21日のTOPIXとプライム市場の騰落は、日本株の底堅さを示した
  • 1ドル=159円前後の円安は輸出株の支援材料になる

弱気材料

  • 日経平均は前週に3.9%程度下落し、戻り売りが出やすい
  • 米10年債利回りが4.7%台にあり、成長株の評価を圧迫する
  • 原油高が輸送費や原材料費を押し上げる
  • CME日経平均先物は現物終値を下回り、米株高への反応が限定的だった
  • 東証グロース市場250指数は21日も下落した

寄り付き・前場・後場の見どころ

時間帯によって確認すべき材料が変わります。

寄り付き:6万6000円台を保てるか

米国株高を受け、買い先行となる可能性があります。ただし、日経平均先物は大幅高を示していません。

最初に見るポイントは次の3つです。

  • 日経平均が6万6000円を維持できるか
  • TOPIXが日経平均より強い状態を保つか
  • 半導体株への買いが指数先物主導にとどまらず広がるか

日経平均が上昇しても値下がり銘柄が多ければ、値がさ株だけによる反発です。反対に、日経平均が小幅安でもTOPIXと騰落銘柄数が強ければ、地合いは数字ほど悪くありません。

前場:国債入札と金利感応度を確認

10時30分の国債入札前後は、国内長期金利と金融株の動きに注目です。

入札が無難に通過して金利が安定すれば、不動産やグロース株への買い戻し余地が生まれます。入札が弱く金利が上がる場合は、銀行・保険と高PER株の明暗が分かれやすくなります。

後場:アジア市場と米株先物

午後は、中国・香港を含むアジア株、米国株先物、ドル円の方向が焦点です。

朝の上昇を後場まで維持するには、米株先物が崩れず、米10年債利回りや原油が一段高にならないことが必要です。週後半の重要イベントを控えて買いが細れば、前場の上昇分を失う展開も想定しておく必要があります。

想定シナリオ

中心シナリオは、反発を試しながらも上値では売りが出る展開です。

  • 日経平均が6万6000円台を維持し、TOPIXも上昇する場合:景気敏感株や大型バリュー株を中心に地合い改善
  • 米金利が低下し、半導体株へ買いが広がる場合:日経平均の戻りが強まりやすい
  • 日経平均が6万6000円を割り、値下がり銘柄が増える場合:前週からの調整継続を警戒
  • 原油と長期金利が同時に上昇する場合:資源・金融以外には利益確定売りが広がる可能性

8月24日は、日経平均の上げ幅だけでなく、TOPIX、東証グロース市場250指数、騰落銘柄数の組み合わせを追うことが重要です。寄り付き後は6万6000円の攻防、10時30分には国債入札、後場は米株先物と米長期金利。この3段階で地合いを確認すると、朝の第一印象に振り回されにくくなります。

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