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9月30日の日本株朝展望:夜間先物は6万6310円、6万6000円の壁と月末・米指標が焦点

夜明けの東京の金融街と、株価チャートが映るトレーディングデスク

9月30日の日本株朝展望:夜間先物は6万6310円、6万6000円の壁と月末・米指標が焦点

29日の東京市場は崩れた一日でした。日経平均は後場に一時1100円を超えて下げ、終値は396円安の6万5481円。TOPIXは1.72%安と、日経平均の約3倍の下げ率です。米株安に、3月期企業の中間配当の権利落ちが重なりました。

ところが夜間には流れが変わっています。大阪取引所の日経225先物は、30日午前6時時点で6万6310円(日中終値比480円高)。原油が1日で4%下げ、中東情勢への警戒がいったん和らいだためです。

今日の最初の焦点は、日経平均が6万6000円を取り戻し、そこで踏みとどまれるか。この水準は前日、上値を抑えた厚い売りの壁として意識されていました。

寄り付き前の要点(9月30日 8:00時点)

  • 前営業日:日経平均は396円安、TOPIXは1.72%安。プライム市場で値上がりした業種は電気機器だけ
  • 夜間:日経225先物は6万6310円で、日中終値比480円高。原油安で中東への警戒が後退
  • 為替・金利:ドル円は157円台後半。米10年債利回りは29日、一時5.27%と19年ぶりの高さに
  • 今日の材料:8時50分の国内指標、10時30分の中国PMI、月末・四半期末の需給、夜の米PCEとGDP確定値
目次

前営業日(9月29日)の日本市場と前夜の米国市場

29日は米国発の売りと配当落ちが重なりました。TOPIXの下げが大きかったのは、配当落ちの影響を受けやすい銘柄の比重が高いからです。数字を並べるとよく分かります。

東京市場:TOPIXの下げがきつかった理由

指標(9月29日終値)水準前日比
日経平均65,481.27円−396.35円(−0.60%)
TOPIX4,041.13−70.87(−1.72%)
東証グロース市場250指数784.74−6.73
東証グロース市場指数1,003.38−8.21
プライム売買代金約7兆3200億円
  • 配当落ち:29日は3月期企業の中間配当の権利落ち日でした。銀行・保険などの金融株と、豊田通商をはじめとする商社株に売りが出ています
  • 業種:値上がりは電気機器だけ。石油・石炭、証券・商品先物、鉄鋼の下げが目立ちました
  • 半導体・AI:米半導体株安の流れでソフトバンクグループが下落し、日経平均を押し下げました。傘下の英アームの急落が響いた形です
  • 下げ渋り:6万5000円近辺では短期筋の買いが入りました。東京エレクトロンやSCREENホールディングスが切り返し、日経平均の下げ幅は引けにかけて縮小しています

グロース市場250指数は4日続落です。値上がり178に対して値下がり368と、売りが優勢でした。それでもグロース市場指数は1000ポイントが心理的な下値の目安として意識され、割り込む場面では押し目買いが入っています。

ここから読み取れるのは、前日の下げには配当落ちという一度きりの要因が含まれていたことです。米国発のリスク回避だけで崩れたわけではありません。そのため、今日の戻りの強さを測るときは、日経平均よりTOPIXの反発度合いを見るほうが地合いをつかみやすくなります。

米国市場:3指数とも小幅安、ただし原油は急落

米国指標(9月29日)終値前日比
NYダウ51,349.92ドル−131.59ドル(−0.26%)
S&P5007,670.84−12.85(−0.17%)
ナスダック総合26,797.54−22.84(−0.09%)
WTI原油(11月限)88.86ドル−3.74ドル(−4.04%)

米株は3指数とも続落しましたが、下げ幅は小さめでした。9月の消費者信頼感指数は81.9で、予想の89.0を大きく下回りました。JOLTS求人件数も707.9万件と予想(722.8万件)に届かず、相場は終日さえませんでした。

一方、原油は大きく下げました。サウジアラビアの主要パイプラインが半分ほど復旧したと伝わり、イランもホルムズ海峡を再開する条件を示したためです。前日は、トランプ大統領がイランの案を拒否したことで原油高が警戒されていました。その流れがひとまず逆に振れた形です。

寄り付き前の外部環境:先物・為替・金利

夜間の先物は、米株安より原油安に反応しました。ただ、米金利は高止まりしたままです。

日経225先物

  • 夜間取引の終値は6万6310円で、日中終値の6万5830円から480円高(30日6時時点)
  • 夜間の高値は6万6470円、安値は6万5670円
  • 現物の前日終値(6万5481円)を800円あまり上回る水準です。寄り付きは6万6000円台を試す形から始まる可能性があります

ドル円

  • 29日のNY市場は156円98銭〜157円60銭で推移し、157円60銭で終えました
  • 米景気指標の悪化で10月の利上げ観測がやや後退した一方、長期金利の上昇がドルを支えました
  • 輸出株にとっては円安水準が続いている状況です。ただ、ドルの上値が急に伸びる地合いでもありません

米長期金利

米10年債利回りは29日、一時5.27%まで上がり、19年ぶりの高い水準になりました。NY連銀のウィリアムズ総裁は「年内あと1回の利上げでインフレ抑制に十分」との考えを示しています。

利回りの高止まりは、PERの高いハイテク株やグロース株の評価を抑えます。日本の半導体・AI関連株の戻りを鈍らせる要因として残っています。

当日の注目イベントと時間帯

今日は四半期末の最終日です。国内外の指標が朝から夜まで続きます。

時刻(日本時間)イベント見る理由
8:50鉱工業生産、小売売上高、百貨店・スーパー売上高(いずれも8月)製造業と内需の勢いを確認する
10:30中国PMI(製造業・非製造業・総合)、豪CPI前場の機械・素材・海運株の反応
14:00住宅着工件数(8月)住宅・建設関連
15:00工作機械受注(8月)、英GDP(4〜6月)設備投資関連。大引け前後の材料
19:00外国為替平衡操作の実施状況円相場を巡る当局の動きの確認
21:15米ADP雇用統計金曜の雇用統計の前哨戦
21:30米GDP確定値(4〜6月)、個人所得・消費支出、PCEデフレーターFRBの利上げ観測と米金利を大きく動かしうる
22:45米シカゴ購買部協会景気指数米製造業の景況感

東京の取引時間中に出る大きな海外材料は、中国PMIくらいです。米PCEは東京の大引け後に出るため、今日の株価には織り込まれず、10月1日の立会日に響きます。

強気材料と弱気材料、想定シナリオ

材料は両方向にあります。どちらが勝つかは、寄り付き後の値動きで判断するのが現実的です。

強気材料

  • 原油の4%安で、中東情勢によるインフレ懸念が和らいだ
  • 夜間先物が現物終値を800円あまり上回っている
  • 前日は6万5000円近辺と、グロース指数の1000ポイント近辺で押し目買いが入り、下値の堅さが確認された
  • 配当落ちという一度きりの下げ要因が過ぎた

弱気材料

  • 米10年債利回りが19年ぶりの高さにあり、ハイテク・グロース株の重荷になっている
  • 6万6000円近辺は、前日に上値を抑えた売りの壁
  • AI関連の評価を巡る迷いが続き、ソフトバンクグループなど寄与度の大きい銘柄の値動きが荒い
  • 月末・四半期末の持ち高調整や、夜の米指標を控えた様子見で、後場は動きが細りやすい

シナリオ(条件付き)

  • 6万6000円を回復して保つ場合:前日売られた金融・商社株に買い戻しが入るかが鍵です。TOPIXが1%前後戻せば、前日の下げが配当落ち中心だったという見方が強まります
  • 寄り付き後に6万6000円を割り込む場合:前日と同じく、壁の手前で上値の重さが意識されている形です。6万5500円前後の前日終値近辺で踏みとどまれるかが次の目安になります
  • 原油や中東の報道で流れが再び変わる場合:前日と同様、石油・石炭や鉄鋼など市況関連株の値動きが大きくなりやすい状況です

いずれの場合も、先物主導で振れ幅が大きくなりやすい地合いです。一方向の値動きを前提にした判断は避けたいところです。

寄り付き・前場・後場で見るポイント

時間帯ごとに確認することを分けておくと、場中に迷いにくくなります。

寄り付き(9:00〜9:30)

  • 日経平均が夜間先物の水準(6万6300円前後)どおりに始まるか、それとも先物にさや寄せしきれないか
  • 金融・商社株が前日の下げから戻るか。TOPIXと日経平均のどちらが強いか
  • ソフトバンクグループと東京エレクトロンなど、寄与度の大きい銘柄の初動

前場(〜11:30)

  • 10時30分の中国PMIを受けた、機械・鉄鋼・海運など中国関連株の反応
  • 6万6000円の上で買いが続くか。上値を追えずに押し戻されるか
  • グロース市場250指数が5日ぶりに反発できるか。米金利高の中で個人投資家の買いが戻るかの目安になります

後場(12:30〜15:30)

  • 14時の住宅着工、15時の工作機械受注。発表は大引け間際で、大引けの値動きより翌日以降の材料になりやすい
  • 四半期末の最終日として、大引けにかけて持ち高調整の売買が膨らむか
  • 夜の米PCEを前に、買い手が引けにかけて持ち高を落とすかどうか

次に確認したいこと

今日の値動きだけでは、戻りが本物かどうかは決まりません。確認したい順に並べます。

  • 6万6000円:終値でこの水準の上に残れるか。前日の「厚い壁」を越えられるかの試金石です
  • TOPIXの戻り幅:前日の1.72%安をどこまで埋めるか。配当落ち分を除いた地合いの強さが見えます
  • 米PCEと米10年債利回り:今夜21時30分の結果で5%台の金利がさらに上がれば、10月1日はハイテク株に逆風が吹きます
  • 原油と中東報道:WTIが80ドル台後半から再び上がるか。前日と前夜で方向が逆になった材料なので、振れやすい状態が続いています
  • 10月1日の新しい期:新たな四半期に入り、資金の入れ替えが始まります。今日の大引けまでの持ち高調整がどこまで進んだかを見ておきたいところです

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