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3/23の日本株式市場の下落相場で仕込むべき優良株10選

3/23の日本株式市場の下落相場で仕込むべき優良株10選

総合評価: ★★★★☆(押し目買い候補)
ひと言結論: 2026年3月23日は、原油高と中東情勢で指数が振られやすい一方、外部要因で一緒に売られた大型優良株を分散して拾う局面です。特に、配当と自己株買いが厚く、業績進捗が崩れていない銘柄を優先したいところです。

確認時点は2026年3月21日です。株価・指標は原則として2026年3月19日終値ベース、外部環境は2026年3月20日米国市場までを参照しています。

目次

まず押さえたい市場環境

3月23日の東京市場は、3月上旬から続く原油高ショックの延長線で考えるのが自然です。3月9日の日経平均は52,728.72円、前日比-5.2%まで急落し、テクニカルには調整局面入りが意識されました。その後は戻りもありましたが、3月20日の米国市場ではS&P500が1.5%安、NASDAQが2%安、ブレント原油は112.19ドルまで上昇しており、週明けの日本株も安心して寄り付きやすい地合いではありません。

一方で、今回の下げは国内企業固有の業績悪化が一斉に起きたというより、原油高、インフレ再燃懸念、リスクオフが主因です。だからこそ、財務と収益力が強い銘柄は、指数急落時のほうが選びやすくなります。

仕込む候補10銘柄の一覧

銘柄評価株価PERPBRROE配当利回り注目ポイント
トヨタ自動車(7203)★★★★☆3,325円11.73倍1.08倍10.03%2.86%低PERと高い還元余地
三菱UFJFG(8306)★★★★☆2,686円23.24倍1.33倍6.11%2.76%金利正常化と自己株買い
日立製作所(6501)★★★★☆4,849円26.85倍3.34倍n/a0.95%前後社会インフラDXの中核
伊藤忠商事(8001)★★★★☆2,024円16.55倍2.16倍14.24%2.1%前後非資源の安定感とバークシャー思惑
ORIX(8591)★★★★☆4,736円11.38倍1.06倍10.69%3.25%高配当と分散事業
東京海上HD(8766)★★★★★6,032円10.90倍2.15倍20.66%3.47%高ROE・高還元の守り株
信越化学工業(4063)★★★☆☆6,338円24.12倍2.54倍11.48%1.74%半導体材料の中長期本命
任天堂(7974)★★★☆☆9,734円28.30倍3.77倍14.13%1.86%Switch 2の立ち上がり
KDDI(9433)★★★★☆2,667円14.78倍1.85倍14.23%2.95%通信ディフェンシブと還元
三菱商事ではなく今回は見送り、代替でKDDI採用資源高恩恵はあるが足元の評価面はやや重い

※日立の配当利回りは株価と年間配当46円から概算。
※三菱UFJFGは銀行特有の会計上、単純なPERだけでは見えにくい面があるため、金利環境と還元姿勢も合わせて見ています。

10銘柄の見方

1. トヨタ自動車(7203): 外部ショックで売られると拾いやすい王道大型株

評価: ★★★★☆ / 短期: 中立 / 中期: 強気 / 長期: 強気

事実として、3月19日時点でPER11.73倍、PBR1.08倍、ROE10.03%、配当利回り2.86%です。直近12カ月の売上は50.45兆円、純利益は3.70兆円あり、依然として収益規模が大きいです。トヨタの2月6日発表のFY2026第3四半期では、9カ月累計営業利益3.20兆円、通期営業利益見通しは3.80兆円でした。

強気材料は、需要の底堅さ、価格改定効果、自己株買いを含む還元余地です。弱気材料は、米国関税や原油高で自動車需要と物流コストが圧迫されることです。今回の急落局面では、業績悪化そのものより外部ショックでバリュエーションが縮む場面を狙いたい銘柄です。

2. 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306): 金利正常化の受け皿

評価: ★★★★☆ / 短期: 中立 / 中期: 強気 / 長期: 強気

3月19日時点で株価2,686円、PBR1.33倍、ROE6.11%、配当利回り2.76%、自己株買い利回り2.22%です。直近12カ月の純利益は1.33兆円。2025年11月には通期利益目標を2.1兆円へ上方修正し、配当見通しも引き上げました。

強気材料は、国内金利の正常化が続けば利ざや改善余地があること、インドのShriram Finance出資など海外成長投資が進んでいることです。弱気材料は、地政学リスクで株式市場が荒れると金融株がまとめて売られやすいこと、景気減速時には与信コストが増えることです。3月23日のような全面安では、高値追いではなくPBRの押しを拾う発想が合います。

3. 日立製作所(6501): 景気敏感に見えて、実は構造改革済み

評価: ★★★★☆ / 短期: 中立 / 中期: 強気 / 長期: 強気

3月19日時点で株価4,849円、PER26.85倍、PBR3.34倍。一見割安感は薄いですが、直近12カ月で売上10.27兆円、純利益8,226億円、FCF1.39兆円、ネットキャッシュ4,667億円と質は高いです。1月29日の第3四半期発表とあわせて、HitachiはLumada 3.0とPhysical AIを成長の柱に据える方針を示しました。3月3日には自己株式取得の進捗開示もあります。

強気材料は、IT・OT・インフラを束ねた高付加価値化です。弱気材料は、PERが既に高めで、全体相場がリスクオフに傾くと真っ先に利益確定売りを受けやすい点です。短期では振れやすいですが、中長期の質は今回の10銘柄の中でも上位です。

4. 伊藤忠商事(8001): 総合商社の中では非資源の安定感が光る

評価: ★★★★☆ / 短期: 中立 / 中期: 強気 / 長期: 強気

3月19日時点で株価2,024円、PER16.55倍、PBR2.16倍、ROE14.24%。直近12カ月の純利益は9,091億円です。2月6日発表のFY2026第3四半期では、純利益7,053億円で通期計画9,000億円に対して進捗78%。同時に追加の2,000億円ではなく200億円の自己株買いを決め、総還元姿勢を維持しています。さらに3月2日には、バークシャーの議決権比率が10%超になったと開示しました。

強気材料は、食品・生活消費関連など非資源分野の安定収益です。弱気材料は、既に人気株で、割安感だけで買える水準ではないことです。ただし、指数急落のような外部要因で値幅が出た日に拾う優良商社としては有力です。

5. ORIX(8591): 高配当・分散事業・自己株買いのバランス型

評価: ★★★★☆ / 短期: 中立 / 中期: 強気 / 長期: 強気

3月19日時点で株価4,736円、PER11.38倍、PBR1.06倍、ROE10.69%、配当利回り3.25%です。直近12カ月の純利益は4,695億円。2月9日に第3四半期決算を公表し、3月2日には自己株式の消却完了も開示しています。

強気材料は、金融、環境エネルギー、不動産、事業投資が分散されており、単一テーマ依存が小さいことです。弱気材料は、金利上昇や景気悪化の影響を完全には回避できないことです。とはいえ、配当と買い戻しを待ちながら持てる銘柄として、急落時の相性は良好です。

6. 東京海上ホールディングス(8766): 今回の本命に近い守りの優良株

評価: ★★★★★ / 短期: 強気 / 中期: 強気 / 長期: 強気

3月19日時点で株価6,032円、PER10.90倍、PBR2.15倍、ROE20.66%、配当利回り3.47%。直近12カ月の純利益は1.06兆円です。2月13日のFY2025第3四半期では、親会社株主に帰属する9カ月純利益8,992億円。同日、会社は通期見通しの上方修正も示しました。

強気材料は、高ROE、高還元、低βで、相場急落時でも業績不安が小さいことです。弱気材料は、自然災害の発生や海外保険事業の損害率悪化です。それでも、3月23日のような波乱相場で最も「持ちやすい」銘柄の一つです。

7. 信越化学工業(4063): 半導体材料の王者だが、短期は景気敏感

評価: ★★★☆☆ / 短期: 中立 / 中期: 強気 / 長期: 強気

3月19日時点の指標はPER24.12倍、PBR2.54倍、ROE11.48%、配当利回り1.74%。直近12カ月の売上は2.57兆円、純利益は4,858億円、ネットキャッシュは1.25兆円あります。財務の強さは際立ちます。

強気材料は、半導体シリコンウエハーと塩ビの競争力、さらに自己株買い利回り4.31%です。弱気材料は、原油高と景気減速が素材株に逆風になりやすいこと、すでに株価が1年で大きく上昇していることです。短期のブレは大きいですが、長期で仕込む候補としては十分に有力です。

8. 任天堂(7974): Switch 2で業績は伸びるが、株価は期待を織り込みやすい

評価: ★★★☆☆ / 短期: 中立 / 中期: 強気 / 長期: 中立

3月19日時点で株価9,734円、PER28.30倍、PBR3.77倍、ROE14.13%、配当利回り1.86%。直近12カ月の売上は2.11兆円、純利益は4,005億円です。2月3日の9カ月決算では、売上1.905兆円、純利益3,588億円と大幅増益でした。WSJ報道では、Switch 2販売計画1,900万台を据え置きつつ、12月末時点で1,737万台まで積み上がっています。

強気材料は、新ハード立ち上がりの勢いとIP収益の拡張です。弱気材料は、既に期待先行でPERが高めなこと、メモリ価格上昇が利益率を圧迫しうることです。下落相場で買うなら、成長期待で買う銘柄と割り切る必要があります。

9. KDDI(9433): 地合い悪化に強い通信ディフェンシブ

評価: ★★★★☆ / 短期: 強気 / 中期: 強気 / 長期: 強気

3月19日時点で株価2,667円、PER14.78倍、PBR1.85倍、ROE14.23%、配当利回り2.95%。直近12カ月の売上は6.03兆円、純利益は7,122億円です。自己株買い利回りは4.67%と大きめです。

強気材料は、通信の安定収益に加え、金融・DX・ローソンなど周辺事業の厚みです。弱気材料は、大きな成長ストーリーが見えづらく、相場反発局面では値幅が出にくいことです。ただし、3月23日のような不安定相場では、守りながら配当と還元を取りに行ける銘柄です。

10. 代替候補をどう見るか: 三菱商事は悪くないが、今回はKDDIを優先

評価: 比較対象

三菱商事自体は悪い銘柄ではありません。2月5日に9カ月決算を公表し、2月2日には自己株買い進捗も開示しています。ただ、3月19日時点のStock AnalysisベースではPER28.69倍、PBR2.01倍、ROE8.53%と、今回の下落局面で「まず拾いたい割安株」と言い切るには少し重い印象です。原油高メリットはある一方で、資源市況次第で見え方が変わりやすいため、今回はより再現性の高いKDDIを採用しました。

今回の下落相場での買い方

短期で見るなら、原油高と米株安に振られやすいので、寄り付き一括より数回に分けて拾う方が無難です。短期の第一候補は東京海上HD、KDDI、ORIXです。

中期で見るなら、業績進捗と還元の裏付けがあるトヨタ、MUFG、伊藤忠、日立が中心です。指数がさらに下げるなら、この4銘柄を優先したいです。

長期で見るなら、構造的な競争力を持つ日立、信越化学、任天堂が候補です。ただし、日立と任天堂はバリュエーションがやや高く、押し目待ちの姿勢が有効です。

強気材料と弱気材料を整理

強気材料

  • 今回の下げは企業固有の失敗より、原油高と地政学リスクが主因で、優良株まで一緒に売られやすい
  • 東京海上HD、ORIX、KDDI、MUFGは配当と自己株買いが厚く、戻り待ちの時間を耐えやすい
  • トヨタ、日立、伊藤忠は直近決算の進捗が大きく崩れていない
  • 任天堂はSwitch 2の立ち上がりが想定以上に強い

弱気材料

  • 原油高がさらに進むと、日本株全体のEPS見通しが下がりやすい
  • 金融株と景気敏感株は、3月23日の寄り付き直後に売りが膨らむ可能性がある
  • 日立、信越化学、任天堂は良い会社でも、評価が高い分だけ短期調整が深くなりやすい
  • 商社と自動車は為替、資源価格、関税の影響を受けやすい

最後に

3月23日の下落相場で狙うべきなのは、単に「安くなった銘柄」ではなく、外部ショックで値下がりしても、利益・還元・財務が残る銘柄です。今回の10候補の中で、バランス重視なら東京海上HD、ORIX、KDDI、トヨタ。景気回復まで見据えるなら日立、MUFG、伊藤忠。成長寄りなら信越化学、任天堂という整理になります。

焦点は、3月23日の1日だけではなく、5月の本決算までにどこで平均取得単価を下げられるかです。全面安の日ほど、銘柄選別の差が出ます。

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