本日のマーケットと明日の展望
2026年4月2日の日本株は、朝高から一転して全面安でした。日経平均は大引けで5万2463円27銭、前日比1276円41銭安。前日の米株高を受けて寄り付きは強かったものの、トランプ米大統領の4月2日午前の演説をきっかけに中東情勢の早期沈静化期待がしぼみ、原油高とリスク回避が意識されて地合いが急速に悪化しました。
4月3日に向けては、4月2日夜の先物がやや持ち直している一方、ドル円は159円台後半、国内長期金利も2.3%台後半まで上昇しています。自律反発の余地はあるものの、戻りが続くには為替と金利の落ち着きが条件という見方がしやすい1日です。
- 4月2日大引けの日経平均は5万2463円27銭、TOPIXは3611.67、東証グロース市場250指数は723.90
- 東証プライム売買代金は約7兆8181億円、値上がり319銘柄に対して値下がり1224銘柄で下げが広かった
- 4月2日19時時点の日経225先物は5万2590円と現物終値をやや上回るが、ドル円159円台後半と長期金利2.385%はなお重し
- 4月3日は中東情勢、原油、米金利、ドル円に加え、4月3日夜の米3月雇用統計をどこまで先回りするかが焦点
4月2日の相場をどう見るか
4月2日の下げでまず重要なのは、単なる利益確定売りではなく、朝の楽観が数時間で崩れたことです。
前日の米国株は4月1日に続伸しました。ダウは4万6565.74ドル、S&P500は6575.32、ナスダック総合は2万1840.95まで上昇し、フィラデルフィア半導体指数も上げました。東京市場もその流れで始まり、日経平均は朝方に5万4200円台へ乗せました。
ただ、相場の向きはトランプ氏の演説後に変わりました。停戦期待が強まるどころか、戦闘長期化への警戒が戻り、原油と為替がリスク回避方向へ反応。これで半導体など値がさ主力への売りが強まり、日経平均は一気にマイナス圏へ沈みました。
4月2日大引け時点の主要指標は次の通りです。
- 日経平均: 5万2463円27銭、前日比1276円41銭安
- TOPIX: 3611.67、前日比59.23ポイント安
- 東証グロース市場250指数: 723.90、前日比13.49ポイント安
- 東証プライム売買代金: 約7兆8181億円
- 東証プライム売買高: 約26億1274万株
- 東証プライム騰落: 値上がり319、値下がり1224
数字以上に重かったのは下げの広がりです。日経平均だけが大きく下がったのではなく、プライム市場全体で値下がりが1200銘柄超に達しました。短期筋の先物主導だけではなく、現物にも売りが波及した形です。
売られたセクターと残ったセクター
4月2日の東証プライムで上昇した業種は、海運、陸運、倉庫・運輸の3業種にとどまりました。逆に下落が目立ったのは石油・石炭、鉱業、非鉄金属、電気機器、保険などです。
目立った下落要因
- 半導体関連の下げ
- 原油高がインフレ懸念を通じて株式全体の重しになったこと
- 金利上昇で高PER銘柄に逆風が強まったこと
特に象徴的だったのがアドバンテストです。4月2日は6%超下落し、日経平均の押し下げ要因として目立ちました。指数寄与度の高い半導体株が崩れると、相場全体の印象は一気に悪くなります。朝方の上昇分を打ち消してなお4桁安になった背景には、こうした値がさ主力の失速がありました。
下げ一色ではなかった点
- 海運や物流に資金が残った
- 防衛や一部内需に逃避先を探す動きがあった
- 夜間先物は日中終値より上で推移した
つまり、全面崩壊というよりは、資金が指数主導の大型グロースから一部テーマやディフェンシブに逃げた日でした。4月3日に反発する場合も、まず戻りやすいのは指数全体より、個別材料を持つ内需やテーマ株になる可能性があります。
為替、金利、米株、先物
外部環境は4月3日もそのまま相場の軸になります。
為替
4月2日17時時点のドル円は1ドル=159円56-58銭でした。午前は158円台後半でしたが、演説後に一気に円安へ振れています。日本株にとって円安は輸出株支援にも見えますが、今回は「有事のドル買い」の色が強く、素直な株高材料とは言いにくい動きでした。
金利
4月2日15時40分時点で新発10年国債利回りは2.385%。前日から上昇しています。4月1日の米10年債利回りも4.3225%へ上がっており、日米とも金利が株式、とくに高バリュエーション銘柄の逆風になっています。
米国市場
4月1日の米国株は続伸でしたが、東京市場はその追い風を使い切れませんでした。これは、東京がいま米株そのものよりも、中東情勢と原油、為替の変化に敏感になっていることを示します。米株高だけでは日本株を押し上げにくい局面です。
日経225先物
4月2日19時時点の日経225先物は5万2590円で、現物終値を126円強上回りました。日中の急落に対する自律反発の余地は示していますが、戻り幅はまだ限定的です。
ここがポイント: 4月3日の日本株は、4月2日の急落そのものよりも、その後にドル円が159円台後半で高止まりするか、金利上昇が一服するかで強弱が分かれそうです。
大引け後の決算と開示
4月2日大引け後は、小売・内需まわりで4月3日の個別物色につながりそうな材料が出ています。
注目したい開示
- 西松屋チェーン: 今期営業利益見通しは前期比26%増、自社株買いも発表
- クスリのアオキHD: 6-2月期累計の経常利益は前年同期比6.6%増、通期計画に対する進捗率は96.2%
- 霞ヶ関キャピタル: 上期経常利益は前年同期比79%増
市場全体を動かす材料ではありませんが、4月3日に指数が不安定でも、内需ディフェンシブや好業績銘柄へ資金が向かうかを見る手掛かりになります。地合いが悪い日ほど、好決算銘柄への初動は確認しておきたいところです。
4月3日の注目点
4月3日は、まず4月2日の急落後にどこまで売りが出尽くしたかを見極める日です。強気と弱気の条件を分けると、ポイントはかなり明確です。
強気材料
- 日経225先物が現物終値を上回って始まること
- 半導体株の下げ止まりが確認できること
- ドル円が159円台後半からさらに円安へ走らず落ち着くこと
- 原油高が一服し、金利上昇も鈍ること
弱気材料
- 朝の戻りがあっても半導体や値がさ株に売り直しが出ること
- 東証プライムの値下がり銘柄数が再び1000超で推移すること
- 10年国債利回りが2.3%台後半で高止まりすること
- 中東情勢を巡って追加の悪材料が出ること
特に4月3日夜は米3月雇用統計を控えています。東京市場の時間中から結果を先回りしたポジション調整が出やすく、後場にかけて上値が重くなる展開は十分ありえます。4月3日の反発があっても、それが本格反転なのか、週末イベント前の買い戻しなのかは切り分けて見たい場面です。
最後に実務的な見方を一つ挙げるなら、4月3日は日経平均の戻り幅より、東証プライムで値上がり銘柄数がどこまで回復するかを見た方が地合いをつかみやすいです。指数だけ戻って中身が伴わないなら、まだ相場は安定していません。
