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ホルムズ海峡情勢の影響は?4月20日のマーケット展望

ホルムズ海峡情勢の影響は?4月20日のマーケット展望

4月20日の日本株は、17日の米国株高とCME日経平均先物の上昇を支えに始まりやすい一方で、週末にホルムズ海峡を巡る緊張が再び高まったことで、寄り付き後の伸びは原油価格と中東関連ニュースに左右されそうです。

17日の東京市場は、前日に日経平均が最高値を更新した反動で利益確定売りが優勢でした。日経平均は1,042円安、TOPIXも1.41%安。下げを主導したのは半導体・AI関連や大型金融で、指数寄与度の大きい銘柄に売りが集中しました。

まず押さえたい点は次の通りです。

  • 直近立会日の4月17日は、日経平均・TOPIXとも大幅反落
  • 東証プライムの売買代金は7兆5089億円と高水準で、利益確定売りの厚さが出た
  • 17日の米国市場はホルムズ海峡開放報道を受けて大幅高、CME日経平均先物も大証比で大きく上昇
  • ただし週末にホルムズ海峡情勢が再び不安定化し、4月20日は原油・為替・先物の朝方の反応が焦点
目次

4月17日の日本株:最高値更新後の反動が強く出た

17日の東京市場は、前日の急騰を消化する日でした。買い材料が消えたというより、短期的に上がりすぎた銘柄からいったん資金が抜けた形です。

株探の大引けデータでは、日経平均は58,475.90円、前日比1,042.44円安でした。TOPIXは3,760.81、53.65ポイント安。東証グロース市場250指数は790.28と小幅安にとどまり、大型株中心の調整色が強い一日でした。

主要指標を整理すると、地合いの弱さは指数だけでなく騰落数にも表れています。

項目4月17日終値・概算前日比
日経平均株価58,475.90円-1,042.44円(-1.75%)
TOPIX3,760.81-53.65(-1.41%)
東証グロース市場250指数790.28-0.72
東証プライム売買代金7兆5089億円概算
東証プライム騰落数値上がり486、値下がり1027値下がり優勢

注目すべきは、売買代金が大きいまま下げたことです。 薄商いの小幅調整ではなく、前日に最高値を更新した後、投資家がいったん利益を確定した動きが広く出ました。

一方で、グロース250の下落は小幅でした。大型株の指数調整が主役で、中小型成長株まで全面的に投げ売られた相場ではありません。

下げを主導したのは半導体・AI関連と大型金融

17日の下落は、指数寄与度の大きい銘柄に売りが偏りました。特に半導体、AI関連、直近で上昇していた大型株が重荷になりました。

半導体関連は利益確定売りの中心

株探は、キオクシア、アドバンテスト、ソフトバンクグループ、東京エレクトロンなどが指数を押し下げたと報じています。前日までの上昇をけん引していた分、反動も大きくなりました。

下げが目立った主な領域は次の通りです。

  • 半導体製造装置、メモリー関連
  • AI・データセンター関連で直近上昇していた銘柄
  • 非鉄、素材の一部
  • 金融株の一角

半導体株の下落は、日本株全体の弱さというより、高値圏でのポジション調整として見るのが自然です。ただし、日経平均は値がさ株の影響を強く受けるため、この分野が売られると指数の見た目は大きく悪化します。

上昇銘柄もあり、全面安ではなかった

一方で、任天堂、TDK、リクルート、富士通、ルネサスなどは上昇しました。ユニチカのように個別材料で大きく買われた銘柄もあります。

この点は20日の見方にも関わります。4月17日は「市場全体から資金が一斉に逃げた日」ではなく、「前日まで強かった主力株から利益確定が出た日」でした。したがって、20日に外部環境が落ち着けば、指数先物主導で買い戻しが入りやすい余地はあります。

外部環境:米国株高は追い風、ホルムズ情勢は不安材料

4月20日の焦点は、東京市場が17日の米国株高をどこまで素直に評価できるかです。

17日のニューヨーク市場では、ホルムズ海峡の開放報道を受けてリスク選好が強まりました。OANDAのNYマーケットダイジェストでは、ダウ平均が49,447.43ドル、前日比868.71ドル高、ナスダック総合指数が24,468.48、365.78ポイント高。WTI原油先物5月限は83.85ドルへ大きく下落し、ドル円は158.64円でした。

米国株の強さを受けて、CME日経平均先物も上昇しました。マネーポストWEBが配信したフィスコの海外市場動向では、17日のCME日経平均先物は円建てで59,840円、大証比1,040円高とされています。

普通なら、これは20日の日本株にとって明確な追い風です。

ただし、週末に状況が変わりました。NPRは4月18日、イランがホルムズ海峡を再び閉鎖したと報じ、MarketWatchも週末のイラン情勢を受けて米株先物が下落し、WTI原油が上昇したと伝えています。

ここがポイント: 20日の東京市場は「17日の米国株高」を買う相場で始まっても、「週末のホルムズ再緊張」をどこまで織り込むかで、寄り付き後の方向が変わります。

4月20日の見通し:寄り付き後は原油と先物の反応を確認

4月20日は、前週末のCME日経平均先物の上昇を受けて、朝方は買い先行となる可能性があります。ただし、買い一巡後はホルムズ海峡を巡る報道、原油価格、為替の反応が上値を左右します。

強気材料

強気材料ははっきりしています。17日の米国市場は主要3指数が大幅高となり、CME日経平均先物も東京市場の17日終値を大きく上回りました。

20日に支えとなりやすい材料は次の通りです。

  • 米国株の大幅上昇
  • CME日経平均先物の上昇
  • 17日の日本株下落による短期的な買い戻し余地
  • ドル円が158円台にあり、輸出企業の採算面ではなお円安水準

特に半導体・AI関連は17日に売られているため、米ハイテク株高を受けた買い戻しが入るかが最初の注目点です。東京エレクトロン、アドバンテスト、ソフトバンクグループの反応は、日経平均の朝方の方向をかなり左右します。

弱気材料

弱気材料は、週末に中東情勢が再び不安定になったことです。

ホルムズ海峡は原油・天然ガス輸送の要所です。ここで通航不安が高まると、原油高、インフレ懸念、金利上昇圧力、企業コスト増が連鎖しやすくなります。日本はエネルギー輸入国のため、原油高は企業収益と家計の両方に重くなります。

20日に警戒すべき点は次の通りです。

  • WTI原油が週明けにどの水準で落ち着くか
  • 米株先物が東京時間に下げ幅を広げるか
  • ドル円が円安方向に振れるのか、リスク回避の円買いになるのか
  • 海運、空運、電力・ガス、化学などコスト影響を受けやすい業種の反応

原油高が再燃すれば、17日に買われた銘柄でも利益確定が出やすくなります。反対に、ホルムズ関連の報道が落ち着き、原油が上げ渋れば、20日は17日の下げを埋める動きが出やすくなります。

セクター別に見る4月20日の注目点

20日は、指数だけでなくセクターの濃淡を見る必要があります。日経平均が上昇しても、原油高に弱い業種と円安に支えられる業種では動きが分かれる可能性があります。

半導体・AI関連

17日に売られた主力です。米ナスダック高とCME先物高を受けて買い戻しが入るかが焦点です。ただし、前週までの上昇が大きいため、寄り付き後に伸び悩むなら短期資金の回転売りが続いているサインになります。

資源・エネルギー関連

原油価格が上がる場合、資源関連には物色が向かいやすくなります。一方で、原油高は市場全体にはコスト増として効くため、資源株高だけで指数全体を楽観するのは早いです。

輸送・電力・素材

原油やLNG価格の上昇が意識されると、コスト負担が注目されます。空運、海運、電力・ガス、化学の一部は、原油の方向に対して敏感に反応しやすい領域です。

金融株

17日は金融の一角も軟調でした。米金利が低下している一方、日本の長期金利は高水準にあります。日本10年国債利回りは、投資の森のデータで4月16日時点2.409%でした。20日は金利上昇期待よりも、地政学リスクによるリスク回避が勝つかを見たいところです。

大引け後材料より、20日は外部環境の比重が大きい

個別企業の決算や適時開示も通常は翌営業日の材料になります。ただ、今回の4月20日は、市場全体ではホルムズ海峡、原油、米株先物、為替の影響が大きくなりやすい局面です。

個別材料を見る場合も、次の順番で整理すると分かりやすくなります。

  • まず日経平均先物と米株先物の方向
  • 次に原油価格とドル円
  • そのうえで、決算・適時開示が個別株にどう効くか

指数全体が外部要因で大きく動く日は、好決算銘柄でも寄り付き後に地合いへ引っ張られることがあります。20日は特にその点に注意が必要です。

4月20日に見るべき価格帯とイベント

20日の日本株は、前週末のCME先物水準を考えると、日経平均の59,000円台回復を試す場面がありそうです。ただし、前日の17日安値・終値が58,475.90円であるため、ここを再び割り込むようなら、週末の地政学リスクを重く見た売りが優勢になったと判断できます。

短期的なチェックポイントは次の4つです。

  • 日経平均が59,000円台を維持できるか
  • 半導体・AI関連が買い戻されるか、それとも戻り売りに押されるか
  • WTI原油が週末報道後の上昇を続けるか
  • 米株先物が東京時間に下げ止まるか

4月20日は、単純な「米国株高を受けた反発日」ではありません。17日の下げをどこまで埋められるかと同時に、ホルムズ海峡情勢の再緊張を市場がどの程度リスクとして織り込むかを確認する日になります。

寄り付きで強くても、原油高と米株先物安が続けば上値は重くなります。反対に、原油が落ち着き、半導体株に買い戻しが入れば、59,000円台定着が次の焦点です。

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