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4月24日のマーケット展望

4月24日のマーケット展望

4月24日(金)の東京市場は、4月23日に日経平均が一時6万円台に乗せたあと反落した流れを、押し目消化で終えるのか、それとも利益確定売りがもう一段広がるのかが最初の焦点です。

4月23日(水)の大引けは、日経平均が5万9140.23円で前日比445.63円安。朝方には6万0013.98円まで上げて史上初の6万円台を付けましたが、その後は達成感の売りに押されました。TOPIXも3716.38で28.61ポイント安、東証グロース市場250指数も777.87で23.95ポイント安と、指数全体に利食いが広がっています。

先に要点をまとめると、こうなります。

  • 4月23日は「6万円到達」そのものより、到達後に売りが広がったことが重要だった
  • 東証プライム売買代金は8兆9832億円と高水準で、上昇トレンドの中でも回転がかなり速い
  • 資源・防衛は強く、半導体は高安まちまち、SaaSなど高PER株には売りが目立った
  • 4月24日は、日経平均が5万9000円前後を維持できるかに加え、ルネサス、ファナック、キーエンス、中外薬などの決算が地合いを左右しやすい
目次

4月23日の相場を数字で整理

4月23日に終えた東京市場の事実関係を、まず切り分けて確認します。

  • 日経平均終値: 5万9140.23円
  • 前日比: -445.63円(-0.75%)
  • 高値: 6万0013.98円
  • TOPIX終値: 3716.38(-28.61、-0.76%)
  • 東証グロース市場250指数: 777.87(-23.95)
  • 東証プライム売買代金概算: 8兆9832億円
  • 東証プライム騰落数: 値上がり340、値下がり1188、変わらず46

ここで重いのは、日経平均だけを見ると0.75%安にとどまった一方で、値下がり銘柄が大きく優勢だった点です。指数の下げ以上に、個別株ベースでは売りの広がりが強かったということです。

朝方は米株高とリスク選好を追い風に買いが先行しましたが、節目到達後は一転して利食い優勢になりました。売買代金が9兆円近くまで膨らんでいるため、単なる閑散下げではなく、短期資金の回転を伴った調整とみるべき局面です。

何が上がり、何が売られたか

4月23日は、同じ「グローバル要因」でも効き方がかなり分かれました。

強かった領域

原油高や地政学リスクを受けやすい銘柄には買いが入りました。

  • INPEX: +4.25%
  • 石油資源開発: +8.83%
  • 三菱重工業: +5.45%
  • 川崎重工業: +4.03%
  • ソフトバンクグループ: +3.86%
  • ルネサスエレクトロニクス: +6.69%

資源株と防衛株の強さは、足元の中東情勢をそのまま映しています。相場全体が崩れても買い先が残るなら、まずこのグループに資金が向かうという構図でした。

弱かった領域

一方で、値がさ半導体やSaaS、高PERグロースには利食いと業績警戒が入りました。

  • レーザーテック: -3.12%
  • ファナック: -2.62%
  • 村田製作所: -1.99%
  • ニコン: -10.36%
  • マネーフォワード: -12.55%
  • Sansan: -7.69%
  • ベイカレント: -9.73%
  • ファーストリテイリング: -3.37%

米国時間外でIBMやServiceNowが売られた流れが、日本のSaaS株にも波及しました。つまり、4月23日の下げは単なる節目達成後の利食いだけではなく、米ハイテク決算への選別が東京にも持ち込まれた下げでもありました。

外部環境

4月24日の寄り前に確認しておきたい外部材料は、為替、金利、原油、そして米国株の着地です。

為替と金利

4月23日時点の市場では、ドル円は159円台後半と円安水準が続きました。ロイターは、4月18日までの週に海外投資家が日本株を2.38兆円買い越したと伝えており、AI関連物色と円安が日本株の追い風として機能していたことが分かります。

ただし、円安は全面高を保証しません。23日のように指数が高値を更新した日に反落するなら、円安メリットよりも過熱感とポジション調整が勝ったということです。

米10年債利回りは4.3%前後、日本10年国債利回りは2.4%前後で推移しています。金利水準そのものが高いので、決算で少しでも失望が出た高PER株は売られやすい地合いです。

米国市場と原油

4月23日の東京市場は、前日の米S&P500とナスダックがそろって最高値を更新した流れを受けて始まりました。一方で、その後は中東情勢への警戒と原油高が再び意識され、米株先物は不安定でした。

原油高は日本市場では追い風と逆風が同時に出ます。

  • 資源・商社には追い風
  • 輸送、内需消費、コスト負担の重い企業には逆風
  • 物価高長期化を通じて金利観測を揺らしやすい

このため、4月24日も指数だけでなく、資源株が強いのにグロース株が弱いといったねじれた相場が続く可能性があります。

ここがポイント: 4月24日は「上がるか下がるか」より、6万円挑戦後の利益確定をどこまで吸収できるかを見る日です。指数の戻りより、値下がり銘柄数の縮小や半導体・グロースの下げ止まりの方が地合い確認には役立ちます。

4月24日の注目材料

次に開く4月24日(金)の東京市場では、寄り付きの勢いよりも、前場から後場にかけて売りをこなせるかが重要です。

1. 日経平均5万9000円前後を維持できるか

4月23日は6万円到達後に失速しましたが、大引けは5万9140円でした。まずはこの水準を大きく割り込まずに推移できるかが最初の分岐点です。

5万9000円近辺を保てば、23日の下げを「節目達成後の健全な利食い」と解釈しやすくなります。逆にここを明確に割り込んで値下がり銘柄数が再び膨らむなら、短期筋の巻き戻しが続いていると見た方が自然です。

2. 半導体と大型グロースの戻り

23日の相場では、半導体が全面安ではなく高安まちまちでした。ルネサスが強かった一方で、レーザーテックやファナックは売られています。

4月24日に見るべき点は次の通りです。

  • ルネサス高が単発で終わるのか
  • 東京エレクトロン、アドバンテスト、レーザーテックに押し目買いが入るか
  • SaaSやコンサル系の下げが続くか

指数を押し上げてきた主役が戻らないままでは、日経平均が切り返しても中身の弱い反発になりやすいです。

3. 決算シーズン初日のインパクト

4月24日は決算発表が本格化します。取引時間中はルネサス、引け後はキッコーマン、野村不動産HD、野村総研、日立建機、キーエンス、ファナック、野村HD、中外薬などが予定されています。

この顔ぶれが重要なのは、単なる個別材料にとどまらないからです。

  • ルネサス、ファナック、キーエンス: ハイテク・設備投資の温度感を映す
  • 中外薬: ディフェンシブ大型株の受け皿になれるかを見る材料
  • 野村HD: 市況の活況が収益にどう乗るかを示す
  • キッコーマン、野村不動産HD: 内需・生活関連と不動産の需給確認になる

24日の日中は、決算そのものよりも「決算前に先回りで買われるか、警戒で売られるか」がまず見どころです。引け後の内容次第では、週明けの主導セクターが入れ替わる可能性もあります。

4. BOJ会合を見据えた金利敏感株の反応

日銀の金融政策決定会合は4月27日(月)から28日(火)です。ロイターは4月20日時点で、日銀が4月会合で利上げを見送る公算が大きいと報じています。

足元では、

  • 利上げ見送り観測は株式全体には下支え
  • ただし円安継続は輸入コストと物価高を通じて内需には重荷
  • 長期金利が高止まりすると、高PER株には逆風

という三つの力が同時に走っています。4月24日はこの思惑が一気に解消される日ではありませんが、銀行、保険、不動産、グロース株の強弱にその前触れが出やすいです。

4月24日の見方

現時点では、4月24日の東京市場は「トレンド崩れ」よりも「高値圏での選別色強まり」と見るのが自然です。4月23日の反落は重いですが、売買代金が高く、資源・防衛など逃げ場も残っていました。

強気材料は次の通りです。

  • 日経平均は6万円を一度でも付け、上値トライの勢い自体は確認できた
  • 海外投資家の日本株買いが続いていた
  • 円安が輸出・外需株の支えになりやすい
  • 資源、防衛、AI関連など資金の向かう先がまだある

弱気材料は次の通りです。

  • 6万円到達後に失速し、達成感の売りがはっきり出た
  • 値下がり銘柄数が多く、相場の広がりは弱かった
  • 中東情勢と原油高が継続中で、外部環境が安定していない
  • 決算シーズン入りで、業績次第の値動きが急になりやすい

4月24日に本当に見たいのは、日経平均の終値そのものより、5万9000円近辺での押し目買いの厚さ、値下がり銘柄数の縮小、そして半導体とグロースの戻り方です。ここが改善しなければ、6万円は通過点ではなく、いったんの天井確認として意識されやすくなります。

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