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急落から切り返した日本株、TOPIXは続伸 8月25日の大引けと26日の焦点

大引け後の東京金融街と株式市場データを表現したイメージ。

急落から切り返した日本株、TOPIXは続伸 8月25日の大引けと26日の焦点

8月25日の東京株式市場は、朝方の急落を吸収し、主要指数がプラス圏へ切り返す底堅い展開となった。日経平均は一時900円超下げた後に反発し、TOPIXは前日比0.50%高の4,093.67で取引を終えた。

ただし、半導体株への警戒が消えたわけではない。8月26日は米エヌビディアの決算を控えており、戻りを支えた押し目買いが続くか、再び様子見姿勢が強まるかが焦点になる。

  • 日経平均:朝方の大幅安から切り返し、約0.6%高
  • TOPIX:4,093.67、前日比20.38ポイント高
  • 東証グロース市場250指数:上昇し、新興株にも買いが広がる
  • 26日の焦点:エヌビディア決算、米金利、ドル円、半導体株の反応
目次

主要指数はそろって上昇、値動きの荒さも残る

25日は、始値だけを見れば弱い相場だった。

日経平均は前日比332円83銭安の65,195円26銭で始まり、その後は下げ幅が一時900円を超えた。前日の米国市場でナスダック総合指数とフィラデルフィア半導体株指数が下落し、東京市場でもAI・半導体関連株が売られたためだ。

ところが、売りが一巡すると流れが変わった。原油価格と米長期金利が落ち着いていたことに加え、日経平均が6万5,000円台で下げ止まるとの見方から買い戻しが入った。前引けでは70円59銭高の65,598円68銭まで回復し、後場もプラス圏を維持した。

指標8月25日の動き前日比
日経平均6万5,900円前後約0.6%高
TOPIX4,093.67+20.38(+0.50%)
東証グロース市場250指数上昇新興株にも買い

日経平均だけでなく、時価総額加重型のTOPIXも上昇した点は重要だ。値がさ株だけに依存した反発ではなく、幅広い銘柄へ買いが向かったことを示している。

一方、値動きは荒かった。朝方の急落から大きく戻した事実は下値の強さを示すが、重要イベントを前に短期資金の売買が膨らんだ側面もある。1日の上昇だけで調整終了と判断するのは早い。

※日経平均以外の指数値は15時30分時点。日経平均は15時30分以降も構成銘柄の取引が続くため、終値の公表時刻が異なる。売買代金と大引け時点の騰落数は、取引所公表値での再確認が必要となる。

内需・金融が支え、半導体株は戻りの鈍さが残る

相場の中身は、朝方とその後で大きく変わった。

半導体株は米国市場の下落を引き継ぐ

寄り付きでは、アドバンテスト、レーザーテック、ディスコ、キオクシアホールディングス、東京エレクトロンなどに売りが先行した。

背景にあったのは、前日の米市場でSOX指数が2%を超えて下落したことだ。エヌビディアの決算を前に、AI投資の成長持続性や高い株価評価への警戒が強まり、日本の半導体関連にも売りが波及した。

午後に日経平均が戻しても、半導体株全体が一斉に強気へ転じたわけではない。26日の市場では、指数の方向だけでなく、半導体株がTOPIXや内需株に追いつけるかを確認したい。

内需、通信、金融が相場を下支え

朝方から比較的しっかりしていたのは、通信、鉄道、保険、銀行、海運などだった。日本空港ビルデング、JR東日本、東京海上ホールディングス、KDDI、NTT、みずほフィナンシャルグループなどが買われ、半導体株安の影響を和らげた。

この動きには二つの意味がある。

  • 米ハイテク株の下落に左右されにくい内需株へ資金が移った
  • 金利環境を追い風にしやすい金融株がTOPIXを支えた

日経平均は値がさハイテク株の影響を受けやすい。対してTOPIXは銀行や保険を含む幅広い大型株の動きを反映する。25日にTOPIXの上昇が明確だったことは、指数間の性格の違いを映している。

米金利低下と原油安が買い戻しを後押し

外部環境は強弱が分かれた。

前日の米国市場では、ダウ工業株30種平均が140ドル15セント高の53,417ドル16セントとなった一方、ナスダック総合指数は200ポイント超下落した。米長期金利と原油価格の低下は景気敏感株や内需株に安心感を与えたが、半導体株には決算前の売りが続いた。

25日の日本株に影響した材料は次の通りだ。

支援材料

  • 米長期金利の低下
  • 原油先物価格の下落
  • 日経平均6万5,000円台での押し目買い
  • 通信、鉄道、金融などの底堅さ

上値を抑えた材料

  • 米SOX指数の下落
  • エヌビディア決算前の様子見
  • ジャクソンホール会議を控えた金融政策への警戒
  • 朝方の急落が示した短期的な不安定さ

ドル円は159円前後で推移した。円安は輸出企業の採算面では支援材料になる半面、輸入コストの上昇や国内金利への警戒につながる。26日も、円安そのものより、為替が短時間で大きく動くかどうかが重要になる。

大引け後から海外時間に確認したい材料

25日の大引け後は、国内企業の決算だけでなく、米国の景気指標と国債入札が焦点になる。

  • 米6月S&Pケース・シラー住宅価格指数
  • 米6月FHFA住宅価格指数
  • 米7月新築住宅販売件数
  • 米8月消費者信頼感指数
  • 米2年国債入札

これらの結果が米金利を動かせば、東京市場では半導体などの高PER銘柄と銀行・保険株で反応が分かれる可能性がある。

国内ではタカショーなどの決算発表が予定されているが、市場全体への影響は限定的とみられる。個別の適時開示については、業績修正や自社株買いが出た銘柄を確認しつつ、指数全体の方向とは切り分けて見る必要がある。

8月26日はエヌビディア決算前のポジション調整に注意

26日の東京市場では、25日の反発が続くかどうかより、どの銘柄群が買われるかが地合いを測る手掛かりになる。

強気シナリオ

米金利が落ち着き、ドル円が急変しなければ、25日に確認された押し目買いが続く余地がある。半導体株にも買い戻しが広がれば、日経平均はTOPIXに追いつく形で上値を試しやすい。

確認したい点は次の三つだ。

  • 日経平均が6万6,000円台を回復できるか
  • 半導体株が寄り付き後も買いを保てるか
  • TOPIXが4,100近辺で値固めできるか

弱気シナリオ

米指標の上振れや国債入札の不調で米金利が上昇すれば、高PERの半導体・グロース株が再び売られる可能性がある。日経平均が6万5,000円を割り込むと、25日の安値を意識した売りが増えやすい。

また、エヌビディア決算を目前に控えるため、前場で上昇しても後場に利益確定売りが出る展開には注意したい。

次回立会日で見るべきポイント

8月25日の反発は、朝方の売りを吸収した点で前向きだった。ただし、半導体株の調整と重要イベント待ちという上値の重しは残っている。

26日は次の順番で確認すると地合いをつかみやすい。

  1. 米国時間の金利とナスダックの動き
  2. 寄り付き後の半導体株と日経平均の方向
  3. TOPIXが4,100近辺を維持できるか
  4. ドル円が159円前後から急変していないか
  5. エヌビディア決算前の手じまい売りが後場に増えるか

日経平均が上がるだけでは、反発の持続性は判断できない。半導体株、TOPIX、東証グロース市場250指数がそろって上昇できるかが、次の一手を見極める具体的な確認点になる。

※本記事は市場全体の情報整理を目的としたもので、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。

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