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日経平均は続伸、TOPIX優位の全面高 9月18日は日銀会合が最大の焦点

取引終了後の東京市場と緩やかな上昇チャートを表したイメージ。

日経平均は続伸、TOPIX優位の全面高 9月18日は日銀会合が最大の焦点

9月17日の東京株式市場は、日経平均株価が前日比213円25銭高の6万4,136円25銭で続伸しました。TOPIXは0.80%高と日経平均を上回り、東証プライムでは幅広い銘柄に買いが入りました。

ただし、朝方に700円超上昇した日経平均は、その後急速に上げ幅を縮小しています。相場の中身は強かった一方、高値を追う勢いには欠けた一日でした。9月18日は日銀金融政策決定会合の結果と植田総裁の会見が最大の焦点です。

  • 日経平均:6万4,136円25銭、前日比213円25銭高
  • TOPIX:4,094.19、同32.47ポイント高
  • グロース250:15時18分時点で787.70、同16.40ポイント高
  • 主役:金融、自動車、医薬品など。AI・半導体関連は上値が重い
  • 9月18日の焦点:日銀の政策判断、国債利回り、円相場、銀行・不動産株の反応

※指数や市場データは、特記のない限り2026年9月17日の取引終了時点です。

目次

主要指数はそろって上昇、TOPIXが優位

主要指数はそろって上昇しました。値がさの半導体株に売りが出てもTOPIXが堅調だったことから、上昇は一部の大型株だけに偏っていません。

  • 日経平均:6万4,136円25銭(前日比213円25銭高、0.33%高)
  • TOPIX:4,094.19(同32.47ポイント高、0.80%高)
  • 東証グロース市場250指数:15時18分時点で787.70(同16.40ポイント高、2.13%高)
  • プライム市場の売買高:概算19億5,662万株

グロース250は前日の2%超の下落から切り返しました。大型バリュー株だけでなく、新興市場にも買いが広がったことは、投資家心理の改善を示します。

一方、日経平均は6万4,643円58銭で始まった後、前日終値近くまで失速しました。終値では持ち直したものの、朝方の高値を回復できていません。米連邦公開市場委員会(FOMC)後の買い戻しが一巡すると、翌日の日銀会合を前に利益確定売りが出た形です。

金融・自動車が支え、半導体は重荷

この日の特徴は、これまで相場を引っ張ったAI・半導体株から、金融や自動車などへの資金移動です。

金利上昇を見込む金融株に買い

国内金利の先高観を背景に、銀行や保険などの金融株が買われました。金利上昇は貸出利ざやの改善につながりやすく、日銀会合を控えた思惑も追い風になりました。

円高の進行が一服したことで、自動車など輸出関連株にも買いが入りました。医薬品やその他製品、海運、鉄鋼も堅調で、午後2時時点では東証33業種のうち28業種が上昇していました。

AI・半導体株は上値を抑える

東京エレクトロン、アドバンテスト、イビデンなどには売りが目立ちました。AI投資の拡大期待は残るものの、投資額に見合う利益を確認したいとの慎重姿勢が上値を抑えています。

反対に、原油価格の上昇が一服したことで、鉱業や石油・石炭製品は軟調でした。前日に買われた資源関連株から利益を確定し、出遅れていた業種へ資金を移す動きもみられました。

ここがポイント: 日経平均の上昇率だけを見ると小幅高ですが、TOPIXの上昇率と値上がり業種の多さを踏まえると、市場全体の地合いは指数以上に強めでした。ただし、半導体株の調整が続けば日経平均の上値は重くなります。

FOMC後の円安と金利上昇を消化

米連邦準備制度理事会(FRB)は9月16日までのFOMCで0.25%の利上げを決定しました。米国の利上げは約3年ぶりです。年内の追加利上げも意識され、16日の米国市場では主要3指数が下落しました。

それでも、日本株は売り込まれませんでした。理由は三つあります。

  • 米国の利上げが事前に相当程度織り込まれていた
  • 米半導体株の一角が底堅く、日本の関連株への警戒が和らいだ
  • ドル円が1ドル=156円前後まで円安方向に動き、輸出企業の支えになった

米10年国債利回りが高止まりすれば、高PERの成長株には逆風です。一方、円安と国内金利上昇が続く場合は、輸出株や金融株が相場を支える余地があります。金利上昇の受益業種と負担業種が分かれる局面です。

大引け後は個別材料より日銀会合を優先

9月17日の大引け後に公表される決算や適時開示は、個別銘柄には影響しても、市場全体の方向を変える材料にはなりにくい状況です。

9月18日の寄り付き後は、午前中に日銀の結果公表を待つため、先物や為替に反応した短期売買が中心になりやすいでしょう。結果公表後は、次の順番で確認する必要があります。

  1. 政策金利を変更したか
  2. 国債買い入れや物価見通しに修正があるか
  3. 植田総裁が今後の利上げ時期をどう説明するか
  4. ドル円と日本国債利回りがどちらへ動くか

会合結果の見出しだけでなく、声明文と総裁会見まで確認しなければ、市場の評価を見誤る可能性があります。

9月18日のシナリオと注目点

次回立会日は日銀会合を受け、値動きが大きくなる可能性があります。想定されるのは次の三つの流れです。

強気シナリオ

政策判断と総裁発言が市場の想定内に収まり、円相場と長期金利が急変しなければ、イベント通過を受けた買いが入りやすくなります。

この場合は、9月17日に強かった金融、自動車、TOPIX型の大型株が買いを維持できるかが焦点です。日経平均が朝方の高値だった6万4,600円台へ再び近づけるかも確認したいところです。

中立シナリオ

政策が据え置かれても、総裁会見で早期利上げが強く示唆されれば、円高と金利上昇が同時に進む可能性があります。銀行株には追い風でも、輸出株や成長株には逆風となり、指数は方向感を失いやすくなります。

この場合、日経平均よりTOPIXが優位な状態が続くか、市場の値上がり銘柄数が維持されるかが地合い判断の手掛かりです。

弱気シナリオ

想定外の利上げや強い引き締め姿勢によって円高が急速に進めば、自動車や電機など輸出株に売りが広がる恐れがあります。国内長期金利の急上昇は、不動産や高PERのグロース株にも負担です。

米国ではFRBの追加利上げ観測も残っています。海外時間の米金利と米国株が下落すれば、日銀会合後の国内要因と重なり、日本株の振れ幅が拡大しかねません。

次回立会日で確認したい4項目

9月17日は指数以上に広がりのある上昇でしたが、イベント前のポジション調整という側面もあります。9月18日は次の項目を順に確認すると、地合いをつかみやすくなります。

  • 日銀会合後のドル円が156円前後からどちらへ動くか
  • 国内長期金利の上昇が緩やかか、急激か
  • 銀行・保険株の上昇が続く一方、不動産や成長株に売りが広がらないか
  • 日経平均が6万4,000円台を維持し、6万4,600円台を再び試せるか

市場の第一反応だけで判断せず、植田総裁の会見後まで円相場、金利、TOPIXの三つを並べて見ることが重要です。9月18日の焦点は単純な「利上げか据え置きか」ではなく、次の政策変更を市場がいつ織り込み始めるかにあります。

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