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日経平均2203円高の翌朝、半導体主導の上げは続くのか 10月2日の日本株の注目点

朝の東京の金融街と株価ボードのイメージ

日経平均2203円高の翌朝、半導体主導の上げは続くのか 10月2日の日本株の注目点

10月1日の東京市場で、日経平均は前日比2203円高の6万8956円まで上昇しました。上げ幅は3.3%です。押し上げたのはアドバンテストを中心とする半導体株で、同社1銘柄だけで日経平均を700円以上押し上げました。

一方でTOPIXの上昇率は0.57%にとどまり、東証プライムの値上がり銘柄と値下がり銘柄はほぼ同数でした。指数ほど相場全体は強くありません。

2日の朝は、シカゴの日経平均先物が6万8500円と大阪の清算値より510円安い水準にあります。今日の焦点は、前日の急騰分をどこまで保てるか、そして上昇が半導体以外にも広がるかです。 大引け後の21時30分には米9月雇用統計の発表があり、週末を控えて後場は様子見になりやすい日です。

寄り付き前の要点(10月2日 8:00時点)

  • 前日は半導体株が日経平均を押し上げたが、騰落数はほぼ五分五分で、上昇は一部の銘柄に偏った
  • 米国株は小幅高で終えたが、シカゴ日経先物は6万8500円と、利益確定売りが先行しやすい水準
  • ドル円は158円台、米10年債利回りは5.24%に低下。WTI原油は1バレル93ドル台まで上昇
  • 今夜21時30分に米雇用統計。結果は当日の東京市場の取引には反映されず、来週の相場に影響する
目次

前営業日の日本市場:日経平均とTOPIXの差が示すもの

10月1日の東京市場は、日経平均が大きく上げた一方、市場全体の上昇は限られていました。数字を並べると違いがはっきりします。

指標(10月1日終値)水準前日比
日経平均68,956.72円+2,203.00円(+3.3%)
TOPIX4,131.98+23.33(約+0.57%)
東証グロース市場250指数802.34+2.13
東証プライム売買代金約8兆7228億円-
プライム騰落比率値上がり48.3%/値下がり48.1%-

上昇を主導したのは半導体とAI関連

日経平均の上げの主役は半導体株でした。米マイクロン・テクノロジーの決算が売上高・1株利益とも市場予想を大きく上回り、2027〜28年度のメモリー需給は26年度よりさらに引き締まるとの見通しも示しました。これを受けて、東京市場でもアドバンテスト、東京エレクトロン、ソフトバンクグループ、イビデン、TDK、キオクシア、レーザーテックなどに買いが集まりました。

業種別では電気機器、精密機器、情報・通信などが上昇しました。日経平均は寄り付き直後から300円を超えて上げ、後場に入っても買いの勢いは衰えず、高値6万8995円まで上昇しました。

銀行、保険、石油、ディフェンシブは売られた

下落業種は石油・石炭製品、銀行、保険などでした。東京海上HD、第一三共、中外製薬、三菱商事、JT、三菱UFJなどが日経平均の押し下げ要因になりました。ニデックは、監査法人から「監査意見を表明しない」とする監査報告書を受け取ったと発表して急落しました。

指数への寄与度が大きい銘柄に資金が集中し、他の多くの銘柄は置き去りにされた1日でした。 グロース市場も同じ構図です。グロース250指数は小幅高でしたが、値上がり229に対して値下がり306と下落銘柄のほうが多く、資金はプライムの半導体株に向かいました。

ここがポイント: 日経平均3.3%高に対してTOPIXは0.57%高。この差は、上昇が一部の値がさ株に偏っていたことを示します。

市況コラムの中には、9月後半の日経平均がNYダウの下落と逆行して上げてきたことや、海外の短期筋の資金への依存を不安材料に挙げるものもあります。半導体株に変動が出れば、日経平均が大きく振れやすい状態です。

前夜の海外市場:米株は小幅高、欧州株は下落

10月1日の米国株は、第4四半期入りの初日に買いが先行したものの、戻り売りに押されて小幅高で終わりました。

  • NYダウ:50,926.56ドル(+0.04%)
  • S&P500:7,666.45(+0.19%)
  • ナスダック総合:26,871.60(+0.04%)
  • 欧州株:英FTSE100が1.68%安、独DAXが1.03%安、仏CAC40が1.62%安とそろって下落

米国ではマイクロンが3%上昇し、AI関連の半導体株への買いは続きました。一方でアルファベットは1.7%下げ、ハイテク株全体が一方向に上がったわけではありません。

前日(9月30日)のダウは443ドル安で、米10年債利回りが19年ぶりの高い水準まで上がったことが重しになっていました。この日の小幅高は、金利上昇がひと息ついたことによる戻りという面が大きい値動きです。

9月の米ISM製造業景況指数は54.5で、予想の55.0をわずかに下回りました。株式市場への影響は限られました。

寄り付き前の外部環境:先物安、円は158円台、原油高

寄り付き前に確認しておきたい材料は次の4つです。

日経平均先物は500円前後の下げ

シカゴの日経平均先物は6万8500円で、大阪の清算値6万9010円を510円下回っています。現物の終値6万8956円と比べても450円ほど低い水準です。前日の急騰の後なので、寄り付きは利益確定売りが先に出やすい位置です。

ドル円は158円台を回復

ドル円は一時157円台に下げた後、原油高をきっかけに158円台へ戻り、158.25円で取引を終えました。短観で示された大企業の2026年度の想定為替レートは154.23円です。実際のレートはそれより円安で、輸出企業の採算には追い風が続いています。

金利は日米とも高い水準

米国債利回りは雇用統計を前に低下し、10年債は5.237%、2年債は4.785%でした。それでも10年債は2007年以来の高い水準にあります。日本の10年国債利回りも1日時点で3.1%前後と高めです。金利が下がれば値がさのハイテク株には支えになり、上がれば重しになります。

原油は1バレル93ドル台

WTI原油先物(11月限)は前日比3.14%高の93.26ドルでした。米国とイランの戦闘終結に向けた協議の先行きが見えず、米海軍が中東に追加で艦船を派遣したことも報じられています。原油高は資源関連には追い風ですが、インフレ懸念を通じて金利の上昇につながる経路があります。

10月2日の注目イベント

寄り付き前の国内指標と、引け後の米雇用統計が中心です。

時刻(日本時間)イベント市場予想・前回
08:30東京都区部CPI(9月、生鮮食品除く)予想 +2.3%/前回 +1.8%
08:30失業率・有効求人倍率(8月)予想 2.4%・1.18倍
08:50マネタリーベース(9月)-
18:00ユーロ圏消費者物価指数(9月速報)予想 +3.7%/前回 +3.2%
21:30米9月雇用統計非農業部門雇用者数 予想+8.8万人(前回+16.2万人)、失業率 予想4.1%

東京都区部CPIは、日銀の金融政策を占う材料の一つです。日銀の次回会合は10月29〜30日です。1日発表の短観は大企業製造業がプラス24(6四半期連続の改善)でしたが、企業の物価見通しはやや下がり、市場ではこの会合での利上げの確率が下がっていました。CPIが予想を大きく上回った場合は、この見方が変わる可能性があります。

米雇用統計は東京市場の取引が終わった後の発表です。10月の米利上げ観測は、予想を下回ったPCE(個人消費支出)物価指数を受けて後退していますが、雇用の強さ次第で再び強まる余地があります。今日の東京市場では、結果を前にした持ち高調整が中心になりやすい状況です。

強気材料と弱気材料、想定シナリオ

材料は両方向にあります。どちらが優勢かは、寄り付き後の半導体株の値動きで見えてきそうです。

強気材料

  • マイクロンの決算と強気のメモリー需給見通しで、AI・半導体関連の業績期待が続いている
  • 米国でもマイクロンが3%上昇し、半導体株への買いは途切れていない
  • ドル円158円台は、企業の想定レート154円台より円安
  • 米長期金利が雇用統計を前に低下した

弱気材料

  • シカゴ先物が現物終値を約450円下回り、急騰後の利益確定売りが出やすい
  • 上昇は一部の銘柄に集中しており、半導体株が崩れると日経平均の振れも大きくなる
  • 欧州株が1〜1.7%下落し、WTIは93ドル台まで上昇した
  • 金曜日で、引け後に米雇用統計を控えている

シナリオ(条件付き)

  • 半導体株が寄り付き後の売りをこなした場合:日経平均は先物が示す水準から下げ幅を縮めやすくなります。6万9000円の手前で上値が重くなるかが、短期的な目安です
  • 半導体株に利益確定売りが広がった場合:前日の上げ幅が大きいだけに、日経平均の下落率はTOPIXより大きくなりやすいです。前日に売られた銀行や内需株に資金が戻れば、TOPIXの下げは限られる可能性があります
  • 東京CPIが予想を大きく上回った場合:国内金利が上がりやすく、銀行株には支え、成長株や不動産株には重しという動きが想定されます

寄り付き・前場・後場で見るポイント

時間帯ごとに、見るべき点が変わります。

寄り付き

  • 日経平均が先物の示す6万8500円近辺で始まるか
  • アドバンテストや東京エレクトロンの気配値。前日の上げ幅に対して、どこまで押されているか
  • 8時30分の東京都区部CPIを受けた債券先物とドル円の反応

前場

  • 東証プライムの騰落数。前日のように値上がりと値下がりが拮抗するのか、値上がりが増えるのか
  • 銀行、保険、石油など前日に売られた業種に買い戻しが入るか
  • グロース250指数が、1011ポイント近辺の25日移動平均線を保てるか

後場

  • 雇用統計と週末を前に、持ち高を減らす売りが出るか
  • 日経平均とTOPIXの騰落率の差。差が広がれば、指数を押し上げているのが一部の銘柄に限られていることになる
  • ドル円が158円台を保てるか。円高に振れれば輸出株の重しになる

今日の値動きは、前日の上昇がどこまで続くかの最初の試金石になります。半導体株が崩れずに、TOPIXやグロース市場にも買いが広がれば、上昇の土台は厚くなります。逆に日経平均だけが大きく振れる展開が続くなら、10月29〜30日の日銀会合と米国の金利動向を前に、値動きの荒い相場が続くことを想定しておく必要があります。

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