5月25日の日本株は大型グロース主導で急伸、次は米指標と半導体の持続力
2026年5月25日の東京株式市場は、日経平均が前週末比1,819円高の65,158円で取引を終え、初めて65,000円台に乗せた。上げを主導したのは半導体、電子部品、電線、ソフトバンクグループなどの大型グロース株だ。
ただし、地合いは全面高ではない。東証プライムでは値下がり銘柄数が値上がりを上回り、指数の強さほど広い買いではなかった。次回5月26日の立会日は、米国休場明けの海外勢の反応、米消費者信頼感指数、半導体関連の買いが続くかが焦点になる。
- 日経平均は65,158.19円、前週末比+1,819.12円、+2.87%
- 東証プライム売買代金は10兆536億円と高水準
- 上昇は非鉄金属、電気機器、空運業が中心
- 値下がり銘柄の方が多く、指数主導の偏った上昇だった
主要指数と市場の広がり
まず数字から確認する。日経平均の大幅高は明確だが、騰落数を見ると市場全体の体温はやや違って見える。
| 指標 | 水準・変化 | 確認時点 |
|---|---|---|
| 日経平均株価 | 65,158.19円(+1,819.12円、+2.87%) | 2026年5月25日大引け、株探/フィスコ配信 |
| TOPIX | 3,938.62(+46.16、+1.19%) | 2026年5月25日15:21、トレーダーズ・ウェブ |
| 東証グロース市場250指数 | 842.53(+14.21、+1.72%) | 2026年5月25日15:21、トレーダーズ・ウェブ |
| 東証プライム売買高 | 24億2,888万株 | 2026年5月25日大引け、フィスコ配信 |
| 東証プライム売買代金 | 10兆536億円 | 2026年5月25日大引け、フィスコ配信 |
| 東証プライム騰落数 | 値上がり682、値下がり851、変わらず30 | 2026年5月25日大引け、株探配信 |
日経平均は一時65,400円台まで上昇し、取引時間中の高値も更新した。米株高、原油安、米長期金利の低下が重なり、指数寄与度の大きい銘柄へ資金が向かった。
一方で、プライム市場の値上がり銘柄比率は43.7%、値下がりは54.4%だった。指数は強いが、個別株の広がりは限定的という一日だ。日経平均だけを見ると強気一色に見えるが、投資家の買いは大型ハイテクにかなり寄っていた。
上昇を主導したのは半導体・電子部品・電線
25日の上昇は、景気敏感株全体が均等に買われたというより、テーマがはっきりしていた。
業種別では、トレーダーズ・ウェブの15時21分時点で、上位は次の通りだった。
- 非鉄金属:+7.37%
- 電気機器:+3.87%
- 空運業:+3.63%
個別では、アドバンテスト、東京エレクトロン、TDK、キオクシアHD、フジクラ、レーザーテック、村田製作所、太陽誘電などが上昇した。半導体製造装置、電子部品、電線関連が一緒に買われたことで、日経平均の押し上げ幅が大きくなった。
株探によると、日経平均のプラス寄与度ではソフトバンクグループ、東京エレクトロン、アドバンテスト、キオクシアHD、TDKが上位に並んだ。ここがこの日の相場の性格をよく示している。内需株やディフェンシブ株が底上げした相場ではなく、指数寄与度の大きい成長株が相場全体の見え方を変えた。
反対に、鉱業、小売業、倉庫・運輸関連業は下落した。鉱業は原油安が逆風になり、小売や一部内需株には資金が回りにくかった。
新興市場は指数高でも値下がり優勢
東証グロース市場250指数も上昇したが、新興市場の中身は強弱が分かれた。
株探の大引け記事では、東証グロース市場は値上がり214銘柄、値下がり346銘柄で、値下がりが優勢だった。指数は上がっても、小型成長株全体に広く資金が入ったわけではない。
この点は次回立会日の確認ポイントになる。日経平均主導の上昇が続いても、グロース市場の値下がり銘柄が多いままだと、個人投資家の体感は指数ほど良くならない。グロース250指数が842台を維持できるか、値上がり銘柄数が改善するかを見たい。
外部環境は追い風、ただし米国休場明けを待つ形
外部環境は日本株に追い風だった。
トレーダーズ・ウェブによると、5月22日の米国株式市場は3日続伸し、ダウ平均は294ドル高。米10年債利回りは4.56%に低下した。金利低下はハイテク株のバリュエーションを支えやすく、日本の半導体・電子部品株にも買いが波及した。
為替はドル円が158円台後半で推移した。トレーダーズ・ウェブの国内市場データでは、25日11時33分時点で158.84円。円安水準は輸出関連の支えになる一方、内需企業にはコスト面の重さも残す。
25日の海外市場は米国、英国、香港が休場だった。つまり、25日の日本株急伸に対する海外投資家の本格的な反応は、26日以降に出やすい。
大引け後と26日の材料
国内決算はピークを過ぎているが、個別の材料は残っている。トレーダーズ・ウェブの決算発表スケジュールでは、5月25日に芝浦機械、5月26日にDyDoとタカショーの決算発表予定が掲載されている。
市場全体への影響は大型決算シーズンほど大きくない。ただ、25日の相場は大型グロースに偏っていたため、翌日は個別材料株への資金移動が起きるかも見ておきたい。
海外では、日産証券の経済指標カレンダーに、5月26日の米国指標として以下が並ぶ。
- 3月ケース・シラー住宅価格指数
- 4月シカゴ連銀全米活動指数
- 3月月次住宅価格指数
- 5月消費者信頼感指数
- 5月ダラス連銀製造業景況指数
米国休場明けにこれらの指標が出るため、米金利とナスダックの反応が次の日本株の方向感に直結しやすい。
次回立会日の見方
5月26日の日本株は、25日の急伸を受けた利益確定売りと、半導体・AI関連への継続買いの綱引きになりやすい。
強気材料は明確だ。
- 米株高と米長期金利低下がハイテク株を支えた
- 原油安が空運など一部業種の追い風になった
- 売買代金10兆円超で、指数上昇に商いが伴った
- 日経平均が65,000円台に乗せ、投資家心理は改善した
一方で、注意点もある。
- プライム市場では値下がり銘柄数が多く、物色は広くない
- 日経平均の上昇が指数寄与度上位銘柄に偏った
- 25日は米国、英国、香港が休場で、海外勢の反応はまだ確認しきれていない
- 急騰後の半導体株には短期の利益確定売りが出やすい
次回は、日経平均が65,000円台を維持できるかだけでなく、TOPIXとグロース250、騰落数の改善を一緒に見る必要がある。指数が横ばいでも値上がり銘柄が増えるなら地合いは強い。逆に、半導体株だけが高く、値下がり銘柄が多い状態が続くなら、相場の体力は見た目ほど厚くない。
26日の最初の確認点は、米国休場明けの先物、ドル円158円台後半の維持、そして半導体・電子部品株の寄り後の値持ちだ。
