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6月1日の日本株朝展望:米株高は追い風、ただし先物は小幅安で始まる週初

6月1日の日本株朝展望:米株高は追い風、ただし先物は小幅安で始まる週初

6月1日(月)の日本株は、米主要3指数の最高値更新を追い風にしつつ、前営業日の急騰後の利益確定をどこまで吸収できるかが最初の焦点になる。

5月29日(金)の日経平均は1,636円高の66,329円50銭まで急反発し、TOPIXも上昇した。一方で、東証グロース市場250指数は下落しており、資金は大型株、AI・半導体、電子部品に偏っていた。6月1日は「指数が高い」だけでなく、買いがグロースや内需株へ広がるかを確認したい。

  • 前営業日の日経平均:66,329.50円、前日比+1,636.38円(+2.53%)
  • TOPIX:3,957.17、前日比+55.16(+1.41%)
  • グロース250:818.37、前日比-13.64(-1.64%)
  • 大阪取引所の日経225先物夜間終値:66,200円、現物終値比129.5円安
  • 本日の主な材料:8:50の法人企業統計、10:45の中国製造業PMI、23:00の米ISM製造業景気指数
目次

前営業日の日本株:大型株主導の急反発、グロースは置き去り

5月29日の東京市場は、指数だけを見れば強い一日だった。日経平均は初の66,000円台に乗せ、東証プライムの売買代金は概算で16兆3,127億円まで膨らんだ。

ただ、地合いは全面的な楽観ではない。TOPIXは上昇したものの、グロース250は1.64%安。週初の見方では、この差が重要になる。

主力株に資金が集中

株探によると、東証33業種では29業種が上昇した。上昇率上位は金属製品、空運業、繊維製品、電気機器、ガラス・土石。AI・半導体関連に加え、電子部品株にも買いが入った。

一方で、日経平均の押し上げは一部の値がさ株の寄与も大きい。指数の強さがそのまま市場全体の強さを意味するわけではない。

確認したいのは次の3点だ。

  • 値上がり銘柄数が前営業日に続いて値下がり銘柄数を上回るか
  • グロース250が前営業日の下落を埋めに行けるか
  • 半導体・電子部品以外の業種にも買いが広がるか

ここがポイント: 日経平均は強いが、資金は大型株に偏っている。6月1日は、指数の上昇よりも「買いの広がり」を見る日になる。

海外市場と外部環境:米株高は支援材料、先物はやや慎重

米国株は5月29日に続伸した。APによると、S&P500は0.2%高の7,580.06、NYダウは0.7%高の51,032.46、ナスダック総合は0.2%高の26,972.62で取引を終えた。S&P500は7日続伸で、週間では9週連続高となった。

日本株にとっては追い風だ。米ハイテク株高が続けば、東京市場でも半導体、電子部品、AI関連の物色が続きやすい。

ただし、先物は少し温度が違う。大阪取引所の日経225先物6月限は、5月30日6時時点の夜間終値が66,200円。現物終値を129.5円下回っており、寄り付き前の時点では前営業日の急騰をそのまま上乗せする気配ではない。

外部環境の確認点は以下の通り。

  • 米10年債利回り:5月29日終値で4.440%
  • 日本10年国債利回り:5月29日時点で2.655%
  • ドル円:みずほ証券の主要指標では5月29日早朝に159円台前半
  • 原油:APは5月29日の米市場でブレント原油が1.7%下落したと報じている

金利が落ち着き、原油が下がる組み合わせは株式には悪くない。ただし、ドル円が159円台で推移する局面では、輸出株の支援材料になる一方、為替介入警戒や輸入コストへの意識も残る。

6月1日の注目イベント:朝は法人企業統計、夜は米ISM

本日は国内外の経済指標が多い。寄り付き前後に国内材料、取引時間中に中国材料、夜に米国材料という順番で確認する一日になる。

時間帯別の主な材料

  • 8:50:日本の1-3月期法人企業統計調査
  • 10:45:中国5月RatingDog製造業PMI
  • 14:00:日本の5月新車販売、軽自動車販売
  • 22:45:米国5月製造業PMI確報値
  • 23:00:米国5月ISM製造業景気指数、米国4月建設支出

法人企業統計は、設備投資や企業収益の確認材料になる。日本株では、機械、電機、建設、金融などの見方に影響しやすい。

中国PMIは、素材、機械、商社、インバウンド関連を含む中国景気敏感株に波及しやすい。東京市場の取引時間中に出るため、前場後半の値動きには注意したい。

米ISM製造業は日本時間23:00発表予定で、東京市場の大引け後の材料だ。6月2日の寄り付きに効く可能性が高く、1日の後場では持ち高調整の理由になりやすい。

強気材料と弱気材料:上値追いには買いの広がりが必要

6月1日は、米株高と前営業日の勢いがある一方で、日経平均が短期で大きく上げた直後でもある。高く始まる場合ほど、寄り後の失速には注意したい。

強気材料

  • 米主要指数が最高値圏で推移し、リスク選好が続いている
  • AI・半導体・電子部品への資金流入が前営業日に確認された
  • 原油安はコスト面で日本株全体にプラスになりやすい
  • 東証プライムの売買代金が高水準で、海外勢を含む大口資金の存在感がある

弱気材料

  • 日経平均が前営業日に1,600円超上昇し、短期の利益確定が出やすい
  • グロース250は下落しており、リスク許容度が市場全体に広がっていない
  • 日経225先物の夜間終値は現物終値を下回った
  • 23:00の米ISMを前に、後場は様子見やポジション調整が入りやすい

見通しは条件付きで考えたい。日経平均が66,000円台を保ち、TOPIXとグロース250も崩れなければ、前営業日の強さを引き継ぐ展開になりやすい。反対に、半導体だけが買われ、値下がり銘柄が増える場合は、指数高でも地合いは強くない。

寄り付き、前場、後場で見るポイント

週初の相場は、最初の30分だけで方向を決めにくい。寄り付きの気配、10:45の中国PMI、後場の米ISM待ちという流れで、確認する材料を分けたい。

寄り付き:66,000円台の定着を確認

まず見るべきは、日経平均が66,000円台を保てるか。先物が小幅安で返ってきているため、前営業日の終値近辺で始まった場合でも、寄り後に利益確定を吸収できるかが焦点になる。

注目セクターは、半導体、電子部品、AI関連、金属製品。前営業日に買われた業種が続伸するか、それとも一服するかで、短期筋の姿勢が見えやすい。

前場:グロース250と中国PMI

前場で重要なのは、グロース250が下げ止まるかどうかだ。大型株だけが買われる展開では、指数は強くても個人投資家の体感は悪くなりやすい。

10:45の中国製造業PMIが強ければ、景気敏感株や素材株に買いが入る可能性がある。弱い場合は、半導体・AI関連への集中が続くか、いったん全体が手控えられるかを確認したい。

後場:米ISM前の持ち高調整

後場は、夜の米ISM製造業景気指数を前にした調整が入りやすい。米金利とドル円の反応は東京市場の時間外で動くため、大引けにかけては無理に上値を追うより、ポジションを軽くする動きも出やすい。

見るべきポイントは次の通り。

  • 日経平均が66,000円台を維持できるか
  • TOPIXが日経平均に遅れず上昇できるか
  • グロース250が前営業日の下落から戻せるか
  • 半導体・電子部品以外に買いが広がるか
  • 米ISMを前に大引けで売りが強まるか

6月1日の日本株は、米株高だけなら買い材料がある。ただし、前営業日の急騰後だけに、本当に強い相場かどうかは、日経平均ではなくTOPIX、グロース250、値上がり銘柄数で確認する局面だ。寄り付き後に大型株主導の上昇が続いても、買いが広がらなければ、後場は米ISM待ちの手じまいが出やすい。

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