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日経平均は大幅反発、6万8000円台回復 半導体主導でもグロースは逆行安

日経平均は大幅反発、6万8000円台回復 半導体主導でもグロースは逆行安

2026年6月3日の東京株式市場は、主力大型株に資金が戻るはっきりした反発相場でした。日経平均株価は前日比1,667円89銭高の68,402円13銭で終了し、前日の下げを一気に埋めました。

ただし、地合いを「全面高」と見るには早いです。TOPIXは上昇した一方、東証グロース市場250指数は下落しました。大型半導体、電線、非鉄金属などに買いが集中し、個人投資家が見やすい中小型・新興株には温度差が残りました。

  • 日経平均は68,402円13銭、前日比+2.50%
  • TOPIXは3,996.20、前日比+1.83%
  • 東証グロース市場250指数は764.02、前日比-1.00%
  • 上昇を主導したのは非鉄金属、ガラス・土石、電気機器
  • 次回6月4日は、米ISM非製造業、米ADP雇用統計、植田日銀総裁講演後の金利・為替反応が焦点
目次

主要指数は大型株優位、グロースは置いていかれた

まず数字を確認します。トレーダーズ・ウェブの国内市場データによると、2026年6月3日15時30分時点の主要指数は次の通りです。

指標終値前日比騰落率
日経平均株価68,402.13円+1,667.89円+2.50%
TOPIX3,996.20+71.96+1.83%
東証グロース市場250指数764.02-7.70-1.00%

日経平均は寄り付きから高く、始値67,238円53銭がそのまま安値でした。高値は68,786円49銭。朝方から買いが入り、引けにかけても高値圏を維持した形です。

一方で、グロース250は下落しました。これは重要です。大型株指数が強くても、投資家のリスク許容度が市場全体に広がったわけではありません。資金は「AI・半導体・電線・非鉄」という分かりやすいテーマに寄り、成長小型株全体へは波及しませんでした。

売買代金については、同サイトの前場概況で東証プライムの売買代金が概算6兆4600億円と示されています。終日分の詳細な概算値と騰落数は、本稿作成時点で参照ページ上の大引け一覧には表示されていませんでした。次回立会日にかけては、上昇銘柄数が指数の強さにどこまで追いつくかを確認したいところです。

買われたのは半導体と素材、売られたのは情報通信と医薬品

この日の上昇は、指数寄与度の高い銘柄と景気敏感・設備投資関連の一角が支えました。

業種別では、上位3業種がはっきりしています。

  • 非鉄金属:+5.66%
  • ガラス・土石製品:+4.32%
  • 電気機器:+3.87%

非鉄金属や電気機器の上昇は、米国市場で半導体株が買われた流れを受けたものです。国内でも東京エレクトロン、SCREEN、ディスコ、ルネサスなど半導体関連の大型株が強く、フジクラなど電線関連にも資金が入りました。

反対に、下位業種は次の通りです。

  • 情報・通信業:-1.90%
  • 医薬品:-1.77%
  • 空運業:-1.11%

つまり、指数は大幅高でも、買われた業種と売られた業種の差は大きい相場でした。日経平均だけを見ると強気一色に見えますが、実際には大型テーマ株への集中買いが中心です。

背景は米株高、円安、金利低下の組み合わせ

外部環境は日本株に追い風でした。

トレーダーズ・ウェブのNY市場概況によると、6月2日の米国市場ではダウ平均が228.91ドル高、ナスダック総合も小幅ながら上昇し、主要指数の高値更新基調が続きました。特にSOX指数は+5.87%と大きく上昇し、日本の半導体株を押し上げる直接的な材料になりました。

為替も支えになりました。6月2日のニューヨーク外国為替市場でドル円は159.91円で終え、160円に近い水準まで円安が進みました。輸出関連や外需株には追い風ですが、160円接近は政府・日銀による円安けん制や介入警戒も呼びやすい水準です。

金利面では、米10年債利回りが4.45%台へ低下したことが米株の投資家心理を支えました。一方、国内ではトレーダーズ・ウェブの国債データで日本10年国債利回りが2.59%付近と示されています。日本株にとっては、米金利低下によるグロース株支援と、国内金利上昇によるバリュエーション圧迫の両方を見なければいけません。

大引け後材料と海外時間のイベント

6月3日の大引け後は、国内では植田日銀総裁の講演が予定されていました。金融政策そのものを決める会合ではありませんが、長期金利が高止まりする中で、国債市場や為替市場が発言をどう受け止めるかは翌日の銀行株、不動産株、REITに影響します。

同日の市場スケジュールでは、国内決算として内田洋行が予定されています。個別銘柄の売買判断ではなく、市場全体への影響という点では、決算シーズンの中心ではないため指数全体を動かす材料にはなりにくいでしょう。ただし、教育ICTや企業向けIT投資の需要を見るうえでは、関連中小型株の物色に波及する可能性があります。

海外時間では、米国で次の材料が予定されています。

  • 米5月ADP雇用統計
  • 米4月製造業新規受注
  • 米5月ISM非製造業景況指数
  • 米地区連銀経済報告、いわゆるベージュブック
  • 米決算ではブロードコム、クラウドストライクなど

特に重要なのはISM非製造業です。米景気が強すぎれば利下げ期待が後退し、金利上昇を通じてハイテク株に重しとなります。反対に、景気減速が穏やかに確認されれば、米金利低下とハイテク株高の組み合わせが続きやすくなります。

6月4日の日本株で見るべきポイント

次回立会日である2026年6月4日は、6月3日の大幅高をそのまま追いかける日ではなく、買いが広がるかを確認する日です。

強気材料

強気側の材料は明確です。

  • 米国株の高値更新基調
  • SOX指数の大幅高
  • ドル円の円安水準
  • 日経平均が68,000円台を回復した需給の強さ
  • 非鉄金属、電気機器など主導業種の勢い

この流れが続くなら、6月4日も半導体、電線、電子部品、機械など外需・設備投資関連が中心になりやすいです。日経平均が6月3日高値の68,786円49銭を上回れるかは、短期筋の買いが続くかを見る目安になります。

弱気材料

注意点もあります。

  • グロース250が逆行安となり、物色の広がりが弱い
  • ドル円160円接近で円安けん制が出やすい
  • 日本10年債利回りが高水準にあり、不動産・REITには重い
  • 米経済指標が強すぎると米金利上昇を招く
  • 大幅高翌日の利益確定売りが出やすい

特に、日経平均だけが上がり、値上がり銘柄数が伸びない展開になれば、相場の持続力には疑問が残ります。6月4日は、TOPIXの4,000ポイント台定着と、グロース250の下げ止まりを同時に見たい局面です。

次回立会日の具体的な焦点

6月4日の見方はシンプルです。日経平均の高値追いより、買いの広がりを確認することが先です。

注目点は次の4つです。

  • 日経平均が68,000円台を保ち、6月3日高値の68,786円49銭を試せるか
  • TOPIXが4,000ポイント台に乗せて終われるか
  • グロース250が764ポイント近辺から反発できるか
  • 米ISM非製造業とADP雇用統計を受けて、米金利とドル円がどちらへ動くか

半導体株が続伸しても、グロースや内需株が沈んだままなら、相場は強いが狭いままです。6月4日は、指数の上昇率よりも、銀行、不動産、情報通信、医薬品、グロース市場に資金が戻るかを見たい日になります。

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