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6月4日の日本株朝展望:最高値更新の反動と原油高をどう消化するか

6月4日の日本株朝展望:最高値更新の反動と原油高をどう消化するか

2026年6月4日の日本株は、前日に日経平均とTOPIXがそろって最高値圏を更新した後だけに、寄り付き直後は利益確定売りをこなしながら始まるかが焦点です。

前営業日の6月3日はAI・半導体関連が日経平均を大きく押し上げました。一方で、前夜の米国市場では原油高、米長期金利上昇、中東情勢への警戒から主要3指数が下落しています。きょうは「昨日の強い日本株」と「前夜の米株安・原油高」の綱引きになりやすい場面です。

  • 確認時点:2026年6月4日 8:00 JST前後
  • 前営業日:2026年6月3日、日本株は大型ハイテク主導で大幅高
  • 前夜の米国市場:S&P500、NYダウ、ナスダックはいずれも下落
  • きょうの焦点:半導体株の買い継続、原油高、米金利、ドル円160円近辺
目次

前営業日の日本市場:日経平均は初の6万8000円台

6月3日の東京市場は、指数だけを見ればかなり強い一日でした。

ロイター報道によると、日経平均株価は前営業日比1,667円89銭高の68,402円13銭で終了。TOPIXも上昇し、終値は3,996.20ポイントでした。日経平均は6万8000円台に乗せ、TOPIXも一時4,000ポイント台を付けています。

主役はAI・半導体関連です。米ハイテク株高の流れに加え、AI投資サイクルへの期待が日本の値がさ半導体株に波及しました。日経平均は値がさ株の影響を受けやすいため、半導体株への買いが指数全体を大きく押し上げました。

ただし、市場全体が均一に強かったわけではありません。

  • 日経平均:68,402.13円、前日比+1,667.89円
  • TOPIX:3,996.20ポイント、前日比+1.8%程度
  • 東証グロース市場250指数:764.02ポイント、前日比1%安
  • 東証プライム売買代金:12兆2,712億円規模

グロース250が4日続落した点は、きょうも確認したい材料です。大型のAI・半導体株には資金が入りましたが、小型成長株まで買いが広がったわけではありません。指数の強さに対して、物色の広がりは限定的だったと見ておく必要があります。

前夜の海外市場:米株安、原油高、金利上昇が重荷

前夜の米国市場は、日本株にとってやや向かい風です。

AP通信によると、6月3日の米国市場ではS&P500が0.7%安、NYダウが1.2%安、ナスダック総合が0.9%安で終了しました。S&P500は9日続伸が止まり、最高値更新後の一服となっています。

米株を押し下げた材料は、主に次の3つです。

  • 中東情勢を巡る警戒
  • 原油価格の上昇
  • 米長期金利の上昇

ブレント原油は報道ベースで1.9%上昇し、97.81ドルまで戻しました。原油高はエネルギー関連には追い風になり得ますが、日本株全体で見ると輸入コスト、企業収益、インフレ懸念を通じて重荷になります。

米10年債利回りも4.48%近辺に上昇したと報じられています。金利上昇はグロース株や高PER銘柄の重荷になりやすく、前日に弱かった東証グロース市場には追加の警戒材料です。

寄り付き前の外部環境:円安は支え、金利と原油は警戒

寄り付き前に見るべき外部環境は、単純な「米株安」だけではありません。円安と原油高が同時に進んでいるため、セクターごとに受け止め方が分かれます。

先物

株探の先物一覧では、6月3日16時時点で大阪225先物6月限が68,240円、CME225円建て6月限が67,505円と示されています。現物の日経平均終値68,402円13銭と比べると、寄り付き前にはやや重さを意識しやすい水準です。

ただし、先物は夜間の米国市場、為替、原油価格で動きます。寄り付き前は8時台の大阪先物と為替を再確認する必要があります。

為替

ドル円は160円近辺で推移していると複数の為替データで確認されています。円安は輸出関連や海外売上比率の高い企業には支えになりますが、原油高と重なると輸入コストの上昇も意識されます。

きょうは円安そのものより、円安と原油高が同時に進むことを市場がどう評価するかが重要です。

長期金利

日本の10年国債利回りは、6月3日に2.625%へ上昇したと報じられています。国内金利の上昇は銀行株には材料視されやすい一方、成長株や不動産株には重荷になりやすい要因です。

きょうの注目イベント:米雇用関連と原油相場を確認

6月4日の東京時間中に、国内で市場全体を一変させる大型指標は多くありません。むしろ、前夜に出た米国材料と、今晩の米経済指標をにらむ相場になりそうです。

米国では、6月4日に週間新規失業保険申請件数と1-3月期生産性関連の指標が予定されています。翌6月5日には米雇用統計が控えており、金利と為替は雇用関連データに反応しやすい局面です。

日本株の時間帯別には、次の順で確認したいところです。

  • 寄り付き:米株安と先物安をどこまで織り込むか
  • 前場:半導体・AI関連に買いが残るか、利益確定が広がるか
  • 後場:アジア株、米株先物、ドル円、原油の動き
  • 大引け前:翌日の米雇用統計を前に持ち高調整が出るか

強気材料と弱気材料を分けて見る

前日の日本株が強かったため、きょうも買いが続く可能性はあります。ただし、外部環境は前日よりも複雑です。

強気材料

  • 日経平均とTOPIXが最高値圏にあり、海外投資家の買いが続く可能性
  • AI・半導体関連への資金流入が継続しやすい
  • ドル円160円近辺の円安が輸出株の支えになる
  • 東証プライム売買代金が大きく、流動性は高い

弱気材料

  • 前日の大幅高後で、短期的な利益確定売りが出やすい
  • 米国株がそろって下落し、ナスダックも反落
  • 原油高が輸入コストとインフレ懸念を高める
  • 米金利と日本金利の上昇がグロース株の重荷になりやすい

ここがポイント: きょうの日本株は、前日の上昇をそのまま延長できるかではなく、米株安・原油高・金利上昇を吸収しても大型ハイテクへの買いが残るかを見る日です。

想定シナリオ:上値追いよりも物色の広がりを確認

寄り付きで日経平均が小安く始まっても、半導体株や輸出株に買いが残れば、下値は限られる可能性があります。前日の上昇を主導した銘柄群が崩れなければ、指数は高値圏でのもみ合いを維持しやすいでしょう。

一方で、寄り付き後に半導体株へ利益確定売りが強まり、同時にグロース株も弱いままだと、指数の見た目以上に地合いは重くなります。特に東証グロース市場250指数が続落を止められるかは、個人投資家心理を見るうえで重要です。

きょうの見方は、次のように分けると整理しやすくなります。

  • 日経平均が高値圏を保ち、TOPIXも4,000ポイント近辺を維持:大型株主導の強い地合い
  • 日経平均だけが強く、グロースや内需が弱い:指数偏重の相場
  • 半導体株が崩れ、米株先物も軟調:前日上昇の反動を警戒
  • 原油高が続き、ドル円が160円台で不安定化:輸入コストと為替介入警戒を意識

寄り付き・前場・後場で見るべきポイント

寄り付き

まずは日経平均が前日終値68,402円13銭に対して、どの程度のギャップで始まるかを確認したいところです。小幅安で始まり、半導体株に買いが戻るなら、前日の流れはまだ残っています。

反対に、寄り付きから値がさ株が広く売られる場合は、指数の調整幅が大きくなりやすくなります。

前場

前場は、TOPIXとグロース250の動きが大事です。日経平均だけが強い相場では、読者の保有銘柄と指数の体感がずれやすくなります。

特に見るべきは次の3点です。

  • 半導体株の上昇が続くか
  • 銀行・保険など金利上昇メリット株に資金が向かうか
  • グロース250が下げ止まるか

後場

後場は、米株先物とアジア市場の反応を見ながら、翌日の米雇用統計を意識した持ち高調整が出るかが焦点です。

原油価格が高止まりし、米金利がさらに上がるようなら、引けにかけて買いが鈍る可能性があります。逆に原油と金利が落ち着けば、前日の日本株の強さを再評価する動きが出やすくなります。

きょうの実務的な注目点

6月4日の日本株は、強いトレンドの中に短期的な過熱感がある局面です。指数の高値更新だけで判断せず、物色の広がりと外部環境を分けて見る必要があります。

きょう確認したいポイントは、次の4つです。

  • 日経平均が68,000円台を維持できるか
  • TOPIXが4,000ポイント近辺で定着できるか
  • グロース250が4日続落後に下げ止まるか
  • 原油、米10年債利回り、ドル円160円近辺の動きが落ち着くか

特に、前日に買われたAI・半導体関連が寄り付き後も崩れないかが最初の確認点です。そこが崩れず、TOPIXや金融株にも買いが広がるなら、相場は高値圏でも底堅さを保ちやすいでしょう。反対に、日経平均だけが支えられ、グロースや内需株が弱いままなら、きょうの上昇は見た目ほど強くない可能性があります。

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