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6月5日の日本株朝展望:反発を試すも米雇用統計待ち、AI関連の重さが焦点

6月5日の日本株は反発を試す朝、ただしAI関連の重さと米雇用統計待ちが上値を抑える

6月5日(金)の日本株市場は、前日の大幅反落からの戻りを試す展開が焦点です。米国市場ではNYダウが過去最高値を付け、S&P500も上昇しました。一方、ナスダックは小幅安で、AI関連株の利益確定売りはまだ残っています。

寄り付き前に見るべき軸は、日経平均先物が現物終値を上回る水準で戻っている一方、ハイテク株だけで相場全体を押し上げる地合いではないという点です。

  • 確認時点:2026年6月5日午前8時前後(日本時間)
  • 直近立会日:2026年6月4日(木)
  • 次の立会日:2026年6月5日(金)
  • 最大の注目材料:日本時間21時30分発表予定の米5月雇用統計
目次

前営業日の日本株は「急騰後の利益確定」が主因

6月4日の東京市場は、前日に大きく上げた反動が出ました。日経平均は前営業日比931円44銭安の67,470円69銭で終了。TOPIXも1.11%安の3,951.85ポイントでした。

ロイター報道によると、前日の上昇幅は1,600円超に達しており、短期的な過熱感から利益確定売りが出ました。寄与度の大きいソフトバンクグループの下落も、日経平均の重しになりました。

主な市場指標は次の通りです。

  • 日経平均:67,470.69円、前日比 -931.44円
  • TOPIX:3,951.85ポイント、前日比 -44.35ポイント
  • 東証グロース市場250指数:743.77ポイント、前日比 -20.25ポイント
  • プライム市場売買代金:10兆1,762億7,200万円
  • プライム市場の騰落:値上がり433銘柄、値下がり1,079銘柄、変わらず51銘柄

売買代金は大きく、相場から資金が抜けたというより、急伸した銘柄を中心にいったん利食いが出た日でした。ただ、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を大きく上回っており、指数の下げ以上に市場全体の物色は弱くなっています。

セクターでは銀行が相対的に強い

東証33業種では、海運、銀行、機械など5業種が上昇し、情報・通信、非鉄金属、石油・石炭製品など28業種が下落しました。

途中で日銀の追加利上げ観測が伝わり、銀行株が買われる場面もありました。これは6月5日の相場でも見逃せません。金利上昇観測が強まれば、銀行には追い風になりやすい一方、高PERのグロース株やデータセンター関連には逆風になりやすいためです。

前夜の米国市場はダウ主導、ナスダックは伸びきれず

米国市場は全体としては支えになる内容でした。AP通信によると、6月4日の米国株はS&P500が0.4%高、NYダウが1.7%高で過去最高値を更新しました。一方、ナスダック総合は0.1%安でした。

米国主要指数は次の通りです。

  • S&P500:7,584.31、前日比 +30.63
  • NYダウ:51,561.93、前日比 +874.86
  • ナスダック総合:26,830.96、前日比 -23.02
  • ラッセル2000:2,935.33、前日比 +41.81

米国では原油安と米国債利回りの低下が支えとなり、銀行株や小型株が買われました。これは日本株にとっても、バリュー株や内需・金融株に資金が向かいやすい材料です。

ただし、AI関連の一部銘柄は軟調でした。日本市場でも6月4日にAI・半導体関連の利益確定売りが出ており、6月5日の寄り付き後に同じ銘柄群がすぐに主導権を取り戻せるかは確認が必要です。

寄り付き前の外部環境:先物は戻り、為替は160円近辺が焦点

株探の先物データでは、日経225先物6月限は6月5日取引日の午前6時時点で67,610円、前日比30円安でした。現物の日経平均終値67,470円69銭を上回る水準で、前日の急落に対しては一定の戻りを示しています。

ただし、先物が大きく上放れているわけではありません。寄り付きで反発しても、前日の下落幅をどこまで埋められるかが最初の関門になります。

為替は輸出株と政策警戒の両面で見る

ドル円は足元で159円台から160円台近辺が意識される水準です。OANDAの6月4日付け見通しでは、ドル円が160円台前半に進んだ局面や、159円台前半の注文状況が取り上げられています。

円安は輸出関連株には支えになります。しかし160円近辺では、政府・当局者の発言や介入警戒も意識されやすくなります。6月5日は、円安そのものよりも、円安が急に巻き戻るリスクまで含めて見る必要があります。

原油安は安心材料、ただし中東情勢は残る

AP通信は、ブレント原油が2.8%下落し1バレル95.03ドルになったと伝えています。原油高が一服したことは、資源輸入国である日本にとって物価・企業コスト面の安心材料です。

一方で、原油価格は中東情勢のニュースに反応しやすい状態が続いています。石油・石炭、商社、海運、空運、小売などは、原油と為替の組み合わせで日中の評価が変わりやすいセクターです。

6月5日の注目イベント:日本時間21時30分の米雇用統計が最大材料

6月5日の国内材料では、4月景気動向指数(速報値)が予定されています。国内景気の確認材料ですが、東京時間の株価を大きく動かすかは結果次第です。

より大きいのは米5月雇用統計です。JTG証券の経済カレンダーでは、日本時間21時30分に米雇用統計の発表が予定されています。いちよし証券の6月スケジュールでも、6月5日の主要イベントとして米5月雇用統計が掲載されています。

ここがポイント: 6月5日の東京市場は、米雇用統計の発表前にポジションを大きく傾けにくい日です。前場で反発しても、後場にかけては利益確定や持ち高調整が出やすくなります。

見るべき時間帯は次の通りです。

  • 寄り付き:米株高と先物水準を受けた買い戻しの強さ
  • 前場:AI・半導体関連が下げ止まるか、銀行・内需株に資金が移るか
  • 後場:米雇用統計前の持ち高調整、週末要因、為替の変動
  • 夜間:米雇用統計後の米金利、ドル円、日経平均先物の反応

強気材料と弱気材料を分けて見る

6月5日は、反発材料と上値を抑える材料が同時にあります。片方だけで見ない方が、地合いをつかみやすくなります。

強気材料

  • 米国市場でNYダウが大幅高となり、景気敏感株や金融株が買われた
  • 原油価格が下落し、インフレ懸念がいったん和らいだ
  • 日経225先物が現物終値を上回る水準で推移している
  • 前日の下げで短期的な過熱感が一部冷まされた
  • 円安水準が輸出関連株の業績期待を支えやすい

この流れなら、寄り付きは買い戻しが入りやすいです。特に前日に売られた大型株の一部や、米国で買われた金融・景気敏感株に近い業種は注目されます。

弱気材料

  • ナスダックは小幅安で、AI関連株の利益確定売りが残っている
  • 日本株は前日に値下がり銘柄が広がり、物色の広がりが弱まった
  • 米雇用統計を控え、後場に持ち高調整が出やすい
  • ドル円が160円近辺にあるため、円安けん制発言や急な円高反転が警戒される
  • 日銀の利上げ観測が高PER株やグロース株の重しになりやすい

弱気材料で重要なのは、単なる「株安懸念」ではなく、資金の向きが変わる可能性です。AI・半導体から銀行、機械、内需、ディフェンシブへ移るなら、日経平均が戻っても銘柄間の温度差は大きくなります。

寄り付き、前場、後場で見るポイント

6月5日の相場は、時間帯ごとに焦点が変わります。寄り付きだけで判断すると、後場の動きに振らされやすい日です。

寄り付き:67,500円台を保てるか

日経平均は前日終値が67,470円69銭でした。先物が67,610円で午前6時を迎えているため、寄り付きは反発を試す形になりやすいです。

最初に見るのは、67,500円台を維持できるかです。ここを下回って始値から伸び悩む場合、前日の売りがまだ残っていると受け止められます。

前場:半導体と銀行のどちらが主導するか

前場は主導セクターの確認が重要です。

  • 半導体・AI関連が戻る:日経平均主導の反発になりやすい
  • 銀行・機械・海運が強い:TOPIX型の物色になりやすい
  • グロース250が続落:個人投資家心理は改善しにくい
  • 値下がり銘柄数が多いまま:指数反発でも地合いは弱い

特に東証グロース市場250指数は6月4日に5日続落しました。ここが下げ止まらない場合、個人投資家が好む中小型成長株には慎重な見方が残ります。

後場:米雇用統計前の手じまいに注意

後場は、米雇用統計を前にしたポジション調整が出やすい時間帯です。前場に大きく戻した銘柄ほど、利益確定が入りやすくなります。

一方、前場に下げ渋った銀行株や内需株が後場も維持されるなら、相場の下値は固くなります。日経平均だけでなく、TOPIX、グロース250、値上がり・値下がり銘柄数を並べて確認したい日です。

6月5日の見方:反発しても「買い戻しの質」を確認する日

6月5日の日本株は、米ダウ高と先物水準を受けて反発を試す可能性があります。ただし、ナスダックの弱さ、AI関連の利益確定、米雇用統計待ちを考えると、上値を一気に追う材料はまだ不足しています。

当日の見方は次の3点に絞れます。

  • 日経平均が67,500円台を維持し、前日の下げ幅をどこまで戻すか
  • TOPIX型の金融・景気敏感株に資金が広がるか
  • 後場に米雇用統計前の手じまいで上げ幅を削らないか

夜の米雇用統計で米金利が低下し、ドル円が急変せず、米ハイテク株も崩れなければ、来週の日本株は再び高値圏を試す余地があります。逆に、米金利上昇とナスダック安が重なる場合は、6月4日の利益確定売りがもう一段続くかを確認する局面になります。

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