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7月14日の日本株は「原油高・米ハイテク安」をどう消化するか――寄り付き前の注目点

原油・海外株・為替を映す早朝の日本株市場イメージ

7月14日の日本株は「原油高・米ハイテク安」をどう消化するか――寄り付き前の注目点

7月14日の東京株式市場は、原油の急伸と米国のハイテク株安が、前日の急落後の日本株にどこまで重なるかが最大の焦点です。

13日の日経平均は1,315円安まで売られました。一方、米国株の下落に比べ、4時31分時点のCME日経平均先物は大阪取引所の日中終値を95円上回っていました。寄り付きは前日終値近辺からの値動きになり得ますが、原油高と金利上昇が続くなら、半導体など値動きの大きい成長株には売りが出やすい環境です。

  • 前営業日の日経平均は6万7,242円73銭、前週末比1.92%安
  • 米国ではS&P500が0.8%安、ナスダック総合は1.6%安
  • WTI原油先物は4時31分時点で1バレル77.79ドル、前週末比8.93%高
  • 今夜21時30分の米6月CPIが、金利と為替の次の方向を左右する
目次

前営業日の東京市場:朝高から一転、リスク回避が広がった

13日の東京市場は、朝方に日経平均が6万9,000円台へ乗せる場面があったものの、その後に急速に失速しました。終値は6万7,242円73銭で、前週末比1,315円00銭安。TOPIXも4,007.49と0.71%下落しました。

東証プライムの売買代金は概算で10兆127億円に達しました。値上がり571銘柄に対し、値下がりは941銘柄で、指数の下落だけでなく売りの裾野も広がった一日でした。

半導体株と海外株の動きが重しに

中東情勢を巡る警戒が再燃し、原油先物が上昇しました。加えて韓国KOSPIの急落が投資家心理を悪化させ、半導体関連を中心に売り圧力が強まりました。

東証グロース市場250指数も716.87ポイントと2.01ポイント安。新興市場の売買代金は1,122億円で、値上がり246銘柄、値下がり296銘柄でした。大型株だけの調整ではなく、金利やリスク回避に敏感な成長株にも慎重姿勢が及んでいます。

米国市場はAI関連が下落、原油高で長期金利も上昇

米国株式市場では、S&P500が0.8%安、ダウ工業株30種平均が0.3%安、ナスダック総合が1.6%安となりました。AI関連への利益確定売りが目立ち、半導体株が下落を主導しました。

背景にあるのは、中東情勢を受けた原油価格の急騰です。原油高は企業のコストや消費者物価を押し上げる懸念につながり、米10年債利回りは前週末の4.56%から4.61%へ上昇しました。

日本株にとっては、米ハイテク株の下げが半導体・電子部品株の重しになりやすい一方、米金利上昇とドル高・円安が輸出企業の採算期待を支える可能性があります。ただし、金利上昇が急なら、為替の追い風だけでは株式全体の不安を打ち消しにくくなります。

寄り付き前の外部環境:先物は小幅高、原油と金利は警戒水準

4時31分時点のCME日経平均先物は6万7,355円で、大阪取引所の日中終値を95円上回りました。前日の現物終値を大きく下回る水準ではなく、寄り付き直後に一方向へ売りが加速することを示す値動きではありません。

ただし、先物の小幅高だけで地合いの改善は判断できません。同じ時点で確認された外部環境は次の通りです。

  • 米10年債利回り:4.612%、前週末比0.050ポイント上昇
  • 日本10年債利回り:2.776%、同0.044ポイント上昇
  • WTI原油先物:77.79ドル、同8.93%上昇
  • ドル円:7時09分時点で1ドル=162円台半ば

ドル円の円安は輸出関連に支援材料となります。しかし、原油高を伴う円安は輸入コストの増加にもつながります。自動車や機械などの輸出株だけを見るのではなく、資源高の負担を受けやすい運輸、小売、化学などとの強弱を確認したいところです。

ここがポイント: 先物が前日終値近辺にとどまっていても、原油・金利・半導体株が同時に悪化すれば、前日の安値圏を試す展開は残ります。

きょうの材料:国内生産指標と夜の米CPI

国内では鉱工業生産の公表が予定されています。製造業の動きを示す材料となるため、輸出関連や設備投資関連の見方に影響する可能性があります。

市場全体にとってより重要なのは、今夜21時30分に公表予定の米国6月消費者物価指数(CPI)です。原油高がインフレの再加速懸念を強める局面だけに、結果次第で米長期金利、ドル円、米株先物が連動して動きやすくなります。

また、同時刻には米ニューヨーク連銀製造業景況指数も予定されています。東京市場の取引時間中ではないものの、翌営業日の日本株に持ち越される外部要因として意識されます。

想定シナリオ:強気・弱気の分岐点

強気に傾く条件

  • 日経平均先物が現物終値を上回る状態を維持する
  • ドル円が円安方向で落ち着き、輸出関連に買いが入る
  • 原油価格の上昇が一服し、米株先物が下げ止まる
  • 前日売られた半導体関連に押し目買いが戻る

この場合は、前日の急落に対する自律反発が中心になります。まずは日経平均の6万7,000円台を維持できるかが、売り圧力の後退を測る初期の目安です。

弱気に傾く条件

  • 原油高と米長期金利上昇が継続する
  • 米ハイテク株安を受け、東京でも半導体関連の売りが広がる
  • 韓国などアジア株の不安定さが再び強まる
  • ドル円が急変し、介入警戒を伴って円高へ振れる

この場合は、先物の小幅高が寄り付き後の戻り売りにとどまる可能性があります。前日安値の6万6,653円11銭に近づく局面では、売買代金の増え方とTOPIXの下落率を併せて確認したいところです。

寄り付き・前場・後場で見るポイント

寄り付き:先物と半導体関連の初動

寄り付きでは、CME先物と現物指数の差、半導体・電子部品株の反応を確認します。先物が小幅高でも、値がさ株だけが売られて日経平均が弱くなる場合があります。TOPIXとの強弱も重要です。

前場:原油高をどう織り込むか

前日の売りを受けて、エネルギー関連や金利上昇の恩恵を受けやすい金融株へ資金が向かうかが焦点です。反対に、原油高が企業収益や消費に与える影響を警戒する売りが広がるなら、指数の戻りは限られます。

後場:持ち高調整か、買い戻しか

後場は、前場の反発が買い戻しにとどまるのか、幅広い銘柄へ広がるのかを見ます。東証プライムの騰落数が改善しないまま日経平均だけが戻るなら、地合いの回復と判断するには早いでしょう。

次に確認したい3点

  • 日経平均が6万7,000円台を維持できるか、前日安値へ接近するか
  • 原油と米10年債利回りが上昇を続けるか
  • 今夜の米CPIを前に、半導体株・輸出株・内需株のどこへ資金が向かうか

13日の急落後だけに、寄り付きの方向だけで当日の強弱を決めにくい局面です。東京時間では原油、長期金利、アジア株の安定度を追い、夜には米CPIが金利と為替の分岐点になります。

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