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日経平均先物が1,260円安、7月28日の日本株は「全面安か選別か」を見極める朝

東京市場の寄り付き前に先物と海外指標を確認する市場イメージ。

日経平均先物が1,260円安、7月28日の日本株は「全面安か選別か」を見極める朝

7月28日の日本株市場で最初に確認したいのは、日経225先物の急落が現物市場全体へ波及するかです。大阪取引所の夜間取引では9月限が6万3,910円で終了し、前日清算値を1,260円下回りました。

前日の東京市場は幅広く上昇しましたが、米国市場では半導体株が弱く、ナスダック総合指数が下落しています。寄り付きは売りが先行しやすく、その後はTOPIXや東証グロース市場250指数まで下げが広がるかが地合いを判断する軸になります。

  • 日経225先物:6万3,910円、前日清算値比1,260円安(夜間取引終値)
  • 前日の日本株:日経平均、TOPIX、グロース250がそろって上昇
  • 前夜の米国株:ダウは上昇、S&P500はほぼ横ばい、ナスダックは下落
  • 7月28日の焦点:寄り付き後の下げ幅、半導体株、TOPIXの底堅さ、原油と為替

※市場データは原則として2026年7月28日午前8時までに確認できた公表値です。寄り付き前の価格は変動します。

目次

前営業日の日本株は幅広く反発

7月27日の東京市場では、中東情勢を巡る緊張の後退と原油安が買い戻しを促しました。日経平均だけでなくTOPIXとグロース250も上昇し、東証プライムでは値上がり銘柄が全体の大半を占めています。

  • 日経平均株価:6万4,931.19円(前日比320.04円高、0.50%高)
  • TOPIX:4,066.07(54.76ポイント高、1.37%高)
  • 東証グロース市場250指数:694.92(8.80ポイント高)
  • 東証プライム売買代金:概算9兆3,556億円
  • 東証プライム騰落数:値上がり1,397、値下がり139

重要なのは、TOPIXの上昇率が日経平均を上回ったことです。値がさ株だけに頼った上昇ではなく、原油高への警戒後退を受けて買いが広がった一日でした。

ただし、この強い騰落状況は7月28日の寄り付きで試されます。先物が示す水準どおりなら、前日の上昇分を失うだけでは済みません。値下がり銘柄数が急増するのか、内需株や金融株などに資金が残るのかを分けて見る必要があります。

米国市場はダウ高、ナスダック安

前夜の米国株は一方向には動きませんでした。原油価格の下落が景気や物価への警戒を和らげた一方、半導体株の弱さがナスダックの重荷になりました。

  • ダウ工業株30種平均:5万2,210.08ドル(262.83ドル高)
  • S&P500種株価指数:0.02%高の7,413近辺
  • ナスダック総合指数:2万4,932.08(43.74ポイント安、0.18%安)
  • 米10年国債利回り:4.65%(前週末の4.69%から低下)

米長期金利の低下は株式の割引率という面では支えになります。しかし、東京市場にとってはナスダックと半導体株の弱さが無視できません。日経平均は半導体関連の値がさ株から受ける影響が大きく、米国市場の指数以上に下押し圧力が強まる可能性があります。

一方、原油安は航空、陸運、化学など燃料・原材料コストの影響を受ける業種には追い風です。指数が下落しても、業種間では明暗が分かれやすい外部環境といえます。

先物・為替・金利・原油から読む寄り付き

寄り付き前の材料では、先物の下落が突出しています。為替や原油は前週の緊張をやや和らげる方向ですが、それだけでは先物安を相殺できていません。

日経平均先物

大阪取引所の日経225先物9月限は、夜間取引を6万3,910円、前日清算値比1,260円安で終えました。現物の日経平均終値6万4,931.19円も1,000円以上下回る水準です。

寄り付きでは、次の二つを切り分けて確認します。

  • 先物主導の売りが半導体など値がさ株に集中するのか
  • TOPIX採用銘柄や中小型株にも全面的に波及するのか

前者なら日経平均の下落率が目立つ「指数偏重」の下げ、後者なら市場心理そのものが悪化した全面安です。

為替

ドル/円は7月28日午前0時30分時点で1ドル=163円68~69銭でした。円相場は輸出企業の採算面では引き続き支えになり得る水準ですが、円安だけを材料に輸出株が買われるとは限りません。

寄り付き後に円高方向へ動けば、自動車や電機などの戻りを抑える要因になります。反対に163円台を維持し、先物が下げ渋れば、輸出株の一部には買い戻しが入りやすくなります。

長期金利と原油

7月27日の米10年国債利回りは4.65%へ低下しました。金利低下は高PERの成長株にプラスですが、実際の米国市場では半導体株の売りを止められませんでした。東京市場でも、金利だけを根拠にグロース株の反発を見込むのは早計です。

WTI原油は7月27日に81ドル台まで下落しました。中東情勢への警戒が再び強まらない限り、原油安は日本企業のコスト負担と輸入物価への懸念を和らげます。ただし、情勢に関する報道一つで価格が振れやすい状態は続きます。

7月28日の注目イベント

この日は、取引時間中よりもその後の金融政策イベントを意識した持ち高調整が出やすい日です。

FOMCが開幕

米連邦公開市場委員会(FOMC)は7月28~29日に開催されます。結果公表は東京市場の7月29日取引終了後となるため、7月28日に結論が判明するわけではありません。

それでも市場は、政策金利だけでなく、声明が原油高やインフレ、景気をどう評価するかを先回りして織り込みます。米金利が再上昇すれば、半導体やグロース株への圧力が強まりやすくなります。

日銀会合も目前

日銀金融政策決定会合は7月30~31日に予定されています。国内長期金利と円相場は、会合を前にした観測報道やポジション調整で振れやすくなります。

7月28日午後2時には、日銀が「消費者物価のコア指標」を公表する予定です。取引時間中の発表となるため、物価の基調に対する評価が変われば、円相場、銀行株、不動産株などに反応が出る可能性があります。

国内企業の決算

国内では日本取引所グループなどの決算発表が予定されています。個別企業の内容に加え、今週後半に増える決算を前に投資家がリスクをどこまで取るかも重要です。

ここがポイント: 7月28日は政策決定そのものより、FOMCと日銀会合を前にした持ち高調整が相場を動かしやすい日です。先物安が一巡した後も、積極的な押し目買いが続くかを確認する必要があります。

強気材料と弱気材料

強気材料

  • 原油価格の下落により、企業コストとインフレへの警戒が後退している
  • 米10年国債利回りが4.65%へ低下した
  • 前日の東証プライムは1,397銘柄が上昇し、地合いに広がりがあった
  • ドル/円が163円台にあり、輸出企業の採算を下支えしやすい

弱気材料

  • 日経225先物が夜間取引で1,260円下落した
  • 米ナスダックと半導体株が弱く、日経平均の値がさ株に売りが波及しやすい
  • FOMCと日銀会合を前に、新規の買いを見送る投資家が増えやすい
  • 中東情勢と原油価格は報道によって再び急変する可能性がある

基本シナリオは売り先行、その後は下げの広がりを確認する展開です。先物の下落幅が縮小し、TOPIXが日経平均より底堅く推移すれば、前日の幅広い買いが完全には崩れていないと判断できます。

反対に、日経平均だけでなくTOPIXとグロース250も安値を切り下げ、値下がり銘柄が全面的に増える場合は、押し目買いを急がず外部環境の落ち着きを待つ局面になります。

寄り付き・前場・後場で見るポイント

寄り付き:先物との差と半導体株

午前9時直後は、日経平均が先物終値の6万3,910円にどの程度近づくかを確認します。同時に、指数寄与度の高い半導体関連株が下げを主導しているのか、売りが全業種へ広がっているのかを見ます。

寄り付き直後の値幅が大きい場合、最初の価格だけで方向を決めつけないことも重要です。

前場:TOPIXと騰落数

午前10時以降は、TOPIXの相対的な強さと東証プライムの騰落数が焦点です。

  • TOPIXが日経平均より小幅な下落にとどまる
  • 値下がり銘柄数の増加が止まる
  • 売買代金を伴って先物が戻る

この三つが確認できれば、値がさ株中心の調整にとどまる可能性が高まります。銀行、内需、原油安の恩恵を受ける業種へ資金が移るかも確認したいところです。

後場:午後2時の日銀資料と持ち高調整

後場は午後2時公表予定の日銀「消費者物価のコア指標」が材料になります。円相場と国内金利が動けば、輸出株、銀行株、不動産株の反応に差が出ます。

大引けにかけてはFOMCを前にした持ち高調整も想定されます。前場に戻しても、売買代金が伴わなければ上値を追う動きは続きにくくなります。

きょうの相場で確認したい3点

7月28日は、日経平均の下落幅だけでは市場全体の状態を判断できません。次の順番で確認すると、先物主導の調整か、地合いの悪化かを切り分けやすくなります。

  1. 日経平均が6万3,910円近辺で下げ止まるか
  2. TOPIXと東証プライム騰落数が前日の幅広い上昇をどこまで維持できるか
  3. 午後2時前後に円、国内金利、銀行株・輸出株がどう反応するか

先物安から始まっても、TOPIXが底堅く、原油安の恩恵を受ける業種へ資金が移れば全面安は回避できます。逆に三指数がそろって安値を切り下げるなら、次の確認点はFOMCを控えた米金利と半導体株です。

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