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日経平均は朝安から切り返す、円相場と半導体株が揺らした8月4日の日本株

急落後に切り返した日本株市場を表す株価チャートと東京の街並み。

日経平均は朝安から切り返す、円相場と半導体株が揺らした8月4日の日本株

8月4日の東京株式市場は、日経平均株価が午前に大きく下げた後、前日比208円05銭高の6万3,962円95銭まで切り返して取引を終えた。TOPIXも1.75ポイント高の3,961.78と小幅続伸した。

米国株高は支えになったものの、円相場の不安定さと半導体株の値動きが上値を抑えた。8月5日は、ドル円が再び円安方向へ進むか、米国市場でハイテク株高が続くかを確認したい。

  • 日経平均:6万3,962円95銭、前日比208円05銭高
  • TOPIX:3,961.78、前日比1.75ポイント高
  • 日経平均は一時6万2,864円43銭まで下落した後、プラス圏へ回復
  • 次回の焦点はドル円、米長期金利、原油、半導体株の持続力

※指数は8月4日15時30分時点。東証グロース市場250指数、東証プライム市場の売買代金・騰落数は、16時時点で当日確定値を確認できる参照先の更新がそろわなかったため、数値の掲載を見送った。

目次

主要指数:日経平均は値幅1,300円超の荒い展開

日経平均は6万3,995円28銭で始まり、寄り付き直後に6万4,240円50銭まで上昇した。しかし、その後は売りが強まり、10時26分には6万2,864円43銭まで下落した。

安値から終値までの戻りは約1,100円に達する。終値だけを見れば小幅高だが、場中は方向感が定まらない一日だった。

  • 日経平均:6万3,962円95銭(前日比208円05銭高、0.33%高)
  • TOPIX:3,961.78(同1.75ポイント高、0.04%高)
  • 日経平均の日中高値:6万4,240円50銭
  • 日経平均の日中安値:6万2,864円43銭

日経平均の上昇率がTOPIXを上回った一方、両指数とも上げ幅は限られた。指数寄与度の高い大型株が相場を支えても、市場全体が一方向に買われたわけではないと読める。

半導体株と円相場が一日の振幅を拡大

この日の東京市場には、前日の米国株高という追い風があった。米国ではダウ工業株30種平均が1.3%高、ナスダック総合指数が2.1%高となり、ハイテク株を中心に買いが広がった。

一方、東京市場では半導体関連株の値動きが安定せず、指数も上下に振れた。AI投資の成長期待は残っているが、急速に上昇してきた銘柄には利益確定売りも出やすい。半導体株が上がるだけでなく、上昇銘柄が他業種へ広がるかが地合いを判断する材料になる。

円安は輸出株の支え、介入警戒は相場の不安定要因

ドル円は日中、1ドル=157円台で推移した。7月末の日米協調による円買い介入を受け、160円台から円高方向へ動いた後も、為替市場では当局の次の行動が意識されている。

円安は自動車や機械など輸出企業の円換算利益を押し上げやすい。ただし、急な円高は輸出株の業績期待を後退させる。為替介入への警戒が続く間は、ドル円の小さな変化でも株価が大きく反応しやすい。

ここがポイント: 8月4日は小幅高で終えたが、日経平均が安値から約1,100円戻した値動きの大きさを無視できない。次回も終値の方向だけでなく、円相場と半導体株が場中の振幅を広げるかを確認したい。

海外環境:米株高と原油反発の綱引き

前日の米国株高は、日本株の下値を支える材料だった。S&P500種株価指数は1.5%上昇し、最高値に近い水準まで戻した。米10年国債利回りも4.75%から4.68%へ低下し、高PERのハイテク株には追い風となった。

ただし、8月4日のアジア時間には原油が反発した。AP通信によると、米WTI原油先物は1バレル=81.18ドル、北海ブレント原油先物は84.92ドルへ上昇した。

日本株への影響は二方向に分かれる。

  • 米長期金利の低下と米ハイテク株高は、国内の半導体・AI関連株を支えやすい
  • 原油高は資源株の材料になる一方、運輸、化学、小売などのコスト増につながる
  • 円安と原油高が同時に進めば、輸入物価の上昇懸念が強まりやすい
  • 円買い介入が再び意識されると、輸出株には急な為替変動リスクが生じる

原油が80ドル台で落ち着くのか、再び上昇速度を速めるのか。日本企業のコストと国内物価の両方に関わるため、株式市場だけでなく為替・金利にも波及する材料となる。

決算と適時開示:翌日の業種別物色を左右

8月4日は三井物産や日本製鉄など、時価総額の大きい企業の決算発表予定日だった。三井物産は第1四半期決算を正午に公表する予定としていたため、内容の一部は当日の株価に反映される時間帯に出ている。

次回立会日では、決算の表面数字だけでなく、次の項目が商社、鉄鋼、資源関連へ波及するかを見たい。

  • 通期業績予想の変更有無
  • 原油、鉄鉱石、為替など前提条件の修正
  • 株主還元や自社株買いの方針
  • 米国事業を含む投資計画と収益見通し

大引け後の適時開示は、8月5日の寄り付き前までに追加される。市場全体への影響を測るには、個別企業の株価反応に加え、同業他社へ買い・売りが広がるかを確認する必要がある。

8月5日の見通し:6万4,000円台定着には広がりが必要

次回立会日の強気シナリオは、米国市場でハイテク株高が続き、ドル円が急変せず、半導体株以外にも買いが広がる展開だ。その場合、日経平均は8月4日の高値6万4,240円50銭を上回り、6万4,000円台へ定着できるかが焦点になる。

弱気シナリオは、米長期金利や原油の上昇、円の急騰、半導体株の失速が重なる場合だ。8月4日の安値6万2,864円43銭を下回ると、朝安後の切り返しが一時的だったとの見方が強まりやすい。

次回立会日に見るポイント

  • 日経平均6万4,240円付近を上抜けられるか
  • 下落時に8月4日安値の6万2,864円付近で買いが入るか
  • ドル円が157円台を維持するか、円高が急速に進むか
  • 米半導体株とナスダックの上昇が続くか
  • TOPIXや新興市場にも上昇が広がるか
  • 原油反発が資源株の追い風にとどまるか、幅広い業種のコスト懸念へ移るか

8月4日の終値はプラスだった。しかし、次回の判断でより重要なのは、日経平均が6万4,000円台を回復するだけでなく、TOPIXや新興市場を含めた上昇の広がりを伴うかだ。

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