MENU

日経平均は2,342円高、原油安と好決算で6万6,000円台回復|8月5日の日本株

上昇する日本株と原油安を表現した東京市場のイメージ。

日経平均は2,342円高、原油安と好決算で6万6,000円台回復|8月5日の日本株

8月5日の東京株式市場は大幅続伸した。日経平均株価は前日比2,342円91銭高の6万6,300円44銭となり、約2週間ぶりに6万6,000円台を回復。TOPIXも2%を超えて上昇した。

主因は、中東情勢への警戒緩和を受けた原油安と、国内企業の好決算を手掛かりにした買いだ。ただし、日経平均は1日で3.66%上昇しており、8月6日は上値追いだけでなく利益確定売りへの耐性も問われる。

  • 日経平均:6万6,300円44銭、前日比2,342円91銭高
  • TOPIX:4,046.17、同84.39ポイント高
  • 東証プライム売買代金:10兆9,236億円
  • 上昇の中心:非鉄金属、情報・通信、ガラス・土石製品
  • 8月6日の焦点:原油、米国株、円相場、決算発表後の個別反応

※市場データは2026年8月5日15時30分の大引け時点。為替は同日15時ごろの確認値。

目次

主要指数はそろって上昇、売買代金は10兆円超

大型株だけに限らない買いが入った。TOPIXが2.13%上昇し、東証プライム銘柄の65%が値上がりしたことからも、相場の裾野は比較的広かった。

  • 日経平均:6万6,300円44銭(前日比2,342円91銭高、3.66%高)
  • TOPIX:4,046.17(同84.39ポイント高、2.13%高)
  • 東証プライム出来高:27億8,122万株
  • 東証プライム売買代金:10兆9,236億円
  • 騰落の割合:値上がり65%、値下がり32%
  • 東証グロース市場250指数:続伸

日経平均の上昇率がTOPIXを上回ったのは、指数寄与度の大きい銘柄への買いが強かったためだ。午後2時時点の売買代金上位には、キオクシアホールディングス、ソフトバンクグループ、アドバンテスト、村田製作所、フジクラが並んだ。

一方、グロース250も上昇した。大型株中心のリスク選好にとどまらず、新興市場にも資金が残った点は地合いの強さを示す。ただし、確認時点の公開情報では同指数の確定値を照合できなかったため、数値の記載は控えた。

非鉄金属と情報・通信が上昇を主導

業種別では33業種が一方向に買われたわけではない。原油安の恩恵を受けやすい分野や、決算内容を評価された銘柄に資金が向かう一方、資源価格の下落が逆風になる業種は売られた。

上昇した業種

  • 非鉄金属
  • 情報・通信業
  • ガラス・土石製品

AI・半導体周辺では、イビデンの業績予想上方修正と株式分割が買い材料になった。個別材料ではあるものの、電子部品や半導体関連への投資家心理を改善させ、指数寄与度の高いテクノロジー株にも買いが波及した点が重要だ。

午後2時時点では、日経平均へのプラス寄与上位にアドバンテスト、ソフトバンクグループ、イビデンなどが入った。日経平均がTOPIX以上に上昇した背景がここにある。

下落した業種

  • 鉱業
  • 海運業
  • 倉庫・運輸関連業

原油安は市場全体には安心材料だが、資源価格の上昇が収益を支える企業には逆風になる。海運や倉庫・運輸関連も下落しており、全面高というより、材料に応じて資金が移動した相場だった。

原油安と海外株高が投資家心理を改善

外部環境では、中東情勢への警戒がいったん後退し、原油相場が下落したことが最大の支援材料になった。エネルギー価格の低下は、原材料費や輸送費の上昇懸念を和らげるため、幅広い国内企業にプラスとなる。

前日の海外市場では、米ダウ平均が一時1,000ドル超上昇。欧州でもドイツ、フランス、欧州株全体を示すストックス600が最高値を更新した。海外株高を受け、日本株にもリスクを取り直す買いが入りやすかった。

為替市場では、8月5日午後3時時点のドル円が1ドル=157円台後半で推移した。午後にやや円安方向へ動いたことも、輸出関連株の下支えになった。

ここがポイント: 8月5日の上昇は「原油安だけ」ではない。海外株高、円安、好決算が重なり、半導体周辺から景気敏感株まで買いが広がった。

決算相場は継続、材料の選別が進む

8月5日は決算発表が多く、業績予想や株主還元の変更が株価を大きく動かした。イビデンは業績予想の上方修正と株式分割、GSユアサは円安進行を理由とした通期業績予想の上方修正を公表した。

大引け後を含む決算・適時開示は、8月6日の寄り付きで初めて本格的に織り込まれる。確認する際は、単純な増益・減益より次の項目が重要になる。

  • 市場予想に対して上振れたか、下振れたか
  • 通期予想を据え置いた理由は何か
  • 円安や資源価格の影響を会社側がどう見積もったか
  • 配当、自社株買い、株式分割など株主還元策があるか

指数が大幅高となった翌日だけに、好決算でも事前期待が高ければ利益確定売りが出る。反対に、指数が一服しても上方修正や還元強化を示した企業には資金が残る可能性がある。

8月6日の日本株、強弱両面のシナリオ

次回立会日は8月6日午前9時に始まる。焦点は、8月5日の急騰を海外市場が追認するかどうかだ。

強気シナリオ

  • 原油価格が落ち着き、中東情勢への警戒緩和が続く
  • 米国株、とくにハイテク株が堅調に推移する
  • ドル円が急激な円高に振れず、輸出株を支える
  • 好決算銘柄への買いが周辺業種にも広がる

この場合、日経平均は6万6,000円台を維持しやすい。TOPIXも追随すれば、指数寄与度の高い一部銘柄だけではなく、市場全体の反発が続いていると判断しやすくなる。

弱気シナリオ

  • 原油が反発し、中東情勢への警戒が再燃する
  • 米国株や日経平均先物が下落する
  • ドル円が急速に円高へ振れる
  • 2,300円超の上昇を受け、寄り付き後に利益確定売りが膨らむ

特に注意したいのは、日経平均が高く始まった後に上げ幅を失う展開だ。売買代金を伴って6万6,000円を割り込む場合、8月5日の上昇が短期的な買い戻しだった可能性を意識する必要がある。

次に確認したい4項目

8月6日は指数の終値だけでなく、次の順序で地合いを確認したい。

  1. 日経平均が6万6,000円台を維持できるか
  2. TOPIXが日経平均に追随し、値上がり銘柄の広がりが続くか
  3. 非鉄金属・情報通信に続く主導業種が現れるか
  4. 原油、ドル円、米国株先物が日本株の上昇を支えるか

8月5日は明確なリスクオンだった。ただし、1日で大きく値を戻した直後でもある。8月6日に見るべきなのは上昇幅の大きさより、6万6,000円台で売りを吸収できるか、そして買いが決算銘柄以外にも続くかだ。

参照リンク

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次