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9月10日の日本株、原油高と金利上昇が重荷――11日は米PPI後の反応を確認

東京の金融街に株価の下落と原油・金利の動向を重ねたイメージ。

9月10日の日本株、原油高と金利上昇が重荷――11日は米PPI後の反応を確認

9月10日の日本株は、確認できた前場から後場寄り付きにかけて売りが優勢だった。日経平均は前引けで545円安。原油高と日米の金利上昇が重荷となる一方、後場寄り付きには下げ幅を416円まで縮めた。株探の後場寄り付き概況

翌11日の焦点は、10日夜の米生産者物価指数(PPI)を受けて米長期金利が落ち着くか、そして銀行株などに向かった買いがほかの業種にも広がるかだ。

本稿で確認できた9月10日の国内市況は後場寄り付きまで。15時30分の確定終値と全日集計は未確認のため、以下の数値は大引けの結果ではない。 対象の立会日は9月10日、次回は9月11日で、いずれも現物株の取引時間は9時~15時30分。

  • 前引けは日経平均、TOPIX、東証グロース市場250指数がそろって下落。
  • プライム市場の値下がり銘柄数は、前場時点で値上がりの約1.8倍。
  • 後場寄り付きには銀行株などが上昇し、全面安ではない。
  • 米PPIは10日夜、米消費者物価指数(CPI)は11日の東京市場終了後に発表予定。
目次

主要指数と売買動向――前場は幅広く売り優勢

日経平均だけでなく、小型成長株にも売りが及んだ。

以下は9月10日11時30分の前引け値。前日比は9月9日終値との比較となる。

  • 日経平均:64,597.46円、545.32円安(約0.84%安)。
  • TOPIX:4,032.89、13.75ポイント安(約0.34%安)。
  • 東証グロース市場250指数:776.85、6.91ポイント安(約0.88%安)。

指数値はトレーダーズ・ウェブの前場データによる。

東証プライム市場の前場集計は、売買代金が概算3兆9,989億円、売買高が概算9億5,150万株。値上がり535銘柄に対し、値下がり959銘柄、変わらず58銘柄だった。みんかぶの前引け概況

この分布からは、指数への影響が大きい一部銘柄だけの下落ではなく、市場全体で売りが広がっていたと読める。一方、TOPIXの下落率は日経平均より小さい。大型株の中でも値動きに差があった。

後場寄り付きの日経平均は64,726.08円、TOPIXは4,038.57まで下げ幅を縮小した。ただし、この戻りが引けまで続いたかは確認できていない。株探

主力株に売り、銀行株には買い

確認できた後場寄り付きの銘柄動向には、はっきりした濃淡がある。

  • 弱かった銘柄群: フジクラ、任天堂など。
  • 上昇していた銘柄群: 三菱UFJ、三井住友、みずほ、りそなHDなどの銀行株。
  • そのほかの上昇銘柄: アドバンテスト、リクルートHD、パナソニックHDなど。

出所は株探の12時54分配信記事。業種別指数の大引け順位を示したものではない。

銀行株が上昇する一方で、指数全体は下落していた。市場を見るうえでは、銀行の強さだけで地合い改善と判断せず、買いがほかの業種へ広がっているかを確認したい。アドバンテストも上昇しており、半導体関連を一括して弱いと捉えるのも適切ではない。

外部環境――原油高と米金利上昇が同時に重なる

東京市場に先立つ9日の米国市場では、株安と長期金利上昇が進んだ。

  • ダウ平均:52,380.66ドル、前日比405.41ドル安。
  • ナスダック総合指数:26,253.34、同168.07ポイント安。
  • 米10年債利回り:9日終値で4.84%、前日から0.05ポイント上昇。
  • WTI原油先物10月限:同96.05ドル、3.02ドル高。

OANDAの9日NY市場概況は、中東情勢の緊迫化に加え、米財務省の国債買い入れ額公表後に長期金利が上昇したことを株式市場の重荷として挙げている。

原油高は企業の燃料費や輸送費を押し上げる要因となり、金利上昇は株価評価にも圧力をかける。東京市場でも前場には国内金利の強含みが報じられた。ただし、日本の10年国債利回りの大引け時点の数値は未確認だ。みんかぶ

為替と先物も、時刻をそろえて見る必要がある。10日の昼休みにはドル円が153.40~153.50円、日経225先物が64,550~64,770円で推移した。これは昼の値であり、現物市場終了後の先物や夜間取引の水準ではない。株探

大引け後の材料――米PPIとCPIは東京市場への影響時点が違う

次回の東京市場に向けて、まず確認したいのは10日夜の米物価統計だ。

米労働統計局の公表予定では、8月分のPPIは9月10日21時30分(日本時間)、8月分のCPIは9月11日21時30分(同)に発表される。米労働統計局の公表カレンダー

PPIの結果と、その後の米株・米金利の反応は11日の東京市場が始まる前に分かる。一方、CPIの発表は11日の東京市場終了後だ。11日の立会中に見えるのは、CPIの結果への反応ではなく、発表を控えた持ち高調整となる。

9月10日15時30分以降の国内決算・適時開示については、本稿では個別の発表内容を確認できていない。そのため、引け後の企業材料が翌日の指数を押し上げる、あるいは押し下げるという評価は置かない。

11日の注目点――金利の落ち着きと買いの広がり

次回の地合いを見極めるには、指数の反発幅と銘柄の広がりを併せて確認したい。

戻りを支える条件

米PPIを受けても米長期金利が上昇せず、原油高が一服するなら、日本株への売り圧力が和らぐ余地がある。その場合は、銀行株以外にも買いが入り、TOPIXとグロース250がそろって改善するかが見どころになる。

下押しが続く条件

PPI発表後に米金利が一段と上がり、原油高も続くなら、主力株の戻りは抑えられやすい。日経平均だけが持ち直しても、プライム市場の値下がり銘柄が多いままなら、買いの広がりは乏しい。

11日の寄り付き前から前場にかけては、次の順に確認したい。

  1. 10日夜のPPIと米10年債利回り: 統計発表後に金利上昇が加速したか、落ち着いたか。
  2. 原油・ドル円・日経平均先物: 夜間の変化が東京市場にどう引き継がれるか。
  3. TOPIXと騰落銘柄数: 銀行株以外へ買いが広がり、値下がり優勢が縮まるか。

11日夜にはCPIが残る。朝方に反発した場合も、前場の買いが続くか、重要統計を前に上値が重くなるかを分けて見ておきたい。

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