日経平均は半導体安で反落、TOPIXは小幅高 8月6日の日本株と7日の焦点
8月6日の東京市場では、米半導体株安を受けて日経平均が反落しました。一方、TOPIXは小幅高で終了。指数寄与度の大きいAI・半導体株が日経平均を押し下げたものの、相場全体が一方向に崩れたわけではありません。
8月7日は、6日大引け後の決算を受けた個別株の反応に加え、半導体株の下げ止まりと円相場を確認する一日になります。
- 日経平均:15時21分時点で6万5,629円66銭、前日比670円78銭安
- TOPIX:4,055.85、前日比9.68ポイント高
- 東証グロース市場250指数に連動するETF:前日比0.80%安
- 次回の焦点:半導体株、ソフトバンクグループ決算、ドル円、決算発表ピーク
※市場データは2026年8月6日16時時点で確認。日経平均は参照先に表示された15時21分時点の値です。
主要指数はまちまち、日経平均の弱さが目立つ
大型半導体株の下落が日経平均を押し下げる一方、時価総額加重型のTOPIXはプラスを維持しました。指数ごとの温度差が大きい一日です。
- 日経平均:6万5,629円66銭、前日比670円78銭安(15時21分時点)
- TOPIX:4,055.85、前日比9.68ポイント高(15時30分)
- 東証グロース市場250指数の参考値:連動ETFは571.7円、前日比4.6円安(0.80%安)
日経平均は一時6万4,942円07銭まで下落しました。前日終値は6万6,300円44銭であり、日中には1,300円を超える下げとなった計算です。
これに対してTOPIXは0.24%高。日経平均だけを見ると全面安に映りますが、TOPIXの上昇は、売りが一部の値がさ株に集中していたことを示します。
東証グロース市場250指数については、確認時点で指数そのものの終値を取得できなかったため、連動ETFを参考値としました。新興株側は大型株全体とは異なり、やや弱い動きでした。
半導体株が指数を押し下げ、物色は他業種へ分散
主因は明確です。前日の米国市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が下落し、東京市場でもAI・半導体関連株に売りが波及しました。
日経平均は値がさ株の影響を強く受けた
キオクシアホールディングスやイビデンなどが下落し、指数寄与度の大きい半導体関連株が日経平均の重荷になりました。前場の日経平均は1,033円77銭安の6万5,266円67銭で終了しています。
ただし、前場時点の東証プライム市場では値上がり979銘柄に対し、値下がりは517銘柄でした。値上がり銘柄は全体の62%を占めています。
業種別でも33業種中25業種が上昇し、輸送用機器、ゴム製品、サービス業などに買いが入りました。下落したのは非鉄金属、ガラス・土石製品、電気機器など8業種です。
ここがポイント: 日経平均の大幅安とTOPIXの小幅高が同時に起きました。指数の下げ幅だけで地合いを判断せず、値上がり銘柄の広がりと半導体以外への資金移動を見る必要があります。
売買代金と騰落数は前場段階でも高水準
前場の東証プライム市場の売買代金は概算4兆7,162億円でした。決算発表期に入り、半導体株から他業種へ資金を移す動きも重なったため、短時間でも大きな商いとなっています。
大引け後の確定値とは区別する必要がありますが、前場の段階で売買が活発だったことは、単純な買い手不在による下落ではなかったことを示します。
米半導体株安が逆風、円相場は157円台
外部環境では、米国の半導体株と為替が重要な材料になりました。
前日の米国市場でSOX指数が下落したため、東京市場では朝からAI・半導体関連株に売りが先行。一方、原油価格と米10年債利回りの低下は、半導体以外の銘柄を支える材料になりました。
ドル円は8月6日15時54分ごろに1ドル=157円82銭前後でした。円安水準は輸出企業の採算面で支えになりますが、この日は半導体株安の影響を打ち消すまでには至っていません。
7日に向けては、次の組み合わせを確認したいところです。
- 米半導体株が続落するか、下げ止まるか
- ドル円が157円台を維持するか
- 米長期金利の低下が内需・バリュー株を支えるか
- 原油価格の落ち着きが輸送用機器やサービス業に追い風となるか
大引け後の決算は7日の寄り付きに反映
6日大引け後の材料では、ソフトバンクグループの決算が市場全体への影響という点で重要です。同社は日経平均への寄与度が大きく、決算内容や説明会で示されるAI投資の方針によっては、7日の指数を大きく動かす可能性があります。
また、国内企業の決算発表は8月7日にピークを迎える見通しです。半導体製造装置・部材に加え、金融、自動車、通信など幅広い業種の決算が、市場心理と業種間の資金移動を左右します。
見るべきなのは利益の増減だけではありません。
- 通期業績予想の上方・下方修正
- 為替前提と円安による利益押し上げ効果
- AI・データセンター関連需要の見通し
- 自社株買いや増配などの株主還元
- 受注残、設備投資、利益率の変化
好決算でも事前に期待が高まっていた銘柄は売られることがあります。反対に、業績予想を据え置いても、慎重な前提や改善の兆しが評価される場合があります。決算発表後の時間外取引だけでなく、7日の寄り付き後に売買が一巡した際の反応まで確認する必要があります。
8月7日の日本株、強弱両面のシナリオ
7日は、日経平均の反発だけでなく、TOPIXとの方向差が縮まるかが焦点です。
強気シナリオ
米半導体株が落ち着き、ソフトバンクグループなど指数寄与度の大きい銘柄の決算が好感されれば、日経平均には自律反発が入りやすくなります。
さらにドル円が157円台を維持すれば、自動車など輸出関連株への買いが続き、TOPIXも底堅さを保つ可能性があります。この場合は、6日に売られた半導体株へ資金が戻るか、単なる買い戻しで終わるかが分岐点です。
弱気シナリオ
米ハイテク株安が続く場合、東京市場でも半導体株への売りが継続し、日経平均は6日の安値6万4,942円付近を再び試す可能性があります。
加えて、決算発表後の値下がり銘柄が増え、6日に堅調だった輸送用機器やサービス業まで売られると、TOPIXにも下押し圧力が広がります。円高が進む場合は、輸出関連株の支えも弱まります。
7日に確認したい4点
- 日経平均6万5,000円近辺で買いが入るか
- 半導体株の下落が他業種へ波及するか
- ソフトバンクグループ決算後の反応が指数を支えるか
- 値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を上回る状態を保てるか
8月6日は「日経平均安、TOPIX高」という指数間のずれが鮮明でした。7日に半導体株が反発して日経平均が追いつくのか、それとも売りが市場全体へ広がってTOPIXも下向くのか。寄り付き直後の指数だけでなく、前場後半の騰落数と業種別の広がりが、地合いを判断する具体的な手掛かりになります。
