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7月15日の日本株、先物高と米金利低下が追い風に――原油高と中国指標が前場の分岐点

夜明け前の東京と市場チャートを映す取引デスク。

7月15日の日本株、先物高と米金利低下が追い風に――原油高と中国指標が前場の分岐点

7月15日8時時点で見ると、東京市場は買い先行を試しやすい外部環境です。シカゴ日経平均先物は6万8150円と大阪取引所の日中終値を350円上回り、前日の現物終値6万7743円50銭よりも高い水準にあります。

ただし、原油高は輸入コストとインフレ再燃への警戒を残します。寄り付き後は先物高をそのまま維持できるかに加え、8時50分の国内機械受注、11時の中国GDP・鉱工業生産・小売売上高が相場の方向を左右しそうです。

  • 前営業日の日本株:日経平均は500円77銭高、TOPIXは0.79%高。値上がり銘柄が広がった
  • 海外要因:米国株はS&P500とナスダックが上昇し、米長期金利は低下
  • 寄り付きの目安:CME日経平均先物は6万8150円。前日終値を上回る
  • 最大の注意点:WTI原油先物は79.75ドルへ上昇。中国指標と原油の反応を前場で確認したい
目次

7月14日の日本株は朝安から切り返し、幅広く上昇

前営業日の7月14日、日経平均株価は前日比500円77銭(0.74%)高の6万7743円50銭で取引を終えました。TOPIXは31.49ポイント(0.79%)高の4038.98、東証グロース市場250指数は4.70ポイント高の721.57でした。

東証プライムでは値上がり1185銘柄に対し値下がりは327銘柄、出来高は概算24億22万株でした。日経平均だけでなくTOPIXも上昇しており、前日の買いは一部の大型株に限られず、主力株を中心に市場の裾野へ広がったことが読み取れます。

一方で、朝方は弱含む場面もありました。7月15日は、前日の切り返しで戻した水準を維持できるかが最初の焦点です。

米国株高と金利低下が支え、原油高は重荷にもなる

米国時間14日の株式市場では、S&P500種株価指数が0.4%高の7543.59、ナスダック総合指数が0.9%高の2万6107.01となりました。ダウ工業株30種平均は小幅高でした。

米消費者物価指数を受けて米国債利回りが低下し、半導体・AI関連株の戻りにつながったことが日本株にも支援材料になります。4時台の市場情報では、米10年債利回りは4.577%と前日比0.046ポイント低下しました。

ただし、同じ時間帯にWTI原油先物は1バレル79.75ドルと前日比2.06%上昇しています。原油高は資源・エネルギー関連には追い風となり得る一方、輸送、化学、空運など燃料・原材料コストの影響を受けやすい業種には逆風です。物価の再加速を意識させれば、低下した米金利が再び上向くリスクもあります。

ここがポイント: 米株高と米金利低下は日本の大型グロース株を支えやすい一方、原油高が続くなら「株高・金利低下」の組み合わせが長続きするかは別問題です。

寄り付き前の外部環境:先物は高いが、為替と原油を同時に見る

シカゴ日経平均先物は6万8150円で、大阪取引所の日中終値比350円高でした。先物の水準だけを見れば、現物市場は前日終値を上回って始まる可能性があります。

為替は、米CPI後にドル円が一時161円台までドル安・円高方向へ動いたと伝えられています。輸出企業の採算期待に直結するため、寄り付き前から前場にかけてドル円が円高方向を強めるか、落ち着きを取り戻すかを確認したいところです。

セクターを見る順番

  • 半導体・大型グロース:米ナスダック高、米金利低下を受けた買いが続くか
  • 輸出関連:先物高に加え、ドル円が急な円高に振れないか
  • 資源・エネルギー:原油高の恩恵を受けやすい一方、地政学リスクのニュースに敏感
  • 空運・陸運・化学など:原油高によるコスト上昇が売り材料として意識されるか

8時50分から11時まで:国内機械受注と中国指標が前場の材料

寄り付き直前の8時50分には、5月の機械受注が公表予定です。市場予想は前月比マイナス4.5%、前年同月比プラス12.5%です。設備投資の先行きを測る指標だけに、予想との差が大きければ機械、電機、FA関連などに反応が出る可能性があります。

続いて10時30分に中国の70都市新築住宅価格、11時に4〜6月期GDP、6月の鉱工業生産・小売売上高、固定資産投資が公表されます。中国の需要動向は日本の素材、機械、建設機械、工作機械、部材関連の見方に影響しやすく、前場後半の重要な変動要因です。

後場以降に意識される予定

  • 13時30分:5月第3次産業活動指数
  • 16時15分:6月訪日外客数
  • 21時30分:米国6月生産者物価指数(PPI)、7月ニューヨーク連銀製造業景気指数
  • 23時00分:ウォーシュFRB議長の米上院銀行委員会での証言
  • 23時30分:米週間石油在庫統計

米PPIは、前日に低下した米金利が維持されるかを占う材料です。日本時間の取引終了後の予定ですが、夜間の日経平均先物や翌日の東京市場に影響するため、原油価格とあわせて確認が必要です。

当日の想定シナリオ:先物高を広げられるか、それとも材料待ちか

強気の条件は、先物高を背景に半導体・大型株へ買いが入り、機械受注と中国指標が大きく悪化せず、ドル円が急速な円高を避けることです。この場合、前日高値圏での値固めから上値を試す流れが意識されます。

慎重に見る条件は、原油高が一段と進む、あるいは中国指標が需要減速を強く示す場合です。先物高で始まっても、輸入コスト上昇や外需不安が意識されれば、利益確定売りが出やすくなります。

寄り付き・前場・後場で確認したいこと

寄り付き

CME先物に沿って日経平均が前日終値を上回って始まるか、TOPIXも同時に強いかを確認します。日経平均だけが上がり、TOPIXが鈍い場合は大型株への買いに偏っている可能性があります。

前場

8時50分の機械受注と11時の中国指標後、機械・素材・半導体関連へ買いが広がるかを見ます。原油高を受けた業種間の強弱も重要です。

後場

国内の第3次産業活動指数を通過した後、前場の上昇を保てるかが焦点です。先物とドル円が弱含む場合は、朝方に上昇した銘柄でも戻り売りが出やすくなります。

7月15日の東京市場は、米株高と先物高が好スタートの材料です。まずは日経平均6万7743円50銭を上回る水準を維持できるか、次に中国指標後に外需関連へ買いが広がるかを追いたい一日です。原油が80ドル近辺で高止まりするなら、夜の米PPIと米金利の反応が次の立会日に向けた重要な確認点になります。

※本記事は市場情報の整理を目的としたもので、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。

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