5月26日の日本株は小反落、65,000円台維持も半導体に利益確定売り
2026年5月26日の日本株市場は、前日までの急伸を受けた利益確定売りが先行し、日経平均は4営業日ぶりに反落した。ただし、朝方に一時500円超下げた後は押し目買いも入り、終盤は65,000円台を維持した。
この日の核心は、指数は小幅安にとどまったが、前日まで相場を押し上げた半導体・電線関連に売りが出たことだ。次回5月27日の立会日は、米国市場の休場明けの反応と、米経済指標を受けた金利・為替の動きが焦点になる。
- 日経平均は65,053.08円、前日比105.11円安
- TOPIXは3,941.52、前日比1.05ポイント安
- 東証グロース市場250指数は842.28、前日比1.11ポイント安
- 上位業種は情報・通信、建設、不動産。下位は医薬品、非鉄金属、卸売
- 米国市場は5月25日がメモリアルデーで休場。26日夜の米指標を待つ展開
主要指数は小幅安、下げ渋りで65,000円台を維持
トレーダーズ・ウェブの15時29分時点データでは、主要3指数はいずれも小幅安だった。前日までの上昇が大きかった分、上値追いよりも利益確定が出やすい地合いだった。
- 日経平均: 65,053.08円、前日比105.11円安、0.16%安
- TOPIX: 3,941.52、前日比1.05ポイント安、0.03%安
- 東証グロース市場250指数: 842.28、前日比1.11ポイント安、0.13%安
日経平均は始値65,247.24円、高値65,317.69円、安値64,605.69円。朝方は買い先行で始まったものの、前日までの3営業日で大きく上げた半導体関連に売りが出て、早い時間に安値を付けた。
前場段階では、東証プライム市場の出来高が11億7608万株、売買代金が5兆5283億円。値上がり779銘柄、値下がり741銘柄と、指数ほど一方向には傾いていなかった。大引けにかけても、全面安というより「主力の一角に利益確定、出遅れや内需の一部に買い」という色合いが残った。
セクターは情報・通信が強く、半導体と非鉄に重さ
業種別では、強弱がはっきり分かれた。上位には情報・通信、建設、不動産が入り、下位には医薬品、非鉄金属、卸売が並んだ。
買われた業種
- 情報・通信業: +3.88%
- 建設業: +2.44%
- 不動産業: +1.21%
情報・通信の上昇は、日経平均の下げを和らげる支えになった。建設や不動産の上昇も、半導体だけに偏っていた前日までの物色から、内需・出遅れ方向へ資金が一部移ったことを示している。
売られた業種
- 医薬品: -1.81%
- 非鉄金属: -1.42%
- 卸売業: -1.07%
非鉄金属や電線株の弱さは、前日まで買われたテーマの反動として見ておきたい。個別では、アドバンテスト、東京エレクトロン、キオクシアHD、フジクラ、ディスコなど、半導体・AI関連や電線関連の一角に売りが出た。一方で、ソフトバンクグループや建設株の一部は堅調で、指数全体の下げ幅を抑えた。
外部環境は米国休場明け待ち、為替は158円台後半
5月25日の米国株市場はメモリアルデーで休場だった。そのため、26日の東京市場は米国株の新しい手掛かりを欠き、前日までの日本株急伸に対する調整が出やすかった。
為替はトレーダーズ・ウェブの11時33分時点で、ドル円が158.94円近辺。円安水準は輸出関連や海外売上比率の高い企業にとって支えになりやすいが、急ピッチな株高の直後では、それだけで上値を追う材料にはなりにくい。
日本の10年国債利回りは同じく11時33分時点で2.71%。金利が高止まりする局面では、不動産やグロース株の評価には重しになりやすい。ただ、この日は不動産業が上昇しており、金利だけで相場を説明できる地合いではなかった。
ここがポイント: 26日の下げは、外部環境の悪化というより、前日までの急伸銘柄に出た利益確定が中心だった。次の焦点は、米国休場明けの半導体株と米金利の反応に移る。
大引け後の材料は限定的、決算予定は小規模
26日の国内決算予定は、ダイドーグループホールディングスとタカショーが中心だった。大型主力株の決算集中日ではないため、大引け後の個別決算だけで27日の市場全体を大きく動かす可能性は限られる。
ただし、薄い決算日でも次のような点は確認しておきたい。
- 小売・食品関連で価格転嫁や採算改善が続いているか
- 住宅・外構関連で国内需要に鈍化が出ていないか
- 決算銘柄の反応が、スタンダード市場や内需株の物色に波及するか
市場全体への影響は、個別決算よりも米国時間のイベントの方が大きい。26日夜には米3月住宅価格指数、米3月ケース・シラー住宅価格指数、米5月消費者信頼感指数、米2年国債入札が予定されている。米金利が再び上振れれば、27日の東京市場ではグロース株や半導体株の上値が重くなりやすい。
5月27日の注目点は半導体の持続力と65,000円台の定着
次回5月27日の立会日は、26日の下げが一時的な利益確定で済むのか、それとも過熱感の調整が続くのかを見極める日になる。
強気材料
- 日経平均が下げても65,000円台を維持した
- TOPIXの下落率は0.03%にとどまり、広い売りにはなっていない
- 情報・通信、建設、不動産など、半導体以外にも買われる業種があった
- 円安水準が輸出関連の業績期待を支えやすい
弱気材料
- 前日までの急伸で、短期的な利益確定売りが出やすい
- 半導体、電線、非鉄など直近の主導テーマに売りが出た
- 米国休場明けのハイテク株の反応がまだ織り込まれていない
- 日本の長期金利が高水準にあり、グロース株には重しになりやすい
27日は、日経平均の65,000円台維持だけでなく、TOPIXとグロース250がそろって切り返せるかを見たい。日経平均だけが持ち直しても、値下がり銘柄が広がるなら地合いは強いとは言いにくい。
特に確認したいのは次の3点だ。
- 米国休場明けのNASDAQ、SOX指数、主要半導体株の方向
- ドル円が158円台後半から159円台で安定するか
- 東京市場で半導体から内需・建設・不動産への資金移動が続くか
5月26日の日本株は、崩れたというより、急伸後に一度スピードを落とした相場だった。27日は、65,000円台を守りながら物色の幅が広がるか、それとも主導株の調整が指数全体に波及するかが分かれ目になる。
