5月26日の日本株は高値持続力を試す朝、米休場明けと半導体物色の広がりが焦点
2026年5月26日朝の日本株は、前日に急伸した反動をこなしながら、日経平均6万5000円台を維持できるかを見る局面です。
25日の東京市場では日経平均とTOPIXがそろって最高値を更新しました。ただし、東証プライムの騰落数は値下がりが値上がりを上回っており、指数の強さほど市場全体が一枚岩だったわけではありません。
まず見るべき点は、半導体・AI関連への買いが続くか、それとも割安株や内需株へ物色が移るかです。
- 確認時点: 2026年5月26日 8時ごろ JST
- 直近立会日: 2026年5月25日
- 次の立会日: 2026年5月26日
- 米国株: 25日はメモリアルデーで休場。直近の通常取引は22日
- 当日夜の注目: 米3月住宅価格指数、米5月消費者信頼感指数
前営業日の日本株: 指数は強いが、騰落数には温度差
25日の東京市場は、指数だけを見れば強い一日でした。
トレーダーズ・ウェブの株式指数データでは、25日15時45分時点で日経平均は65,158.19円、前日比1,819.12円高、TOPIXは3,942.57ポイント、同50.11ポイント高でした。東証グロース市場250指数も843.39ポイント、同15.07ポイント高と続伸しています。
主な指標は次の通りです。
- 日経平均: 65,158.19円、+1,819.12円、+2.87%
- TOPIX: 3,942.57、+50.11、+1.29%
- 東証グロース市場250指数: 843.39、+15.07、+1.82%
- 東証プライム売買代金: 10兆536億円
- 東証プライム騰落数: 値上がり686、値下がり853、変わらず29
ロイター配信の記事によると、米国とイランの和平合意への期待、原油先物の下落、AI・半導体関連への物色が日経平均を押し上げました。日経平均は取引時間中に65,408.87円まで上げ、終値でも初めて65,000円台に乗せています。
一方で、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を上回りました。これは重要です。指数寄与度の大きい銘柄が相場を引っ張る一方、幅広い銘柄が同じ強さで買われたわけではないため、26日は上昇の広がりを確認する必要があります。
セクターでは非鉄金属と電気機器が主役
25日は非鉄金属、電気機器、空運業などが上昇しました。AI投資、半導体、データセンター関連の連想が続き、指数を押し上げやすい大型株に資金が入りました。
ただし、鉱業や小売業、倉庫・運輸関連などは下落しています。原油安はコスト面では追い風ですが、資源関連には逆風になりやすく、セクター間の明暗ははっきりしています。
前夜の海外市場と寄り付き前環境
25日の米国株式市場はメモリアルデーで休場でした。NYSEの休日カレンダーでも、2026年5月25日は休場日とされています。
そのため、26日の東京市場は「前夜の米株終値」を材料にしにくい朝です。直近の米国通常取引は22日で、AP通信によると、S&P500は7,473.47、ダウ平均は50,579.70、ナスダック総合は26,343.97で終了しました。
米休場明けの東京では、次のような短期材料が見られやすくなります。
- 米株先物の再開後の方向感
- ドル円が159円前後を維持するか
- 日本の長期金利が高止まりするか
- 原油安が続き、インフレ懸念を和らげるか
- 半導体関連の利益確定売りがどの程度出るか
為替は159円近辺、輸出株には下支え
株探の東京為替記事では、25日16時55分時点のドル円は158円90銭から159円00銭でした。円安水準が続けば、自動車、機械、電機など輸出関連には一定の支えになります。
ただ、円安は輸入コストや物価への警戒にもつながります。株式市場では輸出株にプラス、内需や消費関連にはコスト面の重しという形で、評価が分かれやすい材料です。
金利はグロース株の重しにもなる
トレーダーズ・ウェブのデータでは、日本10年国債利回りは25日15時58分時点で2.69%でした。前日比では低下していますが、水準自体は高く、グロース株のバリュエーションには注意が残ります。
ここがポイント: 26日の相場は「最高値更新の余勢」だけでなく、「金利高でも買いが広がるか」を見る日です。
なお、CMEグループはメモリアルデーの清算時刻資料で、5月25日はCME、CBOT、NYMEX、COMEXの清算値を算出・配信しないとしています。寄り付き前の先物を見る場合は、単一のCME清算値に頼らず、大阪取引所やSGX、米株先物、為替を合わせて確認したいところです。
26日の注目イベント: 日本時間14時と23時
26日は、東京時間の取引中と大引け後で材料の性格が分かれます。
みんかぶFXの経済指標カレンダーでは、26日14時に日本の3月景気動向指数確報値、23時に米5月コンファレンスボード消費者信頼感指数が予定されています。
主な予定は次の通りです。
- 14:00 日本 3月景気動向指数・確報値
- 22:00 米国 3月住宅価格指数
- 22:00 米国 3月S&Pケースシラー住宅価格指数
- 23:00 米国 5月コンファレンスボード消費者信頼感指数
- 米国 2年国債入札
日本株の取引時間中に直接効きやすいのは14時の国内指標です。ただし、市場の主な関心は、米休場明けの米金利と消費者心理に移りやすいでしょう。
夜の米指標が強ければ、米景気の底堅さとして株式には支えになります。一方で、利下げ観測の後退や米金利上昇につながれば、半導体・グロース株には重しになります。
強気材料と弱気材料を分けて見る
26日の相場は、買い材料と警戒材料が同時にあります。寄り付き直後に一方向へ決め打ちするより、前場の値持ちと後場の物色変化を確認したい日です。
強気材料
- 日経平均、TOPIXが最高値を更新し、海外投資家の関心が続きやすい
- ドル円が159円近辺にあり、輸出関連には追い風
- 原油安がインフレ懸念を和らげ、空運や一部内需株にはプラス
- AI・半導体関連への物色が指数を支えやすい
- グロース250も上昇し、新興市場にも買いが入った
弱気材料
- 前日の上昇幅が大きく、利益確定売りが出やすい
- 値下がり銘柄数が値上がりを上回り、相場の広がりは限定的
- 日本の長期金利は高水準で、グロース株には重し
- 米国市場が休場だったため、海外投資家の本格的な反応は26日夜以降にずれ込む
- 半導体関連に買いが集中すると、指数は強くても物色の偏りが残る
寄り付き、前場、後場で見るポイント
時間帯ごとに確認すべき材料を分けると、相場の見方が整理しやすくなります。
寄り付き: 65,000円台を保てるか
寄り付きでは、日経平均が65,000円台を保てるかが最初の焦点です。前日終値65,158円を上回って始まっても、すぐに上値を追えるかは別です。
確認したいのは、半導体関連だけでなく、TOPIX大型株、金融、内需、素材にも買いが入るかです。指数の上昇に対して値上がり銘柄数が増えれば、地合いは前日より健全になります。
前場: 半導体主導か、物色拡散か
前場は、電気機器や非鉄金属の勢いが続くかを見ます。前日に大きく買われた業種が高値圏で踏みとどまれば、短期資金の回転は続きます。
反対に、半導体株が利益確定に押されても、建設、機械、輸送用機器、空運などに資金が移れば、指数の下げは限られやすくなります。
後場: 14時の国内指標と米イベント待ち
後場は14時の景気動向指数が一つの区切りです。ただ、よほど市場予想から外れない限り、材料としては米国時間の指標待ちになりやすいでしょう。
大引けにかけては、米休場明けの先物、米金利、ドル円を前にポジションを軽くする動きが出るかが焦点です。高値圏で引ければ、26日夜の米指標を待つ余裕がある相場と見られます。
今日の見方: 高値更新より「買いの広がり」
26日の日本株は、前日の急騰を受けて上値追いの勢いが試されます。ただし、焦点は日経平均がさらに何円上がるかだけではありません。
より大事なのは、次の3点です。
- TOPIXが日経平均に遅れず堅調に推移するか
- 値上がり銘柄数が前日より改善するか
- 半導体以外の業種にも買いが広がるか
この3つがそろえば、前日の急伸は単なる指数主導の上げにとどまらず、市場全体の地合い改善として受け止められます。逆に、日経平均だけが高く、騰落数が弱いままなら、短期的な過熱感が意識されやすくなります。
本日の終盤に向けては、65,000円台の維持、TOPIXの高値圏での粘り、そして23時の米消費者信頼感指数を前にした米金利の動きが次の確認点になります。
