日経平均は反落、TOPIXはプラス維持 8月21日の日本株と週明けの焦点
8月21日の東京市場は、日経平均株価が前日比200円43銭安の6万6,016円36銭で終了しました。一方、TOPIXは7.56ポイント高の4,067.29と上昇。指数の方向が分かれ、主力株全体が一様に売られた相場ではありませんでした。
日経平均は朝方に6万5,260円22銭まで下げた後、後場には前日終値に迫る水準まで戻しています。週明け24日は、日経平均の6万6,000円台定着と、TOPIXの底堅さが続くかが焦点です。
- 日経平均:6万6,016円36銭、前日比200円43銭安
- TOPIX:4,067.29、前日比7.56ポイント高
- 日経平均は安値から756円余り戻して大引け
- 週明けは海外株、長期金利、原油、ドル円の反応を確認
主要指数は高安まちまち
確認時点は8月21日15時30分です。
- 日経平均株価:6万6,016円36銭(前日比200円43銭安、0.30%安)
- TOPIX:4,067.29(同7.56ポイント高、0.19%高)
- 日経平均の始値:6万5,427円69銭
- 日経平均の高値:6万6,125円88銭
- 日経平均の安値:6万5,260円22銭
- TOPIXの高値:4,071.77
- TOPIXの安値:4,034.78
日経平均は前日の6万6,216円79銭を下回りましたが、安値圏で終えたわけではありません。午前10時過ぎに安値を付け、午後0時33分には6万6,125円88銭まで回復しました。
TOPIXも朝方は前日比マイナスでしたが、後場にプラスへ浮上しています。この値動きからは、値がさ株の一部が日経平均を押し下げる一方、より広い銘柄群には買いが残ったことが読み取れます。
なお、東証グロース市場250指数、東証プライム市場の売買代金、騰落銘柄数については、この記事の確認時点で当日確報を参照できなかったため記載していません。市場の広がりを判断する際は、JPXや証券情報各社の確報も併せて確認してください。
朝安後に戻すも、日経平均は前日終値を回復できず
21日は下落して始まりました。前日夜間の日経225先物が6万5,510円と現物終値を706円79銭下回っていたため、寄り付きでは海外時間のリスク回避を織り込む動きが先行しました。
ただし、売りが一巡すると流れは変化します。日経平均は安値から756円14銭戻し、TOPIXは上昇して終了しました。外部環境への警戒は残ったものの、国内株を全面的に手放す動きにはつながらなかったことが、この日の核心です。
前日20日は、日経平均が890円37銭高、TOPIXが47.42ポイント高、東証グロース市場250指数が34.70ポイント高とそろって反発していました。21日はその反動も出やすく、日経平均では利益確定売りを吸収しきれませんでした。
外部環境は金利と原油が重荷
直近の日本株では、海外金利と中東情勢が値動きを大きくしています。
長期金利
20日の相場は米長期金利の低下が株価反発を支えました。しかし、資金需要の強さやインフレ圧力への警戒は消えていません。金利が再び上昇すれば、将来利益の現在価値が低下するため、AI・半導体など高い成長期待を織り込んだ株ほど売られやすくなります。
原油と中東情勢
原油高は資源関連株の支えになる半面、運輸、素材加工、小売など燃料・物流費の影響を受ける業種には逆風です。企業収益だけでなく、インフレを通じて金融政策の見通しにも響きます。
為替
ドル円は輸出企業の採算を左右しますが、円安なら日本株全体に一律で追い風になるわけではありません。円安と原油高が重なれば、輸入コストの増加が内需企業を圧迫します。週明けは為替の水準だけでなく、金利や原油と同じ方向へ動いているかを見る必要があります。
大引け後と週末に確認したい材料
金曜日の大引け後から月曜日の寄り付きまでには、海外市場を含めて多くの情報が入ります。当日決算や適時開示は銘柄ごとの反応につながりますが、市場全体への影響を判断するには、指数寄与度の大きい企業や同一業種へ波及する内容かを見極める必要があります。
確認したい順番は次の通りです。
- 米国株で半導体・大型ハイテク株への売りが続くか
- 米国債利回りが再上昇するか
- 中東情勢を受けて原油価格が一段高となるか
- ドル円が輸出株と内需株のどちらに強く作用するか
- 大引け後の決算・適時開示が業種全体へ波及する内容か
8月24日には東証グロース市場へ数理技研が新規上場する予定です。IPO固有の需給材料ですが、新興市場全体の投資家心理を測る材料にもなります。
8月24日のシナリオ
週明けは、6万6,000円を挟む日経平均の攻防が最初の確認点です。
強気シナリオ
米長期金利と原油が落ち着き、米国のハイテク株が反発すれば、21日に戻り切れなかった日経平均にも買いが入りやすくなります。日経平均が21日高値の6万6,125円88銭を上回り、前日20日の終値6万6,216円79銭を回復できるかが目安です。
TOPIXが4,070台を明確に上回れば、値がさ株だけに依存しない買いの広がりも確認できます。
弱気シナリオ
金利上昇、原油高、米ハイテク株安が重なれば、21日の安値6万5,260円22銭が再び意識されます。TOPIXも4,034.78を割り込む場合は、21日に見られた市場全体の底堅さが失われたと判断する材料になります。
特に注意したいのは、日経平均だけでなくTOPIXも同時に下げる展開です。21日のような指数間の差がなくなれば、売りがより広い銘柄へ波及している可能性があります。
次回立会日に見るポイント
8月24日は、寄り付きの方向だけで相場を判断せず、次の価格と外部要因を順番に確認したいところです。
- 日経平均が6万6,000円を維持できるか
- 6万6,125円88銭、6万6,216円79銭を上回れるか
- 下落時に6万5,260円22銭で下げ止まるか
- TOPIXが4,070台へ進み、相場の広がりを保てるか
- 米長期金利、原油、ドル円が日本株に同時に逆風となっていないか
- 東証グロース市場250指数と新規上場銘柄の初値形成から、新興株の需給を確認できるか
21日は日経平均こそ反落しましたが、TOPIXの上昇と安値からの戻りが下値の買いを示しました。週明けに重要なのは、この底堅さが海外市場を通過しても残るかです。まず日経平均の6万6,000円、次にTOPIXの4,070台を確認するのが実用的な見方になります。
