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株主優待オススメの銘柄10選

株主優待オススメの銘柄10選

総合評価:★★★★☆。ひと言結論は、優待だけで飛びつくより、優待の使いやすさと本業の利益、配当、株価水準を一緒に見る銘柄を選びたい、です。

この記事は2026年4月11日時点で確認できる公開情報をもとに整理しています。株価、PER、PBR、ROE、配当利回りは更新タイミングに差があるため、売買前には各社IR、証券会社、取引所情報で必ず最新値を確認してください。投資判断は自己責任であり、内容は将来の成果を保証しません。

今回の10銘柄は、優待の使いやすさだけでなく、次の3点を重視しました。

  • 優待が日常消費、旅行、外食、ポイントなどで使いやすい
  • PER、PBR、ROE、配当利回りに極端な無理がないか確認できる
  • 業績や株価の材料があり、短期・中期・長期で見方を分けられる
目次

まず押さえたい結論

優待株は「もらえる金額」だけで見ると失敗しやすい分野です。優待利回りが高く見えても、業績が弱く、株価が下がれば総合損益は簡単に悪化します。

そのため、この記事では次のように分けて見ます。

  • 安定保有向き:KDDI、ヤマハ発動機、日本航空
  • 日常消費で使いやすい:イオン、ヤマダHD、パン・パシフィックHD
  • 外食優待を重視:すかいらーくHD、トリドールHD、吉野家HD、ロイヤルHD
  • 注意が必要:高PERの外食・小売は、優待人気が株価に織り込まれやすい

ここがポイント: 優待株は「優待を使い切れるか」と「本業の利益が続くか」を同時に見る。片方だけで買うと、権利落ちや業績悪化で想定が崩れやすい。

10銘柄の比較一覧

数値は主にIRBANK、Yahoo!ファイナンス、各社IRで確認できた直近データを使っています。購入ラインと売却ラインは売買指示ではなく、監視レンジの目安です。

銘柄 オススメ度 向くスタイル 目安の購入ライン 目安の売却・見直しライン 主な材料
KDDI(9433) ★★★★☆ 長期 2,500円台前半までの押し目 PER15倍超、通信収益鈍化 Ponta系優待、配当、通信の安定性
ヤマハ発動機(7272) ★★★★☆ 中長期 PBR1倍割れ近辺 円高・需要鈍化で業績予想下方修正 優待ポイント、高配当、低PBR
日本航空(9201) ★★★★☆ 中期 PBR1倍割れ、配当利回り3%台 燃油高・旅客需要鈍化 株主割引券、業績予想・配当修正
パン・パシフィックHD(7532) ★★★★☆ 中長期 1,000円前後の押し目 PER30倍台後半、既存店鈍化 majicaポイント、訪日需要、増収増益
イオン(8267) ★★★☆☆ 長期・生活防衛 1,900円前後以下 PER高止まり、利益率改善遅れ オーナーズカード、日常消費
ヤマダHD(9831) ★★★☆☆ 中期・配当重視 PBR0.6倍割れ維持 住宅・家電需要の悪化 買物優待券、低PBR、配当
すかいらーくHD(3197) ★★★☆☆ 優待重視 3,300円台までの調整 PER40倍超で成長鈍化 電子チケット型優待、外食回復
トリドールHD(3397) ★★★☆☆ 成長株寄り 4,200円台以下 PER70倍台で既存店失速 丸亀製麺、海外展開、食事優待
吉野家HD(9861) ★★★☆☆ 中期・外食優待 3,000円近辺 PER45倍前後で原価上昇 年2回の食事券、外食需要
ロイヤルHD(8179) ★★★☆☆ 中期・旅行外食 1,400円台前半 外食・ホテル需要鈍化 ロイヤルホスト、てんや、ホテル利用

1. KDDI(9433) 優待と配当の安定感を両立

KDDIは、優待株としてだけでなく、通信大手の安定収益を重視する人に向きます。2026年度の株主優待は、2026年3月31日時点で200株以上を1年以上保有する株主が対象で、保有期間に応じて2,000円相当または3,000円相当の優待が設定されています。

主な指標は、2026年3月11日時点で予想PER13.55倍、PBR2.04倍、予想ROE15.06%、予想配当利回り3.01%。通信株としてはROEが高く、配当も一定の厚みがあります。

強気材料

  • 通信収入が安定し、景気変動に比較的強い
  • Pontaポイントなどグループ経済圏との接点がある
  • 配当利回り3%前後で、優待以外の還元も見やすい

弱気材料

  • 優待は200株以上かつ継続保有条件があり、最低投資額はやや大きい
  • 通信料金や競争環境の変化で利益成長が鈍る可能性がある
  • PBR2倍台のため、極端な割安株ではない

短期売買より、配当と優待を合わせて長く持つ候補です。2,500円台前半まで押した局面では利回りが改善しやすく、PER15倍を大きく超える局面では買い増しより見直しを優先したい銘柄です。

2. ヤマハ発動機(7272) 低PBRと優待ポイントの組み合わせ

ヤマハ発動機は、優待ポイントで地元名産品や関連サービスを選べる銘柄です。2025年12月期の優待では100株以上が対象で、保有株数と保有期間に応じてポイントが付与されます。一方、2026年12月期からは1年未満保有が対象外となる変更が予定されています。

2026年3月11日時点の予想PERは11.09倍、PBRは0.98倍、予想ROEは8.83%、予想配当利回りは4.37%。PBR1倍近辺で、配当利回りも高めです。

強気材料

  • PBR1倍前後で、バリュエーション面の過熱感は小さい
  • 配当利回りが4%台で、優待を除いても還元妙味がある
  • 二輪、マリン、ロボティクスなど複数事業を持つ

弱気材料

  • 為替、海外需要、原材料価格の影響を受けやすい
  • 2026年12月期以降の優待は長期保有条件が重くなる
  • 景気敏感株のため、地合い悪化時には下げが大きくなりやすい

購入ラインはPBR1倍割れ近辺。売却・見直しラインは、円高や需要鈍化で業績予想が下方修正され、配当前提が崩れる場面です。

3. 日本航空(9201) 旅行需要と株主割引券をセットで見る

日本航空は、国内線の株主割引券を重視する人に向きます。株主割引券はJALグループ便などで利用でき、旅行や出張で実際に使える人ほど価値が出ます。

2026年3月11日時点の予想PERは9.36倍、PBRは0.94倍、予想ROEは10.06%、予想配当利回りは3.6%。2026年3月2日には、通期業績予想と配当予想の修正も開示されています。

強気材料

  • PBR1倍割れで、航空株としての回復余地を見込みやすい
  • 配当利回り3%台で、優待と配当の両方を見られる
  • 国内線・国際線需要の回復が業績に効く

弱気材料

  • 燃油価格、為替、地政学リスクの影響が大きい
  • 景気後退時には旅行需要が落ちやすい
  • 株主割引券を使わない人には優待価値が薄い

購入ラインはPBR1倍割れを維持する局面。売却・見直しラインは、燃油高や需要減で利益見通しが下がる場面です。

4. パン・パシフィックHD(7532) 消費と訪日需要を取り込む優待株

パン・パシフィック・インターナショナルHDは、ドン・キホーテなどを展開する小売大手です。株主優待は電子マネー「majica」ポイントで、店舗を使う人には分かりやすい優待です。

2026年3月11日時点で予想PER29.02倍、PBR4.73倍、予想ROE16.31%、予想配当利回り0.82%。2026年2月12日の通期修正では、売上高2兆4,350億円、親会社株主に帰属する当期純利益1,070億円の予想が示されています。

強気材料

  • 訪日需要と国内ディスカウント需要の両方を取り込める
  • ROEが16%台で、収益性は高い
  • 優待が店舗利用と直結し、使い道が明確

弱気材料

  • PERは30倍近く、成長鈍化に弱い
  • PBRも高く、割安株としては見にくい
  • インバウンドや消費マインドが鈍ると評価が下がりやすい

中長期の成長株寄りです。1,000円前後まで押す場面は監視しやすく、PER30倍台後半まで買われた局面では利益成長とのバランスを再確認したいところです。

5. イオン(8267) 日常消費で優待を使い切りやすい

イオンの強みは、オーナーズカードの使いやすさです。2026年2月末以降の権利確定では、100株以上で持株数に応じて買い物金額の1%から7%が半年ごとに還元されます。日常的にイオン、マックスバリュ、イオンシネマなどを使う家庭では、優待の実感が出やすい銘柄です。

Yahoo!ファイナンスの時系列では、2026年4月6日の終値は1,933円、PER86.49倍、PBR4.63倍。IRBANKでは2026年3月11日時点の予想ROEが3.46%、予想配当利回りは0.69%でした。

強気材料

  • 日常消費で優待を使いやすい
  • 半年ごとの還元で、長期保有の動機が残りやすい
  • 総合小売、金融、ディベロッパーなど事業の幅が広い

弱気材料

  • PERとPBRは高めで、優待人気が株価に入りやすい
  • ROEは高くなく、利益率改善が重要
  • 株式分割後も、評価水準の高さには注意が必要

購入ラインは1,900円前後以下での押し目。売却・見直しラインは、利益率改善が進まずPER高止まりが続く局面です。

6. ヤマダHD(9831) 低PBRと買物優待券を狙う

ヤマダホールディングスは、家電量販店で使える買物優待券が特徴です。楽天証券の優待情報では、2026年4月9日更新時点で3月末・9月末が権利確定日、100株以上で3月は500円相当、9月は1,000円相当の優待割引券が設定されています。

2026年3月13日時点のIRBANKデータでは、予想PER13.03倍、PBR0.56倍、予想ROE4.28%、予想配当利回り3.16%。低PBRと配当を合わせて見る銘柄です。

強気材料

  • PBR0.6倍割れで資産面の割安感がある
  • 配当利回り3%台で、優待以外の還元もある
  • 家電だけでなく住宅・リフォーム関連の収益改善余地がある

弱気材料

  • ROEは低く、資本効率の改善が課題
  • 家電需要は景気や買い替えサイクルに左右される
  • 優待券は利用条件があり、現金同等ではない

中期のバリュー株として見たい銘柄です。PBR0.6倍割れが続くうちは監視対象になりますが、家電・住宅需要が悪化しROE改善が遅れるなら見直しが必要です。

7. すかいらーくHD(3197) 外食優待の代表格だが株価水準に注意

すかいらーくHDは、ガスト、バーミヤン、ジョナサンなど幅広い店舗で使える優待が魅力です。2025年9月発送分から、従来のカード型から電子チケット型に変更されています。年2回、6月末と12月末の株主が対象です。

2026年4月8日時点のIRBANKデータでは、予想PER39.71倍、PBR4.13倍、予想ROE10.4%、予想配当利回り0.76%。外食回復を織り込んだ評価になっています。

強気材料

  • 店舗数とブランド数が多く、優待を使いやすい
  • 外食需要の回復が続けば利益改善が見込める
  • 電子チケット化で管理しやすくなった

弱気材料

  • PER40倍前後で割安感は乏しい
  • 人件費、食材費、電気代の上昇が利益を圧迫しやすい
  • 優待人気が高く、権利落ち前後の需給変動に注意

購入ラインは3,300円台までの調整局面。売却・見直しラインは、PER40倍超のまま既存店成長が鈍る場面です。

8. トリドールHD(3397) 成長期待は強いがPERは重い

トリドールHDは、丸亀製麺を中心に国内外で外食事業を展開しています。Yahoo!ファイナンスの優待情報では、3月末・9月末が権利確定日で、100株以上に3,000円相当のカード型優待券が設定されています。

2026年4月8日時点のIRBANKデータでは、株価4,500円、予想PER71.92倍、PBR4.05倍。2026年3月13日時点では予想配当利回り0.26%、予想ROE6.24%でした。

強気材料

  • 丸亀製麺のブランド力が強い
  • 海外展開が進み、国内だけに依存しない
  • 優待券の金額が大きく、外食利用者には魅力がある

弱気材料

  • PER70倍台で、利益成長への期待がかなり高い
  • ROEに対して株価評価が高く、決算ミスに弱い
  • 人件費・原材料費の上昇が利益率を押し下げる可能性がある

成長株として割り切る銘柄です。4,200円台以下まで調整した場面を監視し、既存店や海外収益の伸びが止まるなら優待目的でも深追いは避けたいところです。

9. 吉野家HD(9861) 年2回の食事券が分かりやすい

吉野家HDは、吉野家、はなまるうどんなどで使える食事券が魅力です。公式情報では、2月末・8月末の半期ごとに100株から500円サービス券4枚、200株から10枚が贈呈されます。

2026年4月8日時点のIRBANKデータでは、予想PER45.36倍、PBR3.27倍、予想ROE7.21%、予想配当利回り0.64%。Yahoo!ファイナンスの優待情報では、株価3,150円、100株の投資金額31万5,000円が示されています。

強気材料

  • 500円券で日常的に使いやすい
  • 2月・8月の年2回優待で、保有メリットを感じやすい
  • 牛丼、うどん、ラーメンなど利用シーンが広い

弱気材料

  • PER45倍前後で、外食株として高めの評価
  • 原材料価格や人件費の上昇を受けやすい
  • 優待利回りだけで見ると株価下落リスクを見落としやすい

購入ラインは3,000円近辺。売却・見直しラインは、値上げで客数が落ち、PERの高さを正当化しにくくなる場面です。

10. ロイヤルHD(8179) 外食とホテル需要をまとめて見る

ロイヤルHDは、ロイヤルホスト、天丼てんや、リッチモンドホテルなどで使える優待券が特徴です。2026年1月1日の株式分割に伴い優待制度が変更され、2026年1月以降は200株以上が対象となります。

2026年3月27日時点のIRBANKデータでは、株価1,470円、予想PER25.4倍、PBR2.65倍、予想ROE10.42%、予想配当利回り1.19%。外食とホテルの両方を見られる点が、他の外食優待株との違いです。

強気材料

  • 外食、空港、高速道路、ホテルなど利用先が広い
  • ROE10%台で、外食株として収益性を確認しやすい
  • 旅行・インバウンド需要の回復が追い風になる

弱気材料

  • 分割後は200株以上が優待対象で、必要株数に注意が必要
  • 外食とホテルは景気や人流に左右される
  • 人件費上昇が利益率を圧迫しやすい

購入ラインは1,400円台前半。売却・見直しラインは、ホテル稼働や外食客数が鈍り、PER25倍前後を維持しにくくなる場面です。

投資スタイル別の使い分け

同じ優待株でも、向いている投資期間はかなり違います。優待の権利月だけでなく、株価の評価水準を合わせて見たいところです。

短期向き

短期で見るなら、権利確定前の需給と権利落ち後の下落幅が焦点です。

  • 吉野家HD
  • すかいらーくHD
  • トリドールHD
  • イオン

ただし、外食・小売の人気優待株は権利前に買われやすく、権利落ちで下がることがあります。クロス取引を使う場合も、逆日歩、手数料、在庫の有無を確認する必要があります。

中期向き

中期では、優待に加えて業績回復やバリュエーションを見ます。

  • ヤマハ発動機
  • 日本航空
  • ヤマダHD
  • ロイヤルHD
  • パン・パシフィックHD

PBR1倍割れや低PBRの銘柄は、業績改善が伴うと評価が戻りやすい一方、ROEが低いままだと割安のまま放置されることもあります。

長期向き

長期では、優待の継続性と本業のキャッシュ創出力が重要です。

  • KDDI
  • イオン
  • ヤマハ発動機
  • パン・パシフィックHD

長期保有条件がある銘柄では、貸株サービスや証券会社の移管で株主番号が変わると条件を満たせない場合があります。優待目的なら、制度の細かい条件まで確認したいところです。

共通リスクと今後の監視ポイント

優待株に共通する最大のリスクは、優待の変更・廃止です。企業は業績や株主構成、資本政策に応じて優待制度を見直します。過去に人気優待が廃止された例もあり、「昔から有名だから続く」とは限りません。

今後見るべきポイントは次の4つです。

  • 次回決算:売上だけでなく、営業利益率と会社予想の修正を確認する
  • 優待制度の変更:長期保有条件、必要株数、電子化、廃止リスクを見る
  • 権利落ち後の株価:優待分以上に下がるなら総合利回りは悪化する
  • 金利と消費環境:高PERの外食・小売株は、金利上昇や消費鈍化に弱い

優待株を買うなら、まず「自分がその優待を確実に使うか」を確認する。次に、PER、PBR、ROE、配当利回りを見て、優待人気だけで株価が高くなりすぎていないかを点検する。この順番を崩さないことが、2026年の優待株選びでは特に重要です。

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